路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳】:「野党にまた勝たせてもらった」/11.06

2021-11-14 07:49:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳】:「野党にまた勝たせてもらった」/11.06

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:「野党にまた勝たせてもらった」/11.06 

 ★自民党議員たちが永田町に戻り始めた。彼らに今回の選挙の勝因を聞いてみると「総裁選挙がよかった」という答えが多い。「なにより菅政権の末期にはどうなることかと思ったが、総裁選挙の候補者討論会は地元でも評判が良かった。話題にもなったし、党の多様化というか、いろいろな幅を有権者に見せられたのではないか」(自民党若手)。「あの総裁選挙で菅政権負の部分リセットできた」(副大臣経験者)と選挙への構えができたのではないかという。

 ★またあるベテラン議員は「首相・岸田文雄には何も仕事をしていないという分、傷もなかった。野党は安倍・菅政権の失策を攻めたが、岸田は未来選択選挙としたのがよかった。それまでの世論調査では風当たりが強いかと思ったが、コロナの大変さをお互いさまと受け入れてもらえたのかなと感じた」と岸田の未知数の部分が功を奏したのではないかとの見方を示した。そう考えれば1年前、前首相・菅義偉は「仕事をしてから評価してもらいたい」と解散のタイミングをだんだんと失っていったことの教訓が生かされたとみればいいのだろうか。

 ★「そりゃコロナ禍が落ち着いて間髪を入れずに選挙を断行したことも自民党勝利につながったのではないか。合理的な説明はつかないが、コロナが落ち着いてコロナ後を考えるきっかけになったのはありがたかった」(閣僚経験者)。ベテラン議員は手応えがなかったのは与野党ともに同じというが「最後は自民党信用がものをいったのではないか。ただ今後は予算審議など厳しい局面に入るし、経済立て直しは国民に直結する。成長戦略と分配の野党との知恵比べになる。気は抜けない。参院勝利までは本格岸田政権にはならない」と戒める。だが、最後には「野党の混乱に国民や組合の人たちも困惑してこちらや維新に票が分散されたのだろう。野党にまた勝たせてもらった部分がある」と耳打ちした。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2021年11月06日  08:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:ケチなのは給付金だけじゃない! 保育士・介護士の賃金引き上げもわずかで、口実に医療・介護・保育費値上げを画策

2021-11-14 07:20:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【岸田政権】:ケチなのは給付金だけじゃない! 保育士・介護士の賃金引き上げもわずかで、口実に医療・介護・保育費値上げを画策

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:ケチなのは給付金だけじゃない! 保育士・介護士の賃金引き上げもわずかで、口実に医療・介護・保育費値上げを画策

 選挙が終わった途端、自民党政権がいつもの棄民姿勢をあらわにしている。その最たる例が、非難の嵐となっている「18歳以下の子どもに5万円+クーポン券5万円を給付」という政策だ。

 大元は公明党が「18歳以下に現金10万円を一律給付する」と選挙公約に掲げていたもので、自民党はこれに「年収960万円以下」という所得制限と、5万円をクーポン券の配布にするという条件をつけることで合意した。だが、岸田首相が「年収960万円以下」という所得制限は「世帯主単位」だとしたことで、「共働きだと有利」「不公平だ」と不満が噴出。昨日12日には高市早苗政調会長が「非常に不公平」「財務省がまとめているペーパーにも世帯という書き方をしている。共働きのご家庭が多い現状だ」と批判し、今後、自民党内の議論で変更になる可能性を示唆した。

 だが、問題は、基準を世帯全体の年収にするか、世帯主個人の年収にするかということではない。

岸田政権がケチなのは給付金だけじゃない! 保育士・介護士の賃金引き上げもわずかで、口実に医療・介護・保育費値上げを画策の画像1

首相官邸HPより

 言うまでもなく、岸田政権がすぐに実行すべきはコロナ禍で生活に困窮する幅広い人たちへの手厚い現金給付だ。「子どもの貧困」は重要な問題だが、子どもの貧困は親・保護者の貧困が大きな要因となっていることを考えれば、子どもへの支援は別途オプションでつければいい。ところが、自民は政権維持のために公明の主張を無視できないために「未来応援給付」などというコロナ対策なのか子育て支援なのかはっきりしない政策を推進しようというのだ。自民・公明は野党共闘に対し「烏合の衆」などと攻撃してきたが、自民・公明こそがそうであることの証明ではないか。

