路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【NHKワクチン被害者遺族放送問題#1】:なぜニュースウォッチ9は「ワクチン死」に触れなかったのか――遺族の決死の告白を踏みにじった「NHKの粗暴」

2023-05-26 09:04:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【NHKワクチン被害者遺族放送問題#1】:なぜニュースウォッチ9は「ワクチン死」に触れなかったのか――遺族の決死の告白を踏みにじった「NHKの粗暴」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【NHKワクチン被害者遺族放送問題#1】:なぜニュースウォッチ9は「ワクチン死」に触れなかったのか――遺族の決死の告白を踏みにじった「NHKの粗暴」

 5月15日に放送されたNHK「ニュースウォッチ9」のエンドロールで流れた映像がいま、問題となっている。コロナワクチン接種後に「副反応との因果関係が疑われる症状」で肉親を亡くした遺族たちの告白を「切り取って」放送していたのだ。なぜそうした事態に陥ったのか――関係者に話を聞いた。

<button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">写真はNHK大阪放送局(photo by iStock)</button>
 写真はNHK大阪放送局(photo by iStock)(KODANSHA)

【マンガ】19歳男子大学生が死にかけた「衝撃的な事態」

 ◆コロナ禍の3年を振り返る放送で

 「NHKは番組の中で『偏向報道』をした事実については認めました。しかし、私たちが求めた『なぜそんな形で放送をしたのか』という意図については、説明すらされていない。謝罪はあった。しかし、いくら謝られたからといっても、遺族たちの怒りがおさまったわけではありません」

 ■週刊現代(講談社)

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース メディアと教養 【話題・NHK「ニュースウォッチ9」・コロナワクチン接種後に「副反応との因果関係が疑われる症状」で肉親を亡くした遺族たちの告白・担当:週刊現代編集部】  2023年05月26日  09:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【NHKワクチン被害者遺族放送問題#2】:「私たちはNHKを許さない」コロナワクチン死を訴える気持ちを踏みにじった遺族が明かす「取材の全容」

2023-05-26 09:04:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【NHKワクチン被害者遺族放送問題#2】:「私たちはNHKを許さない」コロナワクチン死を訴える気持ちを踏みにじった遺族が明かす「取材の全容」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【NHKワクチン被害者遺族放送問題#2】: 「私たちはNHKを許さない」コロナワクチン死を訴える気持ちを踏みにじった遺族が明かす「取材の全容」

 NHKが番組内でコロナ禍を振り返る映像に、コロナワクチン被害者遺族らから抗議が集まっている問題。なぜこうした事態に発展したのか――。

 前半記事『なぜニュースウォッチ9は「ワクチン死」に触れなかったのか――遺族の決死の告白を踏みにじった「NHKの粗暴」【NHKワクチン被害者遺族放送問題#1】』から続けて紹介する。

 ◆NHKからの依頼メールの全文公開

 事の発端は、コロナワクチン被害者遺族会「つなぐ会」のホームページの問い合わせフォームを通して、NHKのX氏から取材の依頼が来たことだった。NHKサイドに佐藤さんら放送に登場した3人の遺族を紹介した、同会代表の鵜川和久氏に話を聞いた。

 送られたメールには次のように書かれていた。

 『先般から各社報道していますように、(新型コロナが※編集部注)5類移行となり、社会には明るい兆しが見えているようにも受け止められていますが、その実、非常に強い危機感を個人的に覚えずにいられません。

 あった事をなかったようにされ忘れられていくのではないか、数えきれない嘆きの声が埋もれているのではないか。そして我々の報道の姿勢としてもこのままで良いのか。

 歴史的にも非常に重要な意味を帯びるタイミングが現在であるとすら考えるのですが自分ではなかなか答えに辿りつけず、それでも番組でもどうにか取り上げて提起したい狙いから、厚労省や自治体にも取材をすすめていたところ、鵜川さまの活動に辿り着くことができました。

 求めは長年活動されてきた鵜川さまのご意見をぜひ賜われないか、そしてご遺族の声を後年に残すことができないか、取材のご相談であります』

NHKからの依頼メール(つなぐ会青山雅幸弁護士Twitterより) NHKからの依頼メール(つなぐ会青山雅幸弁護士Twitterより)

 丁寧で熱い志を秘めた文面に好感を持った鵜川氏は、以後、X氏と複数回やり取りを重ねた。


 ◆3人のワクチン副反応死遺族に取材

 「遺族をつなぎ、遺族の証言を残し、風化させないことを目的にしていることを彼は訴えていました。やり取りの中では『鵜川様との協議の通り、初手はワクチンの戒めを問うというより、コロナ禍を忘れさせないためのメッセージを帯びた放送を目指します。(編集部注:ワクチン死については)効果的に出すタイミングを綿密に測りつつ、鵜川様にもご意見を賜り、継続的に皆様に報います』と言っていました。

 NHK側は、最初から私たちがワクチン接種後に副反応との因果関係が疑われる症状で肉親を亡くした遺族たちの会であること、活動内容を理解したうえで連絡をしてきているということです。『ワクチン遺族の会だということは知りませんでした』では通用しません」(鵜川氏)

 取材は5月13日、京都府内で行われた。前述のX氏のほか、若いカメラマンと照明の3人が東京からやってきた。3人の遺族への取材は一人20~30分、計1時間ほど。故人の写真や思い出の品を持参し、生前のエピソードを明かした。そしてワクチン接種後に何が起きたのか、当時の状況、無念さ、悔しさ、そして接種した後悔について、ときおり声を詰まらせながら説明していた。

鵜川氏の元に届いたメール(同氏のTwitterより)鵜川氏の元に届いたメール(同氏のTwitterより)

 しかし、冒頭でも説明したように放送された映像では遺族らの意図に反し、「ワクチンについて訴えた場面」が使われることはなかった

 「X氏は取材時、『(ワクチン関連死)遺族のことは伝えなければならない』と涙を流しながら、遺族の声に耳を傾けてくれました。それなのにあの放送では、コロナ感染によって亡くなったようにしか見えない内容でした。肉親が『ワクチン接種後に亡くなった』という根幹部分が切り取られていたのです。彼のあの涙はいったい何だったのでしょうか」(前同)

 ◆放送後には感想を求める電話が

 放送終了、「なんだこの放送は……」と呆然としている鵜川氏の元に、X氏から番組の感想を求める電話がかかってきたという。鵜川氏は当然、抗議する。

 「これワクチン遺族ではなく、コロナ感染死の遺族、ということになっていませんか?

 そう伝えるとX氏の声色が変わった。

 「『あ、やべっ』と、言う感じでしたね。そこで事態の大きさに気が付いた様子でした」 

 X氏は「局に持ち帰り検討する」と伝え、その後、彼の上司が謝罪の電話をしてきたという。そして翌16日、同番組の最後に田中正良キャスターが「コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝え、ワクチンが原因で亡くなったというご遺族の訴えを伝えていませんでした」とし、映像について謝罪した。

 謝罪さえすればすべてが終わるとNHKは踏んだのだろうか。だが、遺族の怒りはおさまらない。

 「なぜこうした編集がされていたか、その経緯については説明がありませんでした。今後のNHK側の動きによってはBPO(放送倫理・番組向上機構)への提言含めてしかるべき措置を検討していくことになります」(前出の鵜川氏)

 番組の放送時間の都合はあるにせよ、なぜNHKは「ワクチン死遺族」に取材し、入念に話を聞いておきながら、「コロナ死」という広い括りでその死に触れたのか。

 そこにはNHKの内部事情が関係しているとみられる。

 後半記事『なぜNHKは「ワクチン死遺族の悲痛な声」を報じなかったのか…証言で浮かび上がった深層【NHKワクチン被害者遺族放送問題#3】』では内情に詳しい関係者が明かす。

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース メディアと教養 【話題・NHK「ニュースウォッチ9」・コロナワクチン接種後に「副反応との因果関係が疑われる症状」で肉親を亡くした遺族たちの告白・担当:週刊現代編集部】  2023年05月26日  09:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【NHKワクチン被害者遺族放送問題#3】:なぜNHKは「ワクチン死遺族の悲痛な声」を報じなかったのか…証言で浮かび上がった深層

2023-05-26 09:04:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【NHKワクチン被害者遺族放送問題#3】:なぜNHKは「ワクチン死遺族の悲痛な声」を報じなかったのか…証言で浮かび上がった深層

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【NHKワクチン被害者遺族放送問題#3】:なぜNHKは「ワクチン死遺族の悲痛な声」を報じなかったのか…証言で浮かび上がった深層 

 NHKが番組内でコロナ禍を振り返る映像に、コロナワクチン被害者遺族らから抗議が集まっている問題。その内部事情について関係者が批判を含めて明かしてくれた。

 「「私たちはNHKを許さない」コロナワクチン死を訴える気持ちを踏みにじった遺族が明かす「取材の全容」【NHKワクチン被害者遺族放送問題#2】」から続けて紹介する。

 ◆最初から「コロナ死」として取材

 最初から「ワクチン」に言及しないつもりであれば、NHKもコロナワクチン被害者遺族の会を取材しないはずだ。取材後に、「ワクチン死について報じるな」というなんらかの政治的な圧力でも働いたのだろうか――。

 「政治的な圧力は働いていないと思います。むしろ最初からそうするつもりで取材をしていたと考えられます」

NHKの取材の様子(つなぐ会YouTubeより)NHKの取材の様子(つなぐ会YouTubeより)

