路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・07.25】:低レベルの立民、維新の舌戦やののしり合い

2023-08-01 07:40:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・07.25】:低レベルの立民、維新の舌戦やののしり合い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.25】:低レベルの立民、維新の舌戦やののしり合い 

 ★立憲民主党と日本維新の会の党幹部による舌戦やののしり合いが止まらない。往々に維新が仕掛けた挑発に立憲民主党代表・泉健太が無駄に反応するやりとりだったが、最近は泉から仕掛ける場合も多い。23日は泉が衆院選の候補者調整をしたがらない維新に「自民党と戦う気がないのなら調整しようがない」とし「維新は党名を第2自民党に変えた方が分かりやすい」と攻めると「第1自民党と第2自民党でいいんですよね。第1、第2自民党が改革合戦でどんどん改革をやって、国家国民のためになることを競い合う。それが政治を良くすることにつながるわけで、立憲民主党がいらっしゃっても日本は何も良くならない」と応戦。ついでに「共産党はなくなったらいい政党。おっしゃっていることがこの世の中でありえない」まで言い出した。このやりとりはそれぞれ別の場所で応酬しているのだから双方ともに相手の発言を意識していることに他ならない。

 ★同日、維新代表・馬場伸幸は立憲と連携する可能性について「未来永劫(えいごう)ない。やるか、やられるかの戦いだ」とここまでくればけんか腰だ。双方のこの低レベルのやりとりが政治の質を下げていくわけだが、自民党は最近でこそそうでもないが、以前はどれほどひどい中傷を野党やメディアから受けても受け流す、取り合わないなど大人の対応をしてきた。その視点に立てば両党はいずれも大人の対応とはいえず、このやりとりが国民のためになるのかと言いたい。

 ★ただ、維新本音が出たともいえる。「第2自民党でいい」と言い出すものの「自民党はいらない」とは言わないし、それでいて野党第1党狙う公言するのは維新自民党代わり野党分断役割担っているといえる。この一言でますます維新好きになる人がいるのならば、実は自民党立憲民主党不要だといわれているのが国民反応だ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年07月25日  08:33:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・07.22】:候補者擁立になりふり構わぬ維新

2023-08-01 07:39:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・07.22】:候補者擁立になりふり構わぬ維新

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.22】:候補者擁立になりふり構わぬ維新 

 ★解散総選挙が遠のいたとはいえ、各党の候補者選定は大詰めを迎えている。候補者擁立になりふり構わないのが日本維新の会だが、立憲民主党も候補者難に苦しんでいるといえる。いずれも野党第1党どころか政権交代を目指すなら、全選挙区への擁立と比例候補の整備は欠かせず、今では候補者の取り合いの様相で、候補者当選すればなんでもいいのかという雰囲気すらある。

 ★国民は税金から引かれて政党交付金を議席数や得票によって算出、今回は9党に振り分けられている。23年は自民党約159億円、立憲民主党約68億円、維新約33億5000万円といった具合に315億円が分配される。共産党は政党交付金の制度に反対で受け取らない。政党その責任覚悟をもって候補者選定してもらいたい。よく比例代表で当選した議員がさまざまな理由で党を辞めるものの議席は無所属になっても手放さない場合があるが、公認の際に何らかの取り決めはできないものか。法的に難しいのだろうか。

 ★さてその候補者選定だが、自民党神奈川県連(会長・小泉進次郎)は旧統一教会との関係が指摘され、22年10月、首相・岸田文雄は経済再生相・山際大志郎を更迭したがこの6月、神奈川18区の支部長に選出されている。当時の閣僚会見を記憶されている方も多いだろう。今度は19日、県連は神奈川4区の支部長に、元防衛副大臣・山本朋広(比例代表南関東ブロック)を選出。山本も17年に旧統一教会主催の会合で同教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に「マザームーン」と絶叫した人物。最後は党本部の判断というが県連は不思議な組織で21年1月、新型コロナの緊急事態宣言下に深夜まで銀座のクラブにいたことで党を離党した元国家公安委員長・松本純をすんなり復党させた経緯がある。つまりなんでも許す組織だが、県民が許すかどうかは別の話だ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年07月22日  07:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.24】:田川市・疑惑のプロポーザルの重要証拠入手|暴かれた環境政策課長の「嘘」

2023-08-01 05:25:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2023.07.24】:田川市・疑惑のプロポーザルの重要証拠入手|暴かれた環境政策課長の「嘘」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.24】:田川市・疑惑のプロポーザルの重要証拠入手|暴かれた環境政策課長の「嘘」 

 「脅してる!脅してる!」――逆切れして記者を威嚇し、取材を拒む担当課長。プライベートだと強弁するゴルフコンぺ参加は、自身が所管する事業の請負業者が主催したものだった。