 挙げ句、自民が条件にしたのは「クーポン券の配布」……。これは「是が非でも国民には貯金をさせずに経済を回させる」という麻生太郎的発想からきているだけでなく、またしてもお友だち企業に中抜きによって甘い汁を吸わせようという愚策中の愚策だ。

 しかも、「年収要件は世帯主単位」とした岸田首相に「非常に不公平」と言い出した高市政調会長は、所得制限のない公明案に対して難色を示した際、「私たちはお困りの方に経済的支援をするという書きぶりで政権公約をつくった」などと主張していたが、その肝心の困窮する人たちへの支援策というのが、さらにひどい。

 自民・公明は「18歳以下への給付」のほか、住民税非課税世帯を対象に1世帯あたり現金10万円を支給することで合意したが、10万円という金額では焼け石に水であるだけでなく、住民税非課税世帯を対象にすると、東京23区の場合、単身者だと年収100万円程度以下が対象となり、年収200〜300万円では対象にならない(東京新聞11日付)。

 ◆「生活困窮者自立支援金」引き上げも、借金をするのが前提の厳しい要件では無意味

 さらに絶句したのが、岸田政権が19日に公表予定の「生活支援策」だ。朝日新聞の報道によるとその中身とは、コロナの影響を受けて減収した困窮世帯に「生活困窮者自立支援金」を最大計60万円再支給する、というシロモノだというのだ。

 言っておくが、菅政権が創設した「生活困窮者自立支援金」は、コロナの影響で減収した人向けに最大200万円を無利子で貸す「特例貸し付け」を上限まで借りた人が対象であり、さらにはハローワークへの求職を申し込んでいないと対象にならない。ようするに200万円もの借金を背負い、挙げ句、求職していないと対象にならないという厳しい要件をクリアしないといけないのだ。

 政府は要件緩和も検討するというが、この期に及んで借金が前提の愚策を菅政権から継承しようとは、岸田首相はもはや鬼畜と呼ぶべきだし、高市氏が口にしていた「お困りの方に経済的支援をする」という選挙公約はまったく守られていない。

 しかし、自民の看板倒れ、棄民政策はこれだけではない。

 岸田首相は総裁選のときから、格差是正のための「分配」戦略の柱として看護師や保育士、介護士らの給与引き上げを前面に掲げてきた。だが、打ち出されたその引き上げ額は、看護師で月額1万2000円、保育士・介護士はわずか月額9000円だった。

 しかも、岸田首相はこの給与引き上げを、来年、2~9月分は交付金や補助金といった形で行うが、10月分以降は全面的な公費投入ではなく「公的価格の見直し」によって行おうとしている。

 「公的価格」というのは、看護、介護、保育の分野で、サービスの価格、つまり診療報酬や介護報酬などの金額を政府が決める制度。引き上げられれば、当然、医療の窓口負担や介護利用料が値上げになる。

 岸田首相や政府は「見直し」という言葉を使っているが、介護と看護の来年10月分以降は、価格を引き上げる「報酬改定」を行うことが既定路線となっている。

 実際、9日に行われた「全世代型社会保障構築会議」「公的価格評価検討委員会」合同会議の初会合後の会見では、内閣官房の担当者が賃上げによって「当然、(医療や介護、保育といったサービスの)価格設定には影響してくると考えている」と発言した。

 ようは、看護師や保育士、介護士らの賃上げを口実にして、国民の医療や介護負担を増大させようとしているのだ。

 しかも絶句すべきは、この「全世代型社会保障構築会議」では、「負担能力のある高齢者には支え手に回ってもらう発想も必要」だの「コロナ禍の教訓を踏まえ、地域医療構想の推進など医療改革が必要」だの、高齢者負担増や消費税を財源とした病床削減政策の推進を後押しする意見が飛び出していたことだ。

 選挙公約で打ち出した困窮者支援はスカスカな上、格差是正のための公費投入をケチって格差拡大を招こうとしたり、「第6波」が懸念される最中に病床削減政策を推進させようとする──。本サイトでは以前から岸田政権について「安倍・菅政権延長にすぎない」と指摘してきたが、今回、打ち出した政策によって、岸田首相自身に「棄民」という自民党基本姿勢染み付いていることがこれであらわになったと言うべきだろう。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【政治・岸田政権・コロナ禍で生活に困窮する幅広い人たちへの手厚い施策】  2021年11月13日  08:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【映画】:安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり

2021-11-14 07:15:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【映画】:安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【映画】:安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり

 下げ幅を微減にとどめたことから、なぜか勝ったことになっている自民党。さっそく、数々の政権不祥事をなかったことにしようとしている。その最たるものが、森友問題をめぐる公文書改ざん事件だ。

 福田達夫・総務会長は4日記者会見で「新しい証拠がないなか説明を求め続けるのが法治国家として正しいのか少々不思議に思う」などと語った。政治家が、しかも安倍元首相という最高権力者が、法的責任だけでなく、政治責任を問われるのは当たり前の話。それを、まるで不倫バッシングにあっている芸能人か不条理なメディアリンチを受けた一般市民かのような言い草で、追及しているほうがおかしいようなことを言い出したのだ。 

 すでに、岸田文雄首相や高市早苗・政調会長は選挙前から再調査に否定的で、このままいけば、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす事件は闇に葬り去られる可能性が高い、と言わざるをえない。

 だが、そんな空気に抗うように、この公文書改ざんを扱ったNetflixのドラマが大きな話題になっている。

安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらりの画像1

Netflix版『新聞記者』

 そのドラマとは、『新聞記者』だ。東京新聞望月衣塑子記者の著書を原案とし、シム・ウンギョンと松坂桃李のダブル主演で2019年に公開され、日本アカデミー賞を受賞するなど大きな話題になった映画『新聞記者』のドラマ版だ。監督は同じ藤井道人監督をつとめるが、キャストを一新して全6話形式で、来年1月に全世界に配信されることになっている。

 5日、そのNetflix版『新聞記者』の追加キャストが発表され、2分弱の予告編が公開されたのだが、驚いたのは、出演者の豪華な顔ぶれだ。主人公の新聞記者はもともと米倉涼子が演じることが発表されていたが、加えて、綾野剛、横浜流星、吉岡秀隆、寺島しのぶなど、人気俳優や実力俳優がずらり。

 しかも、映画版は、森友公文書改ざん問題や、加計学園問題に絡んだ前川喜平・元文科事務次官に仕掛けられた官邸による謀略、伊藤詩織さんによる性暴力告発など、安倍政権の暗部をモチーフにしたエピソードがいくつも描かれていたが、Netfrix版も負けてはいない。

 予告編を見ると、そのうちの森友問題をめぐる公文書改ざんと近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんの自殺の問題を大きくクローズアップし、さらに踏み込んでいる印象を受けた。

 ◆Netfrix版には、菅官房長官と東京新聞・望月記者のバトルを彷彿とさせるシーンも

 予告編はまず、「ここには都合のよくないものが存在している」というセリフとともに倉庫から出された書類のアップから始まる。

 書類には、「栄新学園理事長が中部財務局へ来所」「本件土地の取得を検討」「議員秘書から中部局へ照会」「栄新学園理事長が中部航空局に来局(財務局同席)」「小学校設置認可」などの活字が並び、ところどころ手書きの赤字で「削除」「変更」など指示が書き込まれている。 

 そのあと、「答弁を事実にしないと」と語る佐野史郎、「栄新学園文書問題 毛利前理財局長 証人喚問」とのテロップが入ったテレビの国会中継の画面、「栄新学園」の土地取引をめぐる文書の一部が削除されるパソコン画面、「これは改ざんです」と苦悶の表情で訴える吉岡秀隆、「鎮火作業に移れ、この件はこれで終わりだ」と指示する田中哲司。シュレッダー処理される書類などが次々映し出される。

 さらに、官房長官記者会見らしき会見場で、米倉涼子が「状況から考えて明らかに口利きがあったのではと推測されます。官邸の関与があったのではないですか」と質問するシーン。迷惑そうに米倉を振り返る記者たち。ファミレスで会見中継を見ながら「一記者がこんな攻めたとこでなんも変わんなくない?」とうそぶく横浜流星。

 続いて、米倉が吉岡秀隆や綾野剛に直撃取材をかけるショット。吉岡秀隆が「俺、大変なことしちゃったかもしれない」と妻に打ち明け、泣き崩れる姿。そのあと、黒塗りだらけの書類を手に「なんなの、これ」と憤る寺島しのぶ、「国民のために仕事をしていました」と呻くように語る吉岡、「罪悪感を抱えて生きていくことがどれほどつらいかわからないでしょう」ともらす綾野のカットなどが続く。 

 「本当のことを話してください」と懇願する寺島の言葉に続いて、「政権がひっくり返るかもしれんぞ」というセリフとともに映し出された新聞の紙面には「国有地安価で売却」「設立に官邸関与か」「金額非公表 売却額10分の1」「名誉校長に首相夫人」の文字。