 そう指摘するのはNHKでの勤務経験もある記者のA氏。

 「あの企画は、遺族を取材した報道局映像センターのX氏自らが提案したそうです。5類になったからといって、新型コロナを風化させてはいけない、コロナで亡くなった遺族に話を聞き振り返りをしたい、と提案したものだった。若手からのやる気のある提案に、上層部も喜んでいた、と局内でも話題になっていました」

 だが、取材を進めていく過程で、X氏の思惑通りにはいかない事態に直面した可能性をA氏は指摘する。

 「当初X氏は、『コロナ感染』が原因で亡くなった方のご遺族を探していたのでしょう。でもなかなか見つからなかった。そんな中、放送日は刻一刻と近づいて来るし、上からのプレッシャーもあったのでしょう。

 そこで、コロナ感染死ではなく、ワクチン接種後の副反応との因果関係が疑われる症状で亡くなった遺族の会(『つなぐ会』)に依頼を出したのではないか、と言われています

 つまり、当初はコロナに感染して亡くなった人の遺族を探していたが、見つからなかったため、「広い意味ではコロナで亡くなった方」ととらえて、ワクチンとの因果関係を訴える遺族に取材をしたのではないか、ということだ。

 ◆ワクチン死には触れられない事情

 とはいえ、「コロナ感染死」と「ワクチンの副反応との因果関係が疑われる副反応死」とでは、その性質は大きく異なる。

 「取材依頼をかける段階で、X氏は上層部には『ワクチン関連死を訴える遺族に取材する』とは伝えていなかったのでしょう。ワクチン死についてはさまざまな評価がありますし、局内でも医学的あるいは政治的な観点から、触れるべきではないという声も上がったでしょうから」(前出のA氏)

 現にX氏から来た取材依頼のメールの文面では、意図的なのか、「ワクチン」という文言は使われていなかった。だが、つなぐ会のホームページに連絡してきたということは、ワクチン接種後に肉親を失い、関連性を訴える遺族たちの会であることは、天下のNHKの記者ならばわかっていたはずだ。

 おそらくNHKの中ではX氏がワクチン死を訴える遺族を取材した後、その報告を受けて「ワクチン後遺症やワクチン死に触れるといろいろ面倒だ。広い意味では『コロナ禍で亡くなった方々』なのだから、ワクチンの部分を放送せず『遺族の証言』として放送できるだろう」という判断が下されたのだろう。

放送についてNHK内で共有されていたメールの文面(関係者提供)放送についてNHK内で共有されていたメールの文面(関係者提供)

 鵜川氏によると、17日にもNHKから改めて謝罪を受けたという。だが、それで憤りがおさまったわけではない。

 「訂正放送も求めています

 しかし前出のNHK関係者は「訂正放送には応じないのでは」と見通しを明かす。

 「先ほども言った通り、NHKの局内ではワクチン死はセンシティブな問題。遺族が主張する『ワクチンで亡くなった』という訂正放送をすることはできないでしょう。『今回の放送は放送倫理に反していました』と認めて謝罪するにとどめ、ワクチンに言及するのではなく、自分たちの番組作りを反省する流れに持っていきたいのではないか、とみています。

 局内では今回のことをX氏とその上司の責任にし、チェック機能を強化して再発防止策を講じることで幕引きにしたいのでしょうね」

 ◆NHKはどのように考えているのか

 ワクチン死の扱いの難しさもさることながら、訂正放送などすれば「NHKは信用できない」という声が高まり、受信料不払い運動につながるのでは――そんな懸念も胸の内にはあるのかもしれない。

 NHKは、どのように考えているのだろうか。真偽を聞こうと質問を送ったところ、次のような回答がメールで寄せられた。全文を掲載する。

 〈放送までの経緯などについては現在、詳細を調査中ですが、担当者は、NPO法人を通じてご遺族を紹介してもらい、取材の過程で、ワクチン接種後に亡くなった方のご遺族だと認識しました。番組は、コロナ禍で亡くなった方のご遺族の思いを伝えるという考えで放送しましたが、適切ではありませんでした。ご遺族に対してはNPO法人を通じて謝罪しました。

 16日には、ニュースウオッチ9で、キャスターが、伝え方が適切ではなかったとお詫びしたほか、動画を載せたツイッターなどの投稿を削除した上で、お詫びの投稿を行いました。

 ワクチンを接種後に亡くなった方のご遺族だということを正確に伝えず、新型コロナに感染して亡くなったと受け取られるような伝え方をしてしまったことは適切ではなく、取材に応じてくださった方や視聴者の皆さまに深くお詫び申し上げます。

 取材・制作の詳しい過程をさらに確認し、問題点を洗い出した上で、再発防止策を徹底し、信頼回復に努めます〉

 取材をしたこれまでのやり取りを振り返ると、X氏は当初から「コロナワクチンによる副反応死疑い死の遺族」だということをわかっていて取材依頼を出したことは明らかだ。しかし、NHKはあくまで「取材を進める中でそのことがわかった」としたいようだ。真偽も含めてX氏に直接コンタクトをとってみると……「今、たてこんでおりますので後ほどお電話いたします」との返答で、以後連絡はなかった。

 NHKの取材に応じた、ワクチン接種後に母親を亡くした佐藤かおりさんはこう反応する。

 「私たちがNHKに求めているのは『真実を伝えること』です。ワクチン死の訴えを聞き、取材の場では『このことを伝えたい』といったのですから、それを実行してほしい。

 今回、NHKの取材に応じたのは、ワクチン被害や遺族についてきちんと報道してもらえるものと思ったからです。実名で顔を出してカメラの前に出ること……そこには期待と覚悟、さまざまな思いもありました。だからこそ、今回の放送はとてもショックでした。改めて、私たちの声を全国に問うてほしいのです

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース メディアと教養 【話題・NHK「ニュースウォッチ9」・コロナワクチン接種後に「副反応との因果関係が疑われる症状」で肉親を亡くした遺族たちの告白・担当:週刊現代編集部】  2023年05月26日  09:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【NHK】:「バカにすんのもええ加減にせえよ」、「ニュースウオッチ9」の“捏造”疑惑にコロナワクチン被害者遺族が怒りの告発

2023-05-26 09:04:10 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【NHK】:「バカにすんのもええ加減にせえよ」、「ニュースウオッチ9」の“捏造”疑惑にコロナワクチン被害者遺族が怒りの告発

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【NHK】:「バカにすんのもええ加減にせえよ」、「ニュースウオッチ9」の“捏造”疑惑にコロナワクチン被害者遺族が怒りの告発

 ◆取材の最中から違和感が

 NHK「ニュースウオッチ9」で衝撃の“捏造”疑惑が――。5月15日の放送で、新型コロナワクチン接種後に亡くなった方の遺族を、コロナ遺族として紹介する映像が流されたのだ。さらに、単なるミスではなく番組全体で「ワクチン死」を「コロナ死」にすり替えようとしていた疑惑が……。

【写真を見る】問題となったVTR 「ワクチン」の4文字は見当たらなかった  

                ***

コロナワクチン接種後に亡くなった河野明樹子さんの夫(新潮社)

 ◆ワクチンという表記はなし

 元稿:新潮社 主要出版物 週刊新潮 【デイリー新潮・DAILY SHINCHO】【話題・NHK「ニュースウォッチ9」・コロナワクチン接種後に「副反応との因果関係が疑われる症状」で肉親を亡くした遺族たちの告白】  2023年05月24日  11:41:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・05.19】:立民の独り相撲に巻き込まれたくない…野党各党の本音

2023-05-26 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・05.19】:立民の独り相撲に巻き込まれたくない…野党各党の本音

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.19】:立民の独り相撲に巻き込まれたくない…野党各党の本音 

 ★新潟市で3日間にわたって開かれたG7の財務相・中央銀行総裁会議は13日閉幕したが、その最中からくすぶっていたのが16日、立憲民主党が単独で衆院に提出した財務相・鈴木俊一への不信任決議案。防衛費増額を裏付ける防衛財源確保法案の採決阻止だが、時間稼ぎ、見せ場を作りたい立憲国対のスタンドプレー、財務大臣会合閉会を待つようにして財務相に不信任を突きつける影響などを考えると、野党各党からも疑問の声も出る。

 ★17日の共産党国対委員長・穀田恵二は会見で立憲から不信任案の件で事前連絡はあったかの問いに「あった。時間の関係もあり今回は単独でやらせて欲しいということだった。法案を廃案にする方向性は立憲と同じ」と答えている。ただ、ほかの党は違う見方だ。与党自民党は立憲に対して「事前通告がない」とルール違反を問い、不信任提出に伴い衆院財政金融委員会が中断したことに対して参院の日程が窮屈になることを懸念。16日には日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」の国対委員長らが不信任決議案反対を確認した。にわかに立憲が目覚めたように財務相不信任を出すことに野党が慎重なのは、その流れで内閣不信任案にまで駒がするすると進んでいくことだ。

 ★日程がずれ込んで参院に議論が移るにしてもこの分だと1週間から10日程度の会期延長を模索しなければならず、それどころか内閣不信任案を立憲が単独で提出すれば、岸田政権は受けて立つ可能性が高いからだ。「政界には7月5日解散説が流れている。さしずめ亡くなった元首相・安倍晋三の一周忌解散だといわれている」(自民党中堅)と立憲が仕掛けた解散というムードが野党をざわつかせている。ましてどの党も統一地方選直後で国政選挙の準備など進んでおらず、立憲の独り相撲に巻き込まれたくないというのが本音だ。勝負あったか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年05月19日  07:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・05.17】:LGBT法案通って一件落着になるのも危険

2023-05-26 07:40:00 | 【LGBTQ+=ジェンダー・アイデンティティ、レズ、ゲイ、バイセクシャル、

【政界地獄耳・05.17】:LGBT法案通って一件落着になるのも危険

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.17】:LGBT法案通って一件落着になるのも危険 

 ★19日から始まるG7に何としても間に合わせよと自民党が党内議論を急いだ「自民党LGBT理解増進法案修正案」を16日午前の党総務会で了承、公明党とすり合わせてサミットまでに国会で可決させる。自民党内では2年前の超党派で作った法案をたたき台に議論。最後まで党内保守派が反対したものの、立法の目的を削除、「差別は許されない」を「不当な差別はあってはならない」に、「性自認」を「性同一性」に変えた。また項目として独立させていた「学校の設置者の努力」を削除した。

<button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">「LGBTに関する課題を考える議員連盟」の会長を務める岩屋毅衆院議員</button>
  「LGBTに関する課題を考える議員連盟」の会長を務める岩屋毅衆院議員(Nikkan Sports News.)