 福岡県田川市が2021年5月に実施した「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託 業者選定プロポーザル」の裏には、やはり担当課長と業者の“癒着”“が隠されていた。選定に至る過程で不正が行われた疑いが濃い。

 ■市長交代で開いた「疑惑の扉」

 田川市が一般廃棄物収集運搬業務の委託先を決めるため実施された同プロポーザルを巡っては、不正を疑わせるいくつもの事実が発覚。二場公人前市長が今年4月の市長選で落選するまで、田川市は事業の正当性を確認するためハンターが求めた情報公開をことごとく「非開示」にして業者選定の実態を隠蔽していた。

 二場前市政は、市議会が設置した百条委員会でも不正の証明につながる関連文書の提出を拒否。4月の田川市長選挙ではこうした不明朗な市政運営が問題化し、二場氏は初当選した村上卓哉現市長に4,000票もの大差をつけられ3選を阻まれた。

 問題のプロポーザルは、地域とごみの種類によって分けられたA、B、C3工区の受け持ち業者を決めるために実施されたものだが、3工区のうち、A工区とB工区で1位になった「早雲商事」(田川市)がB工区の受注を辞退。C工区1位の「クリーン北部九州」も何故か受注を辞退して、同社が選定で2位につけていたA工区を早雲商事から譲られる格好で受注するという異例の展開となっていた(既報1)。不可解な仕事の譲り渡しが実現した結果、C工区の受注を辞退しA工区の仕事を手に入れた「クリーン北部九州」は、年間約9,400万円もの利を得る形になっていることが分かっている(既報2)。

 田川市は、プロポーザルの結果を市のホームページで公開しながら開示請求された契約書の実際の契約業者名を黒塗りにして隠蔽。のちにハンターの審査請求(異議申し立て)が通るまで、実務を行う業者名を隠し続けた。

 さらに、落選企業が「開示」を認めていたにもかかわらず、実務を任された早雲商事とクリーン北部九州が提出した「業務提案書」は当初非開示。再び審査請求が通って非開示処分が取り消され、ようやく提案内容が分かるといった他の自治体では考えられない情報公開の恣意的運用が繰り返されていた。最大の注目点は、審査委員の顔ぶれが分かる文書と審査の際に審査委員が点数を手書きした「審査個票」だったが、村上市長は就任と同時に両文書を開示(既報3)。閉じられていた「疑惑の扉」が開かれた。

 ■ゴルフコンぺ参加の「動かぬ証拠」を入手

 審査委員のポストが記されていたのは「プロポーザル方式等実施調書」と題する内部文書。A、B、C 三つの工区のプロポーザルの実施方法を定めた項目の一つに「審査委員」の欄があり、5人の委員のポストが記されていた。この中に、ハンターがA及びB工区の選定1位業者「早雲商事」との癒着を疑ってきた『環境対策課長』(現・環境政策課長)のポスト名がある。プロポーザル実施の時から現在までこのポストにあるのは田川市市民生活部環境対策課の池口芳幸課長である。

 池口課長は、昨年1月30日に田川郡内で開かれた選定1位業者「早雲商事」のゴルフコンペ会場を、自身の会員権を使って予約。ハンターは、同氏がプレーのあと2次会にまで参加していたことまで報じたが、本人は一連の行為を強く否定していた(既報4)(既報5)。業務提案書とプロポーザル評価表(個票)の検証作業を進める中、ハンターは審査の正当性を否定する「官業癒着の証拠」を入手、21日、田川市役所の環境政策課を訪ねた。

 アポなし取材となったため、姿勢をただす間がなかったらしく、池口氏は自分の椅子と別の椅子を縦に並べ、両足を投げ出してふんぞり返った状態。舌打ちして、聞こえよがしに「電話して来るっていったやろが」と吐き出す。30年以上、国や地方の役所と付き合ってきたが、これほど傲慢な態度の役人は見たことがない。市民の目に触れることはないと高を括っているのだろうが、「公僕」としての自覚が欠如しているのは確かだ。

 嫌そうにプロポーザル関連文書についての説明に応じた池口課長。短いやり取りのあと、ハンターの記者が池口課長に求めたのは、早雲商事のゴルフコンペに「参加していない」という主張に変わりがないかどうかの確認だった。「変わりない」と返してきたため、記者が“もし(ゴルフコンペに)参加していたとすれば、どう責任をとるか”と続けたところで、池口課長が逆切れした。

 「脅しですか。プライベートのことをあんたに答える必要があるのか」「あなたに責任がどうのと言われる筋合いはない」「脅してる!」などと記者を威嚇しながら取材を拒否。「もう話しません」と一方的に宣言して自席に戻ってしまった。やむなく環境対策課を出たが、部屋の中からは、何かを蹴り飛ばすか叩いたかのような大きな音が追いかけてきた。