 そして、「この国は変わらないといけないんです」という米倉のセリフで動画は終わる。

 まだ配信は先でドラマの全貌はわからないが、森友公文書改ざん問題や赤木さんの自殺問題を真正面から描いているのは間違いない。

 吉岡秀隆が改ざんを命じられ抵抗するも追い詰められる財務局の職員。寺島しのぶはその妻。綾野剛は映画版の松坂と同じく内調か財務省で謀略などを命じられて苦悩する若手官僚のようだ。

 しかも、今回は米倉が記者会見で質問する場面もあり、映画版にはなかった菅官房長官東京新聞・望月記者のバトルを彷彿とさせるシーンなどもありそうだ。

 ◆豪華キャストのNetflix版『新聞記者』配信で、自民党政権の不正追及の機運が再び

 前述のように、岸田首相以下自民党は首相交代や総選挙で空気が変わったとばかりに、公文書改ざん問題を「もう終わったこと」としてしまおうとしている。

 しかし、安倍晋三元首相や麻生太郎前財務相、岸田首相らが「すでに徹底的に調査した」と称する財務省の報告書は、財務省に全ての責任を押し付けただけで官邸の関与については一切解明されておらず、のちに公表された赤木俊夫さんの遺書や手記、ファイルとも齟齬があり、その信頼性は根底から覆されている。また、近畿財務局安倍昭恵氏と森友学園の関係をはじめて認識した2014年4月28日におこなわれた森友側との面談について近畿財務局が作成したはずの交渉記録をはじめ、改ざんがはじまる直前である2017年2月22日におこなわれた菅義偉官房長官と、財務省の佐川理財局長、中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)の面談記録や、財務省本省内のメールややりとりを記した記録など、いまだ開示されていない記録も多数ある。

 何より、意に反して改ざんを強要され自殺に追い込まれた近畿財務局の赤木俊夫さんの妻・雅子さんはいまも政府に真相究明を求め、戦い続けている。

 『新聞記者』の予告編が公開されたのと同じ5日、人事院は、赤木雅子さんが開示を求めていた赤木俊夫さんの公務災害(労災)認定の関連文書の不開示決定を取り消した。「業務に支障が出る恐れがある」などとして不開示にしたことを、雅子さんが不服を申し立てていたものが認められたのだ。

 そんな状況での、Netflix版ドラマ『新聞記者』配信である。映画版は松坂桃李というメジャー俳優が出演したことでポピュラリティの獲得につながったが、今回も米倉涼子、綾野剛、横浜流星という、プライム帯の連続ドラマ主演クラスがメインの役どころで出演。映画版以上に大きな注目を集めるはずだ。Netflixで世界に配信されることにも意義がある。

 いまだ解明されていない安倍・菅政権の不正は、公文書改ざんだけでなく、「桜を見る会」問題、河井克之元法相夫妻の選挙買収事件、Dappi問題など、たくさんある。「批判ばかりの野党」論に押されて、国会での追及は今後、弱まることも危惧されるが、こうしたさまざまなメディアの動きがあれば、再び疑惑を追及する機運が盛り上がる可能性は十分あるだろう。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 芸能・エンタメ 【映画・公文書改ざんを扱ったNetflixのドラマ「新聞記者」の映画化】  2021年11月07日  08:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚に

2021-11-14 07:15:30 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【疑惑】:赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚に 

 本日22日、ついに森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」が公開された。

 「赤木ファイル」は近畿財務局職員として改ざん作業を強いられ、自死にまで追い込まれた赤木俊夫さんが記したもので、妻の赤木雅子さんが国を相手取った訴訟で提出を要求してきた。ところが、政府は国会では「訴訟に影響を及ぼす」としてファイルの存否すら明らかにせず、一方で裁判所に対しては「ファイルは裁判に関係せず、存否について答える必要がない」などと回答。矛盾も甚だしい姑息な二枚舌を使って「赤木ファイル」を隠し通してきた。

 そして、本日明らかになった518ページにもおよぶ「赤木ファイル」は、そうやって必死に政府が隠してきた理由がわかる内容となっていた。

 そのひとつが、改ざん当時、財務省理財局長だった佐川宣寿氏の直接指示を示す記述だ。たとえば、2018年6月に公表された財務省による調査報告書では、2017年3月20日に〈理財局長からは、同年2~3月に積み重ねてきた国会答弁を踏まえた内容とするよう念押しがあった。遅くともこの時点までには、理財局長も、決裁文書の書き換えを行っていることを認識していたものと認められる〉と記述。佐川氏の関与は要領を得ない表現によってぼかされていた。