 ★これでG7と肩を並べたと思ったら大間違いだ。男女格差が先進7カ国で最下位の日本。この議論は国論を二分などしていない。多くの世論調査で7割が賛成している。自民党以外の政党は「差別禁止」に前向きだし、超党派の法案をつぶしたのも自民党だ。党政調会長代理・西田昌司はこの問題の党内議論後、記者団に「『差別を許さない』とすると分断が起こる」と説明、「(日本を)分断しようという勢力とは何か」と問われると「マルクス・共産主義の延長線上なのは事実」と説明した。この説明でなるほどとひざを打つ記者はいなかったが、これが主要先進国に通ずるのだろうか。

 ★そのG7諸国はLGBT差別禁止法、婚姻の平等(同性婚)、法的性別変更の要件・子なし要件、不妊要件、非婚要件などの条件も既に一切ない。そしてそのすべてを日本は認めていない。こんな法律を作ってもG7に肩を並べることはできない。ただ、13日付読売新聞の社説が示すように「心と体の性に違和感がある人たちに対する差別は許されないが、現在議論されている法案は、課題が多すぎる」のは確かだ。「差別は許されない」とは思うが、同法案では「どのような行為が差別にあたるかを明示しておらず、具体策を曖昧にしたまま法整備を急げば、法律の趣旨を逸脱した過剰な主張や要求が横行し、社会の混乱を招く恐れがある(一部抜粋)」。法案が通ることで一件落着になるのも危険だ。両院は特別委員会で改めて議論を進めるべきではないか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年05月17日  07:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.05.26】:70億円投入も増える空家|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(下)

2023-05-26 07:01:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2023.05.26】:70億円投入も増える空家|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(下)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.05.26】:70億円投入も増える空家|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(下) 

 鹿児島県が2014年から鹿児島市松陽台町で整備を進めてきた「県営松陽台第二団地」。総戸数を当初計画の328戸から280戸に減らし、「子育て世代」に限定することで入居者を募ってきたが、不人気なのは明らか。事業が完結する前に「将来的な町の荒廃」を訴えてきた関係者の“懸念”が現実味を帯びる状況となっている。

 ■約70億円もの公金投入

 松陽台第二団地の約5.6ヘクタールにのぼる土地は、県が鹿児島県住宅供給公社の赤字を補填するため、税金を投入して取得したものだ。その額約30億円。住宅政策失敗の穴埋めを、県民に押し付けた形だった。

 2014年に始まった住宅建設は、最終の8期までに280戸を整備する予定。県は、残っている8期工事14戸のうち今年度に8戸を、来年度に6戸を建設予定だとしている。

 では、これまでに整備された260戸の工事費は、どれだけかかったのか――。県への情報公開請求で入手した資料から、工事名とそれぞれの執行額をまとめた。

 

 住宅建設費は8年で約37億5,000万円、これに土地代約30億円を加えると70億円近い公費が投じられたことになる。今年度は8戸、さらに来年度に最後の6戸を整備すると、総事業費はさらに膨らむ計算だ。

 これだけの血税を投入した立派な住宅であるにもかかわらず、県は入居者増に向け躍起にならざるを得なかった。事業のスタート時点で《子供が小学校を卒業するまで》だった入居条件を《末子が中学校を卒業するまで》と改定、今年度からは《末子が18才に達するまで(高校を卒業するまで》と大幅に制限を緩めている。本来なら県営住宅から県営住宅への転居が認められないはずの「既存の一般世帯向け公営住宅に住む子育て世代」も、募集対象に加えたほどだ。何故こうまで入居条件を変更しなければならいのか?

 ■高い「空家率」が意味するのは・・・

 その疑問に対する答えが、下の画像。いずれも「空家」である。

 県営松陽台第二団地を含む松陽台町の図面を見ると分かるが、第1期の住宅整備が始まったのは、最寄り駅となるJR上伊集院駅から最も離れた場所。小学1~2年生なら、20分はかかる距離だった。(*下、参照)

 地理的な問題に加え、経年劣化も進む。すると誰もが、より利便性の高い、新しい住宅を希望するようになる。当然ながら、古い住宅に「空家」が増える。

 県への情報公開請求で入手した資料から、主として鹿児島市内となる県住宅政策室管内にある県営住宅の「空家率」を確認すると、こうなる。

 空家が多い「緑が丘」(は1968年から1975年にかけて、「皇徳寺」は1983年から1988にかけて造られた古い団地で、室内は虫の死骸だらけというケースが珍しくないという。維持管理も満足になされていない住宅を県民が敬遠するのは普通で、当然空家率も高い。

 一方、「県営松陽台第二団地」は鹿児島市内にある県営住宅の中で最も新しい施設。その松陽台第二の空家率は、住民が減り続けている「皇徳寺」とほぼ同じ、一番老朽化している「緑が丘」より高いのだから不人気度が知れようというものだ。

 こうした状態が改善されるかというと、かなり難しいと言わざるを得ない。県営松陽台第二団地の事業計画が発表された当時から懸念されていたのが「町の荒廃」。少子化が進み、不便な地域での「子育て支援住宅」の需要が無くなった場合、本来公営住宅を必要とする低所得者が、車がないと暮らせないような松陽台を選ぶとは思えないからだ。

 前掲の写真やデータは、その兆候が現れていることを示しており、戸建て住宅「ガーデンヒルズ松陽台」に住む住民の間からは「やっぱり空家が増えているのか。こうなると思っていた」、「空家ばかりになったら、県はどう対処するのか。せめて残りの住宅建設を止め、代わりに住宅供給公社が反故にした『商業施設』を作るべきだ」などという声が上がっている。

 住宅供給公社が失敗した住宅開発のツケを県民に回した上、将来的な空家増が指摘されていた県営住宅整備計画を強引に進めた鹿児島県。失政に泣かされるのは、いつの時代も納税者だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・行政・鹿児島県・2014年から鹿児島市松陽台町で整備を進めてきた「県営松陽台第二団地」】  2023年05月26日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.05.19】:失政の証明|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(上)

2023-05-26 07:01:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2023.05.19】:失政の証明|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(上)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.05.19】:失政の証明|鹿児島・松陽台県営第二団地の現状(上) 

 地元住民の反対を無視して、鹿児島県が鹿児島市松陽台町で建設を強行した「県営松陽台第二団地」。約10年かけ328戸を整備する計画だったが、何度か入居条件や建設戸数が変更となり、最終的には280戸を造る予定となっている。

 計画変更を余儀なくされてきた理由は、同団地の不人気。ハンターは、2011年からこの問題を追及してきたが、事業が完結する前に関係者の“懸念”が現実味を帯びる状況となっている。

 ■苦し紛れの「子育て支援住宅」

 松陽台の県営住宅建設計画は、2003年から鹿児島県住宅供給公社が販売してきた分譲 住宅地「ガーデンヒルズ松陽台」の土地を鹿児島県が約30億円で取得し、新たに「県営松陽台第二団地」328戸を建設するというものだった。

 もともと住宅供給公社の計画では、約11haの予定地に戸建用地470区画を販売する計画だったが、170区画程度(2011年2月までの実績)を販売したしたところで売れ行き不振が深刻なものとなり完売を断念。県は、ガーデンヒルズ松陽台で最大の面積を占める戸建用区画約5.6haを、すべて「県営住宅」にすると発表する。公社の失敗を税金で穴埋めするという県の身勝手な方針転換だった。

 これに対し、周辺環境が激変することなどを憂慮した松陽台町の戸建て住宅に住む住民は、県営住宅建設を白紙に戻すよう反対運動を展開。しかし、走り出したら止まらないのが公共事業の常で、県や鹿児島市はこうした声を無視して強引に計画を進め、2014年春から建設工事を進めてきた。

 だが、無理な計画には落とし穴がつきもの。強引に住宅建設計画を進めたものの、アンケートによって、古くなった市内の県営住宅から住み替えを希望する県民がほとんどいないことが判明。県は松陽台第二団地への入居者を、低所得の子育て世代――しかも就学前児童のいる家庭に限定するとして、「子育て支援住宅」にする方針を打ち出す。苦し紛れの弥縫策だった。

 入居期間は原則10年。しかし、小学校にあがるまでに6年、さらに小学校で6年、これだけで「12年」になるため辻褄の合わない計画だ。県は入居期限の延長制度を設けるとしていたが、≪小学校を卒業するまで入居可能な制度≫(県のホームページより)に批判は絶えなかった。“子どもが中学生になったら、出ていけ”という、無責任な子育て支援だったと言わざるを得ない。