 「国家公務員倫理規程」には、禁止行為として『利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること』と明記されている。“割り勘”でも認められない厳しさだ。これは当たり前の話で、例えばライバル企業の人間が、事業を所管する役人と一緒にゴルフをしているのを見たらどう思うか考えてみればわかる。

 公務員は国民全体の奉仕者であって、特定の個人・企業に有利な取扱いをすることはできない。中立性を疑われた段階で、その役人は処分の対象なのだ。ちなみに、地方公務員法は『信用失墜行為の禁止』(33条)で、「職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない」と定めており、池口課長のゴルフコンペ参加は、同条の規定に抵触する可能性が高い。

 池口氏は昨年来、「プライベートで何をしようが勝手」という主張を繰り返してきた。だがこれは、“プライベートなら暴力団幹部とゴルフに行ってもOK”と同義。いまの社会においては、絶対に容認されない暴論だ。問題ないと言うのなら、なぜゴルフコンペ参加を否定したのか?

 参加が露見すれば、公務員としての自分の立場が危うくなるだけでなく、担当課長として早雲商事を選んだプロポ―ザルの結果にも疑念を持たれる。そうなることが分かっていたからこそ、頑なにゴルフ参加を否定したのだろう。21日の取材の際に立ち会った別の同課職員も「プライベートですから」と池口氏を庇ったが、こうした職員らの態度を見ると、“組織ぐるみの不正”を疑わざるを得ない。

 前置きが長くなってしまったが、池口氏が早雲商事のゴルフコンぺに参加していたのは間違いない事実だ。ハンターが入手したのは、「令和4年1月30日(日曜日)」に開催された「早雲商事ゴルフコンぺ」メンバー表で、そこには「IN 11:14」スタートの参加者として「池口芳幸」の氏名があった。

 コンペを主催した早雲商事の代表者は「OUT 10:53」スタート。驚いたことに、ゴルフ場を予約した池口課長は「幹事」まで務めていた。メンバー表には、池口課長を含め32名の氏名が記載されている。

■問われるプロポーザルの正当性

 担当課長である池口氏が早雲商事との親密交際を隠してきたのは、「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託 業者選定プロポーザル」の正当性に疑念が持たれる事態を避けるために他なるまい。同社のゴルフコンぺ会場を予約してやったうえ幹事まで務め、競技にも参加していたというのだから度を超えた癒着ぶりだ。池口氏が「プロポーザルに不正はなかった」とどれだけ潔白を叫んでも、信用する市民は少数だろう。

 問題は、プロポーザルを巡る疑惑が、早雲商事と池口課長の関係だけに止まらないことだ。実はこれまでの取材で、不可解な仕事の譲り合いでA工区を受注した「クリーン北部九州」の動きに大きな疑念があることが判明。市民のゴミを収集運搬する企業としての適格性が疑われる状況となっている。問われているのは、プロポーザルの正当性だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・地方自治・福岡県田川市が2021年5月に実施した「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託 業者選定プロポーザル」を巡る問題】  2023年07月24日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.10】:脅された田川市長|「企業舎弟」の面目躍如、永原譲二大任町長暴走の背景

2023-08-01 05:25:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2023.07.10】:脅された田川市長|「企業舎弟」の面目躍如、永原譲二大任町長暴走の背景

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.10】:脅された田川市長|「企業舎弟」の面目躍如、永原譲二大任町長暴走の背景 

 今月6日、西日本新聞の朝刊1面に、永原譲二大任町長が村上卓哉田川市長に対し、自身が田川市に発出した文書の開示を思いとどまるよう圧力をかけていたことを報じるスクープ記事が掲載された。(*下が西日本新聞7月6日朝刊の紙面)

 自治体の首長が他の自治体のトップを脅すという、前代未聞の出来事。事実関係について調べたところ、“事件”の背景に、田川市のトラブルメーカーとなっているある課長の守秘義務違反や、“言うことを聞かなければ両自治体の連携を止める”、“田川市のごみは受け入れない”などといった、永原町長による強要・脅迫行為があったことが分かった。

 ■「あんた、4年間もたんよ」

  事の発端は、田川郡内にある8市町村で構成する「田川郡東部環境衛生施設組合」(組合長:永原譲二大任町長)が整備を進める“ごみ処理施設”の関連書類を、非開示にしている理由を説明した永原町長名義の文書。同文書は、今年3月の田川市議会の厚生委員会でいったん配布され、会議終了前に回収されていた。

 4月の市長選で「情報公開の徹底」を掲げた村上氏が当選したことを受け、佐藤俊一田川市議が同文書を情報公開請求。これを聞いた永原町長が田川市役所を訪れ、「非開示」にするよう村上市長を説得していた。