 ところが「赤木ファイル」では、2017年3月20日におこなわれた財務省本省からの指示について、はっきりとこう記していた。

 〈売払決議書(売払調書)は佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示(調書の開示により新しい情報を与えることがないよう)があったとのこと〉

 ようするに、佐川氏は「決裁文書の書き換えを行っていることを認識していた」などというようなレベルではなく、直接、具体的に改ざん指示をおこなっていたのだ。財務省の調査報告書では佐川氏の関与について、〈応接録の廃棄や決裁文書の改ざんの方向性を決定付けたものと認められる〉〈一連の問題行為の全貌までを承知していたわけではない〉などとしていたが、やはり改ざんを直接指示していたのである。

 それだけではない。今回公開された「赤木ファイル」では、財務省がはじめて近畿財務局に対して改ざん指示をおこなった2017年2月26日に送られたメールの文面も添付。そこには、〈今後開示請求があった際のことを踏まえると、現時点で削除した方が良いと思われる箇所があります〉〈近畿局の決裁文書につづられている調書等を修正・差し替えするとともに、当該修正後の文書を本省にメール送付いただけますでしょうか〉などという生々しい指示が。

 さらには、このメールには、安倍昭恵氏をはじめ、安倍晋三首相(当時)や麻生太郎財務相といった政治家の名前を削除するための修正内容を具体的に指示する資料も付けられていたのだ。

赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚にの画像1

自民党HPより

 ◆菅に調査を命じていた安倍 菅は首相秘書官となっている寺岡光博を使って……

 このように、佐川氏による直接指示といった新事実が判明したのだから、佐川氏はもちろんのこと、近畿財務局に対して改ざんを指示した財務省の人物に対する再調査が必要だ。ところが、政府はこの期に及んでも「赤木ファイル」にマスキングを施しており、近畿財務局に改ざんを要求した財務相本省の人物の名前などを黒塗りにして提出したのだ。

 その上、麻生太郎財務相は黒塗りにしたことについて「個人のプライバシーや情報セキュリティなどに限定した」と言い張り、「財務省としてできる限りの調査を尽くしており、再調査は考えていない」などと再調査を拒否したのである。

 すでに調査報告書との矛盾は明らかになっているというのに、何が「調査を尽くした」だ。しかも、調査報告書では〈今後、新たな事実関係が明らかになるような場合には、更に必要な対応を行っていくこととなる〉と記していたのだ。「赤木ファイル」とこれまでの政府の説明の矛盾点については、明日おこなわれる大阪地裁での口頭弁論などによって今後どんどん明らかになっていくはずだが、再調査の拒否は当然、許されるものではない。「赤木ファイル」に基づいた第三者による再調査によって、改ざんの経緯をいまこそ明らかにすべきだ。

 そして、その再調査によって解明が必要なのは、財務省だけではなく「安倍官邸」の指揮系統、つまり最初に改ざんを指示した人物のあぶり出しだ。

 安倍官邸および財務省は「佐川が自分の答弁に合わせて文書書き換えを命じた」というシナリオで事を進めてきたが、一介の理財局長がこのような大規模な国家的犯罪を独断で実行できるわけがないのは当たり前の話。そもそも、佐川氏の当初の国会答弁は「適正に処理した」という当たり障りのないもので、佐川氏の答弁が強気なものに変わるのは、安倍首相の「私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞める」という2017年2月17日の答弁以後のことだ。大きな政治の力、つまり官邸が佐川氏に改ざんを命じなければ、こんなことはできない。

 しかも、安倍首相は「総理を辞める」宣言のあと、当時の菅義偉官房長官に「私の家内の名前も出ましたから、しっかりと徹底的に調べるように」と指示を出していたことを国会でも認めている。そして、菅官房長官はこれを受けて、同月22日に財務省の佐川理財局長と中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)を呼び出しているのである。改ざんがはじまったのは、その2日後、2017年2月24日のことだ。つまり、ここで菅官房長官が佐川氏や太田氏らに改ざんを命じた可能性が濃厚なのだ。

 さらに、日本共産党が独自入手した2017年9月7日におこなわれた太田理財局長(当時)と国交省の蝦名邦晴航空局長(当時)らの話し合いを記録した文書では、太田氏は会計検査院の報告書への介入を口にすると同時に、こうも述べている。