 だが、せっかくできた新築の子育て支援住宅は、初期の募集にこそ注目が集まったものの、その後の人気は尻すぼみ。いまでは、不人気団地の一つに数えられるようになっているという。

 不人気の理由は、「不便」ということに尽きる。鹿児島市内の中心地に位置する鹿児島中央駅から松陽台町があるJR鹿児島線上伊集院駅までは二駅、約10分。車だと30分以上かかる。保育所・幼稚園も小・中学校も整備されていない上、商業施設もない。小学生は、「鹿児島市立松元小学校」に通うため、地元の上伊集院駅から一つ先の薩摩松元駅まで“電車通学”を強いられているのが実情だ。

 松陽台第二団地は「子育て支援住宅」のはずだが、子育て環境は最低。15年10月には「薩摩松元駅」で小学生のホーム転落事故が、2018年1月には町内にある「松陽台ふれあい公園」で女子高生が刃物で殺傷されるという事件も起きている。

 「近くに小学校や幼稚園・保育園がない」、「何をするにも車が必要で、買い物が大変」、「危険な場所が多く、子供だけで遊ばせられない」――松陽台の県営住宅内を歩けば、必ずと言っていいほど、こうした声が返ってくる。1年、2年と住むうちに、「やっぱり、市街地に近い方がいい」と引っ越す人は少なくないという。それでも進められてきた『言葉だけの子育て支援』(地元住民)を掲げた県営住宅増設事業……。県政を刷新すると叫んで2016年に知事になった三反園訓氏は、何の手も打たず黙殺。県政にとっては三反園時代の空白の4年間が、松陽台第二団地を巡る“被害”を拡大させた。

 ■入居条件、次々変更

 不人気の理由の一つにもなっていた子育て支援住宅の「入居条件」が、2020年になって変更される。

 前述したように、県営松陽台第二団地は子育て世帯向け団地として、入居から10年間の期限つきで入居できる団地。入居期限は《子供が小学校を卒業するまで》だった。しかし20年、これを《末子が中学校を卒業するまで》と延長。さらに県は、今年4月から《末子が18才に達するまで(高校を卒業するまで》と再改定している。(*下が県のホームページにある入居制限延長の告知)

 募集対象も変更になった。県は「中学校就学前の子供を持つ世帯」としてきた募集対象に、「既存の一般世帯向け公営住宅に住む子育て世代」を加えたのだ。転勤などのやむを得ない理由がない限り、県営住宅から県営住宅への転居は認められていないのだが、特例として松陽台第二団地への入居だけは許すということだ。(*下が県HPの告知)

  一体なぜ県は入居のハードルを下げ続けなければならないのか――。ハンターの記者は昨年秋から何度か現地に足を運び、その理由を確かめた。(以下、次稿)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・地方自治・鹿児島県県が鹿児島市松陽台町で建設を強行した「県営松陽台第二団地」の現状】  2023年05月19日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.06.11】:入札結果非開示の大任町、「情報公開審査会」の怪しい答申

2023-05-26 05:25:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2023.06.11】:入札結果非開示の大任町、「情報公開審査会」の怪しい答申

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.06.11】:入札結果非開示の大任町、「情報公開審査会」の怪しい答申 

 「違法」と言われようが「独裁」と批判されようが、町政トップに君臨する永原譲二 町長の指示通りに物事を進める福岡県大任町。本来、情報公開制度における非開示決定について第三者的な判断が求められる審査請求でも、やはり常識が通用しなかった。

 ■審査請求から約2年、答申はお粗末内容

 ハンターが大任町に対し過去5年度分の入札結果の開示請求を行ったのは令和3年6月14日。町が同年6月25日付けで非開示にすることを決定したため、7月1日付けで「非開示処分は公共工事の入札情報を公表するよう義務付けた『公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律』の規定に反する」として取り消しを求める審査請求書を提出していた。

 町が『弁明書』を送ってきたのは10か月も経った令和4年4月初旬。ハンターは同年4月26日付で「反論書」を送ったが、それから1年以上経過しても、町長から諮問されたはずの「大任町情報公開審査会」の審査は終わらなかった。

 この点について今月2日の配信記事で厳しく批判したところ、数日して審査会の結論である「答申書」が送られてきた。内容は予想通りというしかなく、「非開示は妥当」とするもの。永原氏や担当課が「入札結果を役場の玄関口にある掲示板に貼り出していた」と説明してきた公表済みの入札結果の扱いについては、一切言及がないという呆れた主張だ。答申書の「審査会の判断」を下に示す。

第6 審査会の判断

1 公共工事適正化法第8条の規定の妥当性について

公共工事適正化法第8条において、地方公共団体は入札執行後、入札者の名称、入札金額及び落札者の名称、落札金額等を公表しなければならないとなっており、この規定における例外的な規定は、他法令を合わせても特には見当たらない。また、国土交通大臣、総務大臣等がメディアで、公表しないことは、違法行為にあたるとの発言もあり、実施機関においても、同法第8条の規定に抵触することは認識しており、審査会としても、同様に認識している。

2 条例第7条第3号の該当性について

他方で、条例第7条第3号では、「公にすることにより、人の生命、健康、生活、財産又は社会的な地位の保護、犯罪の予防、犯罪の捜査その他公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれがあると実施機関が認めることにつき相当の理由がある情報」が記録されている公文書については、開示しないことができると規定している。

実施機関は、同条項の「人の生命、」「生活、財産」の保護及び「犯罪の予防」に支障を及ぼすおそれがあるとして当該情報の公開を控えたところである。

審査会においても、審査請求人が指摘している、「いつ、誰が、誰に対して、何を行ったのか」という点を実施機関により明らかにした上で、本号の規定に該当するかを判断する必要があった。

しかるに、実施機関からは、さまざまな事例の説明を受けたところであるが、当該事例の存在を裏付ける明確な証拠の提示まではなされなかった

しかしながら、令和4年11月26日に、本件公開請求の対象とされている工事の入札に参加した請負業者に対して、実際に、反社会勢力からの脅迫行為がなされたことが、福岡県警による指定暴力団組長ら3人の逮捕(令和5年3月7日)に伴う発表により確認された

また、これに先立つ令和3年7月には、上記業者を含めた複数の入札参加業者から、入札結果についての公表を控える旨の要望書が提出されていた

以上のことからすれば、本件公開請求がなされた令和3年6月14日時点において、反社会的勢力からの不当な要求が大任町内の入札参加業者に対して現に存在していたと合理的に推察することができ、同業者の生命、財産の保護及び犯罪の予防に支障を及ぼすおそれが現実化していたと実施機関の認めることにつき相当の理由があったといえる

よって、本件公開請求にかかる入札結果は、条例第7条第3号が定める不開示情報に該当する。

この点、審査請求人は、小規模な自治体であるならば、入札結果及び落札結果以外の、公開された別の情報源から落札業者が誰であるかを知る可能性もあり、入札結果及び落札結果を公表することと、不当要求行為が行われることとの間に因果関係がないと主張している。

しかしながら、入札結果及び落札結果を公表することによって、より容易にかつ、確実に落札業者を把握することができることは明らかであり、このことにより不当要求がなされ、危険性が相当程度高まるのであり、審査請求人の主張は、入札結果等の情報の条例第7条第3号該当性を否定する理由とはならない

3 結論

以上のとおり、実施機関が、本件公開請求にかかる公文書に条例第7条第3号に該当する情報が記録されているとして不開示とした決定は、妥当である。

 法律の専門家が関与した答申であるとは到底思えない酷い内容である。大任町の総務企画財政課側に確認したところ、案の定、審査会のメンバーに弁護士は含まれていなかった。しかも、定員の5名のところ、一人辞任したため4名での審査だという。

 審査会は、入札結果非公開が違法であることについて、「実施機関においても、同法第8条の規定に抵触することは認識しており、審査会としても、同様に認識している」とした上で、町民の生命・財産が脅かされるという町側主張の論拠についても「実施機関からは、さまざまな事例の説明を受けたところであるが、当該事例の存在を裏付ける明確な証拠の提示まではなされなかった」とハンターの申立て理由を認めている。ここまでは、まともな解釈をしているように思えるが、あとに続くのは、合理性を著しく欠いた幼稚な作文だ。

 次に審査会は、「令和4年11月26日に、本件公開請求の対象とされている工事の入札に参加した請負業者に対して、実際に、反社会勢力からの脅迫行為がなされたことが、福岡県警による指定暴力団組長ら3人の逮捕(令和5年3月7日)に伴う発表により確認された」と、今年3月に指定暴力団「太州会」の幹部が逮捕された事例を唐突に持ち出す。

 ハンターが審査請求したのは、一昨年の7月。その時点での非開示決定に異議を唱えたわけで、2年近く経って立件された事案とは何の関係もない。

 「これに先立つ令和3年7月には、上記業者を含めた複数の入札参加業者から、入札結果についての公表を控える旨の要望書が提出されていた」とあるのも単なる付け足し。問題になる開示請求は同年6月のもので、「これに先立つ」などと暴力団幹部の事件との関係を強調したのは、議論のすり替えが得意な町長サイドの意向を受けてのことだろう。同町の審査会はまったく信用できない。

 そもそも、法律は入札結果の公表を命じており、業者が何と言おうと例外が認められるものではない。暴力団の脅威を排除するのは警察の仕事であり、これを活用せずに行政機関がマル暴対策をするのは間違いなのだ。何度も報じてきたが、永原氏が隠したいのは、町発注工事が生み出す“利益”を、ダミー業者を使って独占してきた自身の行為。つまり、ハンターが大任町についての報道を始める前――つまり令和3年6月以前――の入札結果なのである。

 その証拠に、太州会幹部の逮捕を受けて再開したはずの入札結果公表は、3年7月以降の事案に関するものだけ。9日に役場で事実関係を確認し、かつては役場玄関口の掲示板に貼り出し公表していたとする“令和3年6月以前の入札結果”を公表するよう町側に求めたが、「検討します」として確約を避けた。

 審査会の答申が合理性を欠いていることは、令和3年6月以前の入札結果について一切言及していないことでも明らか。公表済みの事項を、情報公開請求を受けて「非開示」にするという子供でも呆れる非常識な姿勢を認める審査会など、存在意義はあるまい。

 メンバーが明かされない審査会の答申を信用する人間はいない。ハンターは、次に送られてくるはずの「裁決」を待って訴訟を提起する。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・「違法」と言われようが「独裁」と批判されようが、町政トップに君臨する永原譲二町長の指示通りに物事を進める福岡県大任町】  2023年05月11日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【HUNTER2022.10.05】:大任町議長銃撃事件の真相(中)|出所直後、永原町長から1400万円

2023-05-26 05:25:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2022.10.05】:大任町議長銃撃事件の真相(中)|出所直後、永原町長から1400万円

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.10.05】:大任町議長銃撃事件の真相(中)|出所直後、永原町長から1400万円 

 2002年(平成14年)7月に起きた福岡県大任町議会の楠木重明議長銃撃事件。指定暴力団太州会の二次団体で、解散した「政時組」の二代目組長O氏(破門)から依頼を受けた実行犯の男性(本稿では「A氏」)は、福岡県警に逮捕され、長い服役を余儀なくされる。

 O氏が漏らしたという「永原譲二」「1,000万用意しとる」という言葉、「チャカは、伊田の駅前のコインロッカー」、「32口径のトカレフ。豆(銃弾)が16発」、「弾が噛むかわからんけん、7発」――ハンターの記者に対し、捜査当局にも明かさなかったという事件に関する細かな事実を淡々と明かすA氏は、出所後、ついに『黒幕』とまみえることになる。

■銃撃指示「元組長」服役で町長に連絡

――2003年(平成15年)の3月18日に逮捕されていますが、捕まったのはどこで?
A氏:大野城市です。福岡の大野城市。

――いきなり道を歩いていて、職質(職務質問)とかで捕まったとか、そういうわけじゃないですよね?
A氏:じゃなくて、(捜査員が)あるところに来たわけです。大野城市のですね。そんなん調べ上げてたんやないんですかね。

――3月に逮捕されて起訴され、一審の判決は(福岡地裁の)飯塚支部ですかね?
A氏:はい。

――一審で懲役12年打たれて、控訴はされなかったんですか?
A氏:控訴したです。

――控訴はされたんですね。
A氏:最高裁までやりました。 それから熊本刑務所。

――満期(出所)ですか?
A氏:いや仮釈貰っとる。なんやかんやで14年以上は務めとんですわ。

 ――ずっと熊刑ですか?
A氏:熊刑です。6か月くらいか、仮釈貰ってます。

――そして、出所されたのが?
A氏:5年前ですね。今年の12月で(出所から)満5年になるんです。

――出られてから、満5年?
A氏:今年の12月でね。

――出てこられてすぐですけど、当然Oさん(襲撃の直接指示者。解散した政時組の元組長O氏)と会われたんですよね?
A氏:いや、Oとは会ってないんです。

――えっ?
A氏:そのころOはパクられてたんですわ。

――ほお。
A氏:ほんで、出てきて、私の友達の話ではね、Oが私のために『2,000万を用意しておこう。家も用意しておこう』と、言っとったというんですわ。

――面倒見るという約束ですもんね。
A氏:そう。ところが、自分が帰ってきたらOはパクられていないでしょ。もうその時は、永原が町長になってたからですね、永原が。だから町長に会いに行ったわけですよ。

 

■最初は「出所祝い」で100万円

――出てこられてすぐですか?
A氏:まあ、すぐですよ。仮釈の間は(身元)引受人が飯塚におったもんで、飯塚から町長に会いに行ったら、で、そこで、出所祝いといって100万くれたわけですよ。

――永原町長本人が?
A氏:うん、本人がね。100万。

――場所は町長の自宅ですか?町長室ですか?
A氏:いや、大任(町)の「政策研究会」っていう事務所。(*下が「田川政策研究会」の事務所)

――あーはいはい、建設業者などが集まる場所ですね。田川政策研究会ですね。
A氏:そうです。そこで会って、『出所祝いって100万くれたわけですね。それまで永原譲二とは一回顔見たくらい。言葉も交わしてないんですよ。全然知らんのですよ。それまでね。

――それは、連絡取って行かれたんですか?それともいきなり?
A氏:いやいや、連絡取ってね。

――「会いたい」と。そしたら、「ここに来てくれ」と。日にちとか覚えてないですか?
A氏:いや。日にちは覚えてない。

――政策研究会の事務所で、何か会話というか、『あんたに頼まれたよね』っていう話は?
A氏:そこではしてないですね。したらいけんもん。指示したのは永原と分かっていたけんですね。

――ただもう黙って、出所祝いということで?
A氏:帰って来たということで、『ご苦労やったね』って言ってね。

■「道の駅」温浴施設事務所で1000万円

――で、その後は?
A氏:その後、しばらくして、大任(町)の仕事させてもらおうと思って、町長にまた連絡取って、会いたいって言って。そして、そん時は、町長室で会ったんですよ。そこで、話して、『飯食えるようになんか仕事探してくれんやろうか』っていう話をしたんですよ。

――なるほど。
A氏:ほんなら、『それやったら土木の免許を取れ』と。それまでも、土木の免許は持ってたんですけど、もう懲役行っとるけん、流れとうやないですか。ほんで、『新たに土木の免許とって指名願い出せば事欠かんように、仕事やる』という話で。ほんで、軍資金がないって言ったら、『じゃあ俺が1,000万用意しちゃる』って。

――指名願いさえ出せば事欠かんようにしてやろう、と。そして、1,000万用意すると言ったんですね。
A氏:うん。

――永原町長が直接言ったわけですね?1,000万用意するって。
A氏:うん。1,000万。そして、風呂があるけん、道の駅の風呂の事務所で1,000万、自分は受け取ったんです。(*風呂=道の駅「おおとう桜街道」にある温浴施設「さくら館」)

――町長本人からですか?
A氏:本人から。

――道の駅というと「おおとう桜街道」ですが、風呂というのは温浴施設の「さくら館」ですね。で、そこの事務所。温浴施設の事務所ですか?
A氏:そうです。

――事務所があるんですか?
A氏:事務所がありますね。

――そしてそこに来いと言われて?
A氏:そう。そこで1,000万受け取って。

■「おおとう桜街道」木のテーブルで300万円

――2回で合計1,100万円ということですか?
A氏:いや、それから何か月か、たしか1、2か月して、またちょっと『金が足らん』言ったら、300万用意してくれたわけですよ。

――現金で?
A氏:その300万は道の駅で受け取ったんですよ

――道の駅のさくら館の事務所?
A氏:いや、広場があるやないですか、道の駅に。あそこに木の丸いテーブル置いちょうじゃないですか。あのテーブルに座ってですね。そやから、もうそこでね、自分としてはこれ(議長襲撃)は永原譲二が頼んだことやってことは分かってたから。今まで付き合いも全くない人間がですよ、何度も現金ですから。

――黒幕が誰か、はっきり分かりますよね。
A氏:はい。

――たぶんAさんとしても、わざと(銃撃指示のことを)言わなかったというか…。
A氏:そうです。

――普通なら、カネなんか出しませんよね?
A氏:出さんですよ。モノも言ったことない人間にね。

――確認ですが、釈放されて、すぐの話ですね。
A氏:そうです、そうです。

――その後はどうなりましたか?
A氏:自分は仕事(土木)の許可取って、指名願い出して、仕事始めたわけです。仕事は最初、(町長が)ずーっとくれよったわけですよ。都合よくいきよったんですよ。ところが、その後、Oが帰って来たんです。

■狂いだした歯車

――Oさんが出所してきた?
A氏:はい。で、Oが帰って来たから、町長と3人で会おうということになった。ほんで、町長と3人で例の政策研究会の事務所で会ったわけですよ。

――いつ頃ですか?
A氏:一昨年(おととし)ぐらいのことだったかな。けっこう前の話。

――そのときには、Oさんは政時組の組長ではないですよね。太州会から破門もされていた。
A氏:そうですよ。

――政策研究会の事務所では、どんな話をしたんですか?
A氏:私がOに『あんたね、人にね、俺が帰ってきたら2,000万用意しとくって言ったらしいやないか』って。で、『1,000万は町長がくれた』と。『だけん、残り1,000万俺に払ってくれ』と。そこで、『(銃撃した)楠木の事件は、町長、あんたの仕事やろもん』って言ったら、『(永原が)俺は関係ねえ』ってこう言うわけたい。逃げの一方ですたいね、町長は。

――きたないですね。
A氏:で、Oは『銭がねえ』って言うわけたい。だけんね、町長に『あんたが出してやるでいいやないか』って、『それで話は済むやないか』と。町長は『いや、俺は関係ねえ』と。『1,000万今ここで俺が出すって言うたら、俺が頼んだこと、楠木の事件を俺が頼んだことになるやないか』とそう言うけん、呆れて『これ貴様ね、これだけ言うてもわからんのか、こら。なら、なんで1,400万も出した』って言ってやった。そしたら、Oがあわてて中に入ってね、『A、もうやめてくんない。それだけはもう』って止めた。だけど、自分は十何年も懲役に行っとる。金を貰わないかんき、Oに『約束は守れ』って言ったら、Oは『わかった』って。その日は、それで別れたわけですよ。そしたら、そのあくる日にOから電話がかかって来て、『1,000万用意できた』と。ほんでそのあくる日に1,000万取りに行ったんですよ。ほんで、それが最後になった。