 「両局長が官邸をまわっている姿をマスコミに見られるのはよくない。まずは寺岡を通じて、官房長官への対応をするのが基本だ」

 この「寺岡」というのは、当時、菅官房長官の秘書官を務め、今年1月からは内閣総理大臣政務担当秘書官、つまり菅首相の首席格の秘書官となっている寺岡光博氏のことを指していると思われる。ようするに、当時、菅首相は右腕の寺岡氏を使い、会計検査院の報告や国会対応をどうごまかすかなどの相談をおこなっていたのだ。

 ◆改ざんの発端にも関わらず、何一つ責任取らず、政治的復権を狙う安倍前首相

 もちろん、ここまでして菅氏が事実の隠蔽工作に走ったのは、森友学園に8億円も値引きして国有地が売却された背景に安倍首相の妻・昭恵氏の存在があり、その不自然な土地取引の内実や、昭恵氏の秘書による財務省本省への口利きの事実などが公になれば政権が吹き飛ぶと危機感を持ったからにほかならない。つまり、当時の安倍首相を守るために、官房長官だった菅首相が佐川氏らに公文書の改ざんを命じた疑いが強いのだ。

 ところがどうだ。「私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞める」などと宣言し、改ざんにいたる原因をつくった安倍氏は、森友はもちろん、加計学園や「桜を見る会」といった政治の私物化問題について何ひとつ責任をとることもなく、新型コロナ対応で後手後手だと批判を浴びると「持病」を理由に首相をやめ、よりにもよって菅氏に首相の座を禅譲。公文書改ざん問題だけでも、2017~18年のあいだに安倍政権がおこなった虚偽答弁の数は少なくとも計139回にものぼると衆院調査局も認めているというのに、である。

 その上、ここにきて安倍氏は、自民党憲法改正推進本部最高顧問のほか、数々の議員連盟の顧問に就任。党内での発言力を高めると同時に極右発言を連発することで支持者からの求心力を再び強め、最近では「再々登板」の声まであがっている。まるで何事もなかったかのように、完全に調子づいているのだ。

 遺書に〈最後は下部がしっぽを切られる〉と綴って自殺を遂げた赤木俊夫さんの口癖は「ぼくの契約相手は国民です」というもので、改ざん行為にも涙を流してまで抵抗したという。「赤木ファイル」でも、冒頭に赤木さんは以下のようなことをつづっていた。

 「現場の問題意識として決裁済の文書の修正は行うべきでないと財務省本省に強く抗議した。本省が全責任を負うとの説明があったが納得できず、過程を記録する」

 ひとりの人間の良心と正義を、この国の政治はどのように踏みつけにしたのか──。あくまで「赤木ファイル」は財務省本省から改ざん指示を受けた近畿財務局職員の赤木さんが作成したものであり、財務省本省に対しておこなわれた指示、つまり佐川氏の「上」にいた誰の指示によって改ざんがおこなわれたのかを解明することは難しいだろう。だからこそ、第三者による徹底した再調査によって、いまこそ本当の“犯人”を明らかにしなくてはならない。それは赤木さんのためだけではなく、当たり前の政治を取り戻すために、国民にとって必ず必要なものなのである。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【事件・森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」が開示された】  2021年06月22日  11:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2021年11月12日 今日は?】:米無人惑星探査機ボイジャー1号が土星に最接近

2021-11-14 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2021年11月12日 今日は?】:米無人惑星探査機ボイジャー1号が土星に最接近

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2021年11月12日 今日は?】:米無人惑星探査機ボイジャー1号が土星に最接近

 ◆11月12日=今日はどんな日

  電話料金が度数制から時間制へ。3分10円に(1972)

 ◆出来事

  ▼東パキスタン(現バングラデシュ)を襲った猛烈なサイクロンによる死者が、推定で最大50万人に(1970)▼米無人惑星探査機ボイジャー1号が土星に最接近(1980)

Voyager.jpg

ボイジャー1号
 
ボイジャー1号の構造図

ボイジャー1号が撮影した木星の大気。

 ◆誕生日

  ▼由美かおる(50年=女優)▼岩崎宏美(58年=歌手)▼麻木久仁子(62年=タレント)▼寺島進(63年=俳優)▼やべきょうすけ(73年=俳優)▼高良健吾(87年=俳優)▼平祐奈(98年=女優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2021年11月12日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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