――なるほど。
A氏:それからもう町長は俺をプッと切ってしもうた。それからずっと仕事も干された。そやけん、うちの会社はそれで潰れてしまったわけですね。

――何もかもなくなった?
A氏:そうです。それで、従業員も多いときは7、8人くらいおったんですが、辞めてもらうしかなかった。

――役場に行かれたのは去年の6月22日なんですが。
A氏:そうですね。長いこと干されて、仕方なくですね。

――それで、6月に町長室に話に行った。
A氏:そうです。それまでに何回も電話もするし、役場にも行って『町長にいっぺん会わせてくれ』って頼んだ。『用事は何ですか』って聞くから、『仕事の話』と。仕事の話で会いたいと言うけども、全く会ってくれんし、おっても居留守使うし……。ほんで役場に行って、何気なく町長室のドアを開けたんです。そしたら、真っ暗やったんで、そのまま閉めたんです。閉めて帰ったんです。それだけ。そしたら、それが不法侵入になって逮捕。冗談だろと思ったですよ。

――それが6月。で、8月に逮捕でしょ。
A氏:8月の30日でしたかね、逮捕が。

――そうです。おかしな話ですよね。ずいぶん間隔がある。なんかその間にあったんですかね?
A氏:6月から逮捕されるまでに?うーん・・・。ある関係者の話ではね、福岡県警の本部から田川署にしょっちゅう連絡が来てね、“Aをパクれ、Aをパクれ”と。俺を逮捕した田川署も不思議に思っとったみたいですよ。ただ町長室のドアを開けただけなのに、なんで俺のことで本部から電話が来るんやろうと。田川署も不思議に思っとったらしいよ。ほんで、これも聞いた話やけど、東京から県警に電話が来とったらしいです。“Aをパクれ”って。

――警察庁ですね。
A氏:警察庁だと聞いとります。

――ひどい話ですが、裏はなんとなく理解しているつもりです。ところで、議長銃撃の件について、きょう話された内容は警察や検察でも調書になってるんでしょうか?
A氏:いや、ほとんど喋ってないんですよ。警察では。

■捜査当局も疑っていた永原氏の関与

――ここに、こういう記事があります(*当時の記事を示す)。2004年12月の福岡地裁飯塚支部での一審判決の記事です。《有吉一郎裁判長は 「A被告には動機が見当たらず、背後に指示した人物が存在することがうかがえる」と指摘し、懲役12年(求刑懲役13年)を言い渡した》と書いてあります。そういう指摘があったんですね。
A氏:そうですね。ありました。

――警察は事件の黒幕が誰かを、しつこく聞いたんじゃないですか?
A氏:うん。『永原じゃねえんか』って、何度もね、聞かれた。

――だけど、しゃべったら出所しても面倒みてもらえなくなりますから、しゃべりませんよね。
A氏:はい。一切しゃべらんかった。

――だけど、黒幕は永原町長だとわかっていた。
A氏:わかっておったから、(襲撃に)行ったんですよ。

■指示者側から合計2400万円

――基本的なところを、おさらいさせて下さい。お生まれは大任町ですね?
A氏:そうです。

――政時組とのつながりはいつ頃からですか?
A氏:別につながりはなかったんですよ。ただ、政時組の初代の時から付き合いはあったです。

――それで、政時組を継いだOのところに出入りしていた?
A氏:企業舎弟になってやってくれと初代が頼んできたから。ほんで、付き合いは初代のときからしよったですよ。でも、わざわざ組のために動いたりなんだり、ちゅうことは、そんなことはなかった。

――Oさんは政時組の二代目ですね?
A氏:そうです。

――で、いきなり、「ちょっと話がある」と始まったと。そういうことですね?
A氏:初代から、Oをね、ちょっと応援してやってくれと、頼まれていたけんですね。

――なるほど。わかりました。もう一度確認ですが、永原町長から直接渡された現金は、100万、1,000万、300万の3回ということですね?
A氏:そう1,400万。出所祝いで、まず100万。それから1,000万、300万。最後の1,000万円はOからやったけど、どっから出たかは、ね、わかる。

――そうですね。
A氏:それもね、それまでしゃべったこともない人間が、懲役から帰って来て、そんだけの金を出すかっちゅうんですよ。

――出しませんね。
A氏:普通やったら絶対出さんでしょう。そして、自分が気にいらんってなると、パって切る。自分にちょっとでも反抗的な人間は潰す。町民は食い物にされとる。で、これまでのハンターの記事を読んで、永原のことをようここまで書いたなと・・・。そいで、話しておこうと決めたんですよ。全部書いてもろうて、結構です。

――きょうは、本当にありがとうございました。
A氏:こちらこそ。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 これまで大任町内で囁かれてきたのは、「議長を銃撃させたのは永原町長じゃないのか」という推測に基づく話だった。だがA氏の告発は、噂を裏付ける形となっただけでなく、永原町長自身が犯罪行為に加担していたことを暴露する内容だ。

 町長という立場になっていた永原氏が、直接A氏に現金を渡していたという事実や、銃撃事件の前に、直接の指示役である政時組(解散)の組長O氏(太州会を破門)の口から「永原譲二」「1,000万円用意した」という発言があったことなどは衝撃的で、“町長の間接的な関与”という当初の記者の想像をはるかに超えるものだった。

 方向を変えて何度か同じ質問をしてみたが、A氏の話はまったくぶれず、覚悟を決めた人間の言葉の強さを感じさせた。「A氏は嘘をついていない」――そう断言しておく。

 では、なぜ永原氏は楠木議長を始末させようとしたのか――?じつは、銃撃事件の背景に、町政絡みの利権を巡る主導権争いが存在していた。次稿で、事件の「動機」を明らかにする。(つづく)

 (*本稿に関し、ニュースソースを明示しない勝手な後追い報道や、記事の転用を禁じます)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・事件・地方自治・2002年7月に起きた福岡県大任町議会の楠木重明議長銃撃事件】  2022年10月05日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.10.04】:大任町議長銃撃事件の真相(上)|指示した組長が漏らした「永原譲二」「1000万円」

2023-05-26 05:25:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2022.10.04】:大任町議長銃撃事件の真相(上)|指示した組長が漏らした「永原譲二」「1000万円」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.10.04】:大任町議長銃撃事件の真相(上)|指示した組長が漏らした「永原譲二」「1000万円」 

 2002年(平成14年)7月2日、当時福岡県大任町議会の議長を務めていた楠木重明氏(故人)が、飯塚オートレース場そばの路上で銃撃されるという事件が起きた。議長は右腕を撃たれてけがを負ったが命に別状はなく、銃撃の実行犯は翌年3月に逮捕される。

 実行犯と議長にこれといったつながりがなかったため「動機」についてさまざまな憶測が流れたが、町内でまことしやかに語られていたのは、陰で糸を引いたとされる『黒幕』の存在だった。

 こうしたケースで疑ってみるべきなのは、いちばん得をする人間だ。ハンターの記者が改めて事件を調べ直す中、12年以上の刑期をつとめて5年前に出所した男性(本稿では「A氏」)が、取材に応えて事件の真相を明かした。

 捜査当局も知らない拳銃の隠し場所、犯行を指示した元暴力団組長、銃撃の瞬間、そして本当の『黒幕』――。衝撃の告白を、足し引きなしで2回に分けて報じる。

■銃撃の直接指示は暴力団組長 ー 匂わせた黒幕の名

――今日は、取材に応じていただき、ありがとうございます。まず、銃撃事件に至る経緯から聞かせて下さい。
A氏:はい。自分はその頃は、鉄筋の仕事しとったんですよ、大分で。ずっと高速道路しよってですね。ほんで、大分の高速道路が終わったものですから、(大任町に)帰ってきたわけです。そして、ブラブラしよったんですが、そしたら政時組のO(*アルファベットの「O」。以下同じ)から話があると・・・、ね。ちょっと話があるんやけど、と。

――Oというのは、解散した「政時組」(太州会の二次団体)の当時の組長で、その後、破門になっている人ですね。
A氏:そうです。ほんで、話があるって。

――それは、いつ頃のことですか?
A氏:ええっと、事件起こしたんが・・・。

――当時の新聞記事によると、2002年、平成14年7月2日に事件が起きています。
A氏:ああ、 7月2日に事件。その3か月以上前ですよ。Oから話があったのは。

――それで?
A氏:そして、Oと会って、何の話かと思ったら、『楠木をなんとかしたい』と。どういうことやと言ったら、『楠木は大任町のためにならん』と。『大任町のためにならんから、あれはどうにかせないかん』と。だから、自分にね、あの、『行ってくれんか』という話だったわけですよ。

――行ってくれんかというのは、要するに、襲撃してくれということ?
A氏:そういうことです。ほんで、その行ってくれんかっていうから、『俺がなんで行かないかんのか』と。『大任町のためにならんとかなんとか、俺は関係ないやないか』って、最初断わっちょったんですわ、うん。そしたら、そういうやり取りしよるうちにね、永原譲二っちゅう名前を出したわけですわ、Oが。

――Oさんが?
A氏:うん。

――永原譲二とフルネームを?
A氏:うん。名前を出してですね。で、『1,000万用意しとる』と。ほんで、なんとかね、あれしてくれんかということで。

――Oさんは、永原町長が1,000万用意してると言ったんですか?
A氏:ただ1,000万出とるという話やった。

――匂わしたわけですね。依頼者を。
A氏:そういうこと。

――ただ名前が出たのは、はっきり覚えている?
A氏:それはもうはっきり『永原譲二』と。ほんで、永原譲二の仕事かって俺聞いたんですよ。そしたら、譲二は関係ないっち。こう言ったけどね。そいけど、もう自分にしたら、これは永原譲二から頼まれたことやなと思ったんですよ。

――Oさんの態度見て?
A氏:うん。もう1,000万出とるとかね。だいたい、Oが1,000万とかいうカネ、出せるわけやないから。あと、その頃(Oは)、永原譲二から車を買ってもらったり。『キャデラックを買うてもろた』とか、言ってましたからね。

――キャデラックを買ってもらったりするような関係だったから、永原から頼まれたら断れないだろうと容易に想像がついたと?
A氏:そうそう。そいで、自分はOに、その頃少し世話になっちょったからですね。

――いわゆる企業舎弟みたいな感じですね?
A氏:そうです。そやから、最後は『よし、分かった』って。ただね、その前にね、『あんたんとこ若い衆おるやないか』ってね、言ったんですよ。そしたら、(Oが)『いやーうちの若い衆で行けるもんはおらん』と。で、『なんとかあんた行ってくれんな』と言われたわけですよ。

――なるほど。
A氏:ほんで、永原譲二の名前も出たし、もうカネも1,000万出とるというし。これは永原譲二の仕事やなと思って引き受けたんですよ。そいでも、やっぱり人一人殺すっていったら、そう簡単にいくもんやないからですね。

■殺しの依頼 ー コインロッカーに拳銃と銃弾

――要するに、殺しの依頼だとその段階でわかっていたんですね?
A氏:うん。

――その時、Aさんはおいくつですかね?
A氏:55か6かね。

――それから?
A氏: で、引き受けたところで、『(Oが)チャカは、伊田の駅前のコインロッカーに入れておく』と。チャカて、拳銃のことですよ。

――どこの駅ですか?
A氏:伊田駅。

――JRの田川伊田駅ですね。
A氏:うん。『(Oが)伊田のコインロッカーに入れとく』言うで、自分が取りに行ったら、(拳銃が)あったわけですよ。

――鍵をOさんから受け取って、伊田駅に行ったわけですね?
A氏:そうです。

――確認ですが、Oさんから『チャカは伊田駅のコインロッカーに入れておく』と言われて、取りに行ったわけですね?
A氏:そうです。

――その時は、現金も?
A氏:いや、現金というのは、一括で貰ったわけやないですよ。動く度にね、ちょこちょこと。100万とか、200万とかね。

――現金受け取りの1回目はいつ頃でしたか?拳銃を受け取る前ですよね?
A氏:うーーん・・・。なんせですね、実際に事件を起こすまでに3、4か月以上かかったんですよ。

――すぐじゃなかったんですね。
A氏:すぐやないです。やっぱ、自分もいろいろ考えてね。“これで殺したら・・・”とかね。

――(刑務所から)出て来れないかもしれないとか?
A氏:うん。いろいろ考えてね。日にちかかってね。そしたら途中でね、Oが『もうお前行ききらんやったら、やめれ』って、Oが言ったことがあったね。

――最初に話があって、7月2日までの3か月くらいの間に、いろいろやり取りがあったと?
A氏:その間に、北海道行ったりね。Oが『楠木が北海道にスキーに行っとる』と。『そこで狙え』と。ほんで、そのスキー場が小樽やったんですよ。

――北海道まで行ったんですか?
A氏:行ったです。北海道までね。

――春先ですか?そうすると。
A氏:えーっと、そうですね。2月か3月頃かね、ほんだら。北海道に行ったとき、雪があったですもんね。

――なるほど。
A氏:北海道まで行ったのは覚えとう。ほんで小樽のスキー場がずーっと山の奥だったんですよ。ほんで、スキー場に着いて、人がもう山ほどおってね。狙いどころやなかったですわ。そやから、帰って来たんですわ。『これは無理や』と思ってね。ああ、そん時に、費用は100万とか、そん時に出してくれたね。ただ、1,000万やらいう額は貰ってないですよ。

――要するに、経費は出してもらったが、Aさんの懐が温かくなるほど貰ってないってことですね。
A氏:貰ってないですよ。一気にポンって1,000万くれたんやなくて、動くたび。全部あわせても1,000万やら貰ってない。

――ところで、捕まったら刑務所行きってのは分かっているわけですが、襲撃した後は、どうするこうするっていう約束はなかったんですか?
A氏:『 帰ってきたら、俺が面倒をちゃんとみる』という話はしたですよ、Oが。

――そうしないと、やれませんよね。
A氏:ええ。

――そして、2002年、平成14年7月2日に事件ですね。もう次の日には、県警が似顔絵まで公開していたんですよ。3日の新聞に出ていました。警察は、もう誰が犯人かわかっていたはずですよね。
A氏:はいはい。

――当時の新聞記事で、気になっているところがあります。《楠木議長宅では昨年11月8日未明に自宅外壁4か所に銃弾が撃ち込まれる事件が起きており》とあるんですが、心当たりないですか?
A氏:いや、ない。

――関わっていらっしゃらない?
A氏:うん。自分は楠木のことは全然知らんかったし、そもそもが、Oから話される前は、大分の高速道路の工事に行っとるわけですから知らんし、関係ないです。

――話が戻りますが、北海道に行った時、拳銃持って行かれたんですよね?
A氏:持って行った。寝るときもずっと持っとったし、普段は車に積んでたから。ほんで、マメが、弾のことですが、16発あったんですよ。トカレフですね、拳銃は。32口径のトカレフ。豆(銃弾)が16発。

――伊田駅のコインロッカーに、弾も一緒に?
A氏:そうです。

――拳銃は、早いうちに手にはされてたんですか?
A氏:そうです。話が決まってすぐに。

――すぐに?
A氏:すぐです。話が決まったあくる日くらいにもう用意しちょった。

■「銃撃4発」その瞬間

――で、何か月もかけて、実際の銃撃になる。飯塚のオートレース場で。
A氏:はい。銃撃した飯塚のオートレース場はですね、車が、いったんは必ず止まらないかんとですよ。そこで待ち伏せしちょった。楠木の車が止まったから、自分はさっと(車の)前に行って、前から撃ったんですよ、最初の1発は。

―― ・・・。
A氏:で、正面から撃ったときに、本人がポトっと倒れたんですよ。

―― ・・・。
A氏:そやから、そのまま横のドアの方に行ったら、楠木がぱっと起きて、ビューっと(車が)出ていこうとしたから、あわててもう一度撃ったわけですよ。そこで2発撃ったわけです。

――横といいますと、運転席側?
A氏:運転席側の方からね、2発撃ったんですよ。ほんで1発目は頭の後ろの枕カバーがあるやないですか。

――ヘッドレストですね。
A氏:そうそう。あれに当たっとったと。ほんでもう1発は、肘に当たっとるわけですよ。

――1発目の正面からのは当たってないわけですね?
A氏:うん、いや、それがハンドルに当たったって話を聞いたんですよ。後から。ボンネットから運転席までが2mくらいしか離れてなかったけどですね。正面からね。

――車は何だったか覚えてらっしゃいますか?
A氏:クラウンやったかね。

――本人が動いたんで、パタッと倒れた感じだったということで運転席側にまわって、そして?
A氏:ポッと起きたから、あわてて2発撃ったんですわ。

――それがヘッドレスト。
A氏:そうそう。それに当たって。ほんで1発が肘で、(腕で顔を庇う仕草をしながら)こうしとったからですね、肘に当たっとんですわ。で、4発目は、車がもう走った後、後ろからおまけのつもりで撃ったわけですよ。4発撃った。

――全部で4発ですね。
A氏:そうです。

――その前に射撃の訓練はされたんですか?
A氏:したです。

――どこで?
A氏:あっちこっちで。

――あっちこっち。要するに山の中とか。
A氏:そうです。弾倉に弾が8発入るんですわ。

――はい?
A氏:8発いっぱい詰めちょったら、弾が噛むかわからんけん、7発にしたんですわ。最後はね。7発残しとったんですわ。ちゅーことは、9発。16発あったから。

――8発入るけど、弾が噛む?
A氏:いっぱい入れちょったら、ガチャってしたときに、弾倉に送るときにね、弾が噛む場合があるって聞いとったから。そやから、7発残して、ほんで、残りの9発は練習で撃ったんです。

――9発練習。すると、全部で13発撃ったんですかね?弾は16発あって、何発か残った。
A氏:3発残ったんですよ。

――拳銃はその直後に、どこかに捨てられたんですか?
A氏:いや、それはもう、ある人間がね、処分した。

――逮捕はいつ頃でしたか?
A氏:逮捕は10か月後くらいでしたかね。私の誕生日2月17日なんですわ。その時免許の切り替えやったんですよ。で、免許の切り替え行ったら捕まると思って、1か月くらい猶予があるじゃないですか、免許証が切れて。ほんで、1か月間猶予があるけれど、切り替えに行かんで、3月の18日に捕まったんです。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 解散した政時組の元組長(破門)が、A氏に議長銃撃を指示する段階で匂わせた「永原譲二」「1,000万円」。この言葉があったからこそ、A氏は議長襲撃を引き受けたと断言する。覚悟を決めた後は、拳銃の試射を行い、襲撃の機会を狙って議長を北海道まで追いかけていた。

 「チャカは、伊田の駅前のコインロッカー」、「32口径のトカレフ。豆(銃弾)が16発」、「弾が噛むかわからんけん、7発」。捜査当局にも明かさなかったという事件に関するの細かな事実を、A氏は淡々と話し続けた。この後に語られた、出所後の『黒幕』とのやり取りは、さらに衝撃的な内容だった。(つづく)

(*本稿に関し、ニュースソースを明示しない勝手な後追い報道や、記事の転用を禁じます)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・事件・地方自治・2002年7月に起きた福岡県大任町議会の楠木重明議長銃撃事件】  2022年10月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【長野・中野市】:猟銃立てこもり事件の犯人確保、自ら出て投降 男女3人が死亡

2023-05-26 05:18:30 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【長野・中野市】:猟銃立てこもり事件の犯人確保、自ら出て投降 男女3人が死亡

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【長野・中野市】:猟銃立てこもり事件の犯人確保、自ら出て投降 男女3人が死亡 

 長野県中野市江部で女性1人と警察官2人が猟銃を持った男に襲われて死亡し、男性1人が負傷した事件で、長野県警は26日4時30分すぎ、青木正道・中野市議会議長の自宅に立てこもっていた男を確保した。自ら住宅から出て投降したとみられる。身柄を確保された男は、議長の息子とみられる。

男が立てこもった現場付近で警戒する警察官。手前は報道陣(共同)

 

 25日午後4時25分ごろ、「女性が刺された」と110番通報があり、駆けつけた警察官2人が猟銃で撃たれた。一部の目撃情報によると、男は路上で激しく女性を追いかけ回していた。女性の背後に近づき、ナイフを刺したという。その後、現場にパトカーが到着すると、車に近づき運転席に向かって猟銃を撃ち込んだという。その後、女性と警察官2人は病院に搬送されたが、3人とも死亡した。

 同午後8時35分ごろには、立てこもっていた家から男の母親が脱出。その3時間半後には、もう1人の女性が逃げだし、県警に保護されている。

 事件現場から道路を挟んで約100メートル離れた事業所に勤める男性(57)は午後5時ごろの地域の防災無線で事件を知った。「発砲事件が発生しました。しっかり戸締まりをして外に出ないようにしてください」と放送が流れた。しばらくしてから赤色灯を回した警察車両が男性の事業所前に止まり、警察官から「事件発生のため車両を駐車させてください」と語りかけられ応じたという。警察車両はパトカーと一般車両も含めて6台。その際に畑から歩いてきた男性から「午後4時半ごろ男が女性を刃物で刺して、さらに発砲したのを目撃した」と聞いたという。事業所の男性は建物の中にいたため「銃声は聞こえなかった。とても恐ろしい」と話した。

 市では近隣住民の安全を確保するため、中学校体育館に避難所を開設した。25日午後10時の時点で約60人が避難した。

事件現場は長野電鉄信州中野駅から南西に約1・5キロ離れた畑に囲まれた住宅地。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・長野県中野市で25日に起きた立てこもり事件】  2023年05月26日  05:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:半導体戦略 海外企業の協力で産業再興を

2023-05-26 05:00:55 | 【経済安全保障・戦略物資の供給網強化、基幹インフラの安全確保、先端技術開発他】

【社説①】:半導体戦略 海外企業の協力で産業再興を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:半導体戦略 海外企業の協力で産業再興を

 経済安全保障の観点から、日本で半導体関連の投資に乗り出す海外企業が増えている。この流れを、日本の半導体産業の再興につなげたい。

 岸田首相は、米欧や韓国、台湾から半導体企業や研究機関7社の首脳らを招き、日本への積極的な投資や日本企業との連携を要請した。世界的な半導体企業の幹部が一堂に会するのは異例だ。

 日本の半導体関連産業への関心の高まりを示すものと言える。

 既に、半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は熊本県で工場を建設している。スマホなどに使われる演算処理用のロジック半導体という先端品の工場だ。今回、TSMCは追加投資の可能性に言及した。

 米マイクロン・テクノロジーは日本で新たに最大5000億円を投じると表明した。広島県の工場で、記憶媒体となる次世代メモリーの開発や量産に取り組む。

 日本では、国が主導しトヨタ自動車やNTTなどが出資した新会社「ラピダス」が、回路の線幅が微細な最先端半導体の製造を目指している。今回、幹部が来日した米IBMなどは、ラピダスへの協力の拡大を約束した。

 韓国のサムスン電子も日本で研究開発拠点の開設を検討する。

 海外企業が日本への投資に関心を寄せるのは、半導体の製造装置や部材で優れた技術を有する企業が多いことが一因だろう。

 製造装置は東京エレクトロン、部材ではシリコンウェハー大手のSUMCOなどが、世界的に高いシェア(占有率)を持つ。そうした強みを生かし、海外の有力企業と連携を強めることが大切だ。

 米中の技術覇権争いなどで、重要物資のサプライチェーン(供給網)強化が求められている。

 中でも半導体は、軍需向けも含めて工業製品に欠かせない物資だが、生産能力は台湾や韓国などに集中し、先端半導体に限れば台湾が過半を占めている。中国に生産拠点を持つ企業も多い。

 地政学的リスクの高まりで、各社が供給網の分散化を模索し始めた可能性がある。友好関係にある国・地域が協力し、安定的に調達できる体制を作る必要がある。

 かつて、日本の半導体は世界で5割のシェアを誇ったが、海外との競争に敗れ、今では先端半導体を製造できる拠点を持たない。

 国は、半導体産業の支援のため2兆円の予算を確保した。外資の力を借りて産業の基盤を立て直すとともに、半導体関連の人材育成にも注力しなければならない。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年05月26日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:学術誌の高騰 研究力の低下を招きかねない

2023-05-26 05:00:50 | 【学術・哲学・文化・文芸・芸術・芸能・小説・文化の担い手である著作権】

【社説②】:学術誌の高騰 研究力の低下を招きかねない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:学術誌の高騰 研究力の低下を招きかねない

 学者が研究成果を発表する学術誌の購読料が世界的に高騰し、大学が対応に苦慮している。国は研究活動の停滞を招かないよう、具体的な対策を講じる必要がある。

 研究者は、発表した論文の数や他の論文に引用された回数で評価される。有力な学術誌に論文を掲載してもらったり、他の学者の論文を参照したりするため、有力大学では、海外の学術誌などの購読に年数億円を費やしている。

 論文1本当たり数十万円の掲載料を学術誌の出版社に支払って、インターネット上に公開してもらうケースもある。

 論文の発表は、新たな知識や技術を社会に広める出発点であり、重要なプロセスだと言えよう。

 しかし、近年は、それら学術誌の購読料が値上がりし、大学が負担に苦しんでいる。全国の大学が2021年度に支払った購読料は電子版だけで329億円に上り、10年前の1・5倍に増えた。

 出版社側は「論文数の増加で編集費用が増えている」などと説明しているが、大学側は限りある研究費を圧迫し、研究力の低下につながると懸念している。

 論文の半数近くは、科学誌「ネイチャー」を発行する独企業など欧米の大手3社が発行する学術誌に掲載されている。寡占状態で価格競争が起きにくいため、大学側は値段が高くても、購読を続けざるを得ないのが実情だ。

 そのため政府は、公的資金を投じた研究の論文は政府系のサーバーに提出して無料公開することや、掲載料を補助することなどを検討している。国が対策に本腰を入れたことは評価できる。

 ただ、国立大などが論文を公開するために設けているサイトは、大手学術誌ほどの影響力はない。各大学のサイトを集約したとしても、世界に認知してもらうのは容易ではないだろう。

 また、掲載料の補助は、掲載費を捻出できない若手研究者らの助けにはなっても、公的資金が国外に流出する点は変わらない。根本的な解決策とは言い難い。

 優位な立場にある出版社との交渉は大学には難しい。欧州では国を代表するチームが交渉を主導しているという。日本も交渉を大学の現場任せにせず、国主導で交渉力のある体制を整えるべきだ。

 出版社は、論文やデータを広く利用できるようにすることで、研究活動に貢献している。利益の追求だけでなく、学術界の発展を持続的に支えられるビジネスの形を目指すことも重要ではないか。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年05月26日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【長野立てこもり事件ドキュメント】:午後4時25分「男が女性を刺した」

2023-05-26 00:21:50 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【長野立てこもり事件ドキュメント】:午後4時25分「男が女性を刺した」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【長野立てこもり事件ドキュメント】:午後4時25分「男が女性を刺した」

 ■長野県中野市で25日に起きた立てこもり事件の経過は次の通り。

事件があった現場付近を規制する警察官(共同)

 

 午後4時25分ごろ 「男が女性を刺した」との110番。現場に駆け付けた警察官に容疑者が発砲し、付近の建物に立てこもり

 夕方 中野市役所が防災無線で不要不急の外出を控えるよう周知

 午後6時7分 女性1人の死亡を確認

    18分 男性警察官1人の死亡確認

 午後7時 もう1人の男性警察官の死亡確認

 午後7時45分 県警が現場周辺を避難区域に指定していると発表

 午後7時台 現場付近で発砲音

 午後8時台 現場付近で再び発砲音

 午後8時35分 現場から逃げ出した女性を保護

 午後10時 県警が死亡した警察官2人の氏名を発表(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・長野県中野市で25日に起きた立てこもり事件】  2023年05月26日  00:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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