 関係者の話を総合すると、田川市役所における永原町長と田川市長の会談は先月23日。大任町からは永原氏と随行の職員が1名、田川市側は村上市長と3人の幹部職員が出席し、1時間ちょっとの間、永原氏の「独演」が続いた。

 その中で永原町長は、「自治体間で(問題の文書を)表に出さないという申し合わせがあった」とする根拠不存在の主張に基づき、自身の名義で発出した説明文書を開示しないよう強く要求。「(文書を)出すのなら、田川市長名に作り替えた文書を出せ」と、情報公開制度を無視した要求を繰り返した。

 首を縦に振らない村上市長に対し、「(田川郡東部環境衛生施設組合の)議会から出ていけばいい。いやなら自分たちで(ごみ処理施設を)建てりゃいい」、「あんた方には協力せん」、「こんなことしとったら、あんた、4年間もたんよ」などと脅していた。

 また、関係者に対する発言という形で「お前たち、覚悟しとけよ。田川市との連携すべて破棄するぞ」というヤクザ顔負けの脅し文句も飛び出したという。

 田川市民の暮らしを脅しの材料にした立派な強要・脅迫で、事情を知った複数の田川市議が県庁で会見を開き、永原氏を刑事告発する方針であることを表明している。

 ■問題職員の守秘義務違反

 西日本新聞の記事を読んで初めに浮かんだのは、田川市内部の開示請求に関する情報を、どのような経緯で永原氏が知ったのかという疑問だ。問題の文書は、永原町長が田川市に発出し、議会の中で市議らが共有したもの。その時点で田川市の公文書となっており、永原町長に「開示するな」と言う権限はない。そもそも、永原氏に佐藤市議の開示請求を知らせたのは誰か――。

 大任町関係者によれば、永原氏に「ご注進に及んだ」(関係者の話)のは、田川市の池口芳幸環境政策課長。わざわざ大任町に出向き、永原町長に開示請求の内容や請求者の名前まで明かして「指示を仰いだ」(同)という。池口氏がゴミ処理施設の担当課長という立場にあるのは確かだが、やったことは明らかな守秘義務違反。処分対象であることは言うまでもない。池口課長の守秘義務違反に関与した別の幹部がいたとすれば、その人物も同罪である。

 池口氏を巡っては、2021年5月に実施された「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託」の業者選定プロポーザルで審査委員を務めていながら、選定1位となった早雲商事(田川市)が昨年1月に開催したゴルフコンぺの会場を、自身の会員権を利用して予約。さらに、コンペはもちろん2次会にも参加していたことが判明し、百条委員会でも追及の対象となっていた。

 さらに今年4月に行われた田川市長選の投開票日には、3選を目指していた二場公人前市長への投票を呼び掛けるメッセージを同窓生間のグループラインに投稿。ハンターの報道で違法行為が明るみに出、懲戒処分に付されている。公務員としての自覚を欠く池口課長が、またしても一線を越えた格好だ。

 ■「録音データ」の存否にこだわる永原町長

 みっともないのは、西日本新聞の報道直後に始まった永原町長のドタバタ劇だ。6日の新聞報道でよほど慌てたらしく、翌日開かれた消防関係の会議で新聞報道の内容を否定するため、近隣町村の首長らをそばにおいて村上市長を詰問。合理性のない話を繰り返し、市長に「録音してないだろうな」と念を押したという。

 日を置いて開かれた田川郡東部環境衛生施設組合の会議でも、脅迫・強要を否定。再び永原氏自身の暴走を正当化するための演説が繰り返され、出席した関係者を呆れさせた。

 田川市長を脅してまで「出すな」と言っていたはずの開示請求対象文書を会議出席者に配るなど問題の火消しに躍起となった永原町長は、この会議でも録音データに触れ、自分を安心させたいのか「村上市長はないと言った」とこだわりを見せていた。

 「語るに落ちる」とは、まさにこのこと。録音が残っていようがいまいが、問題のない発言なら何も困らないはず。何度も録音データの存否に言及するのは、表に出るとまずい発言があったからに他なるまい。

 「脅していない」と強弁しても、真実は一つだ。指定暴力団「太州会」の企業舎弟から成り上がった永原氏は、暴力の怖さをチラつかせることで、周りを屈服させてきた。脅しすかしはお手のもの。今回も、ごみ処理を盾に凄めば田川市長は言うことを聞くと思ったのだろう。しかし、独裁者は現実を見誤った。これまでなら沈黙を余儀なくされていた人たちがハッキリと「NO」を突き付けるようになったいま、永原町長による田川市長への「強要・脅迫」を疑う人は少ないとみられている。

 永原氏の義弟である二場公人氏の田川市長選での敗北、永原氏自身の福岡県町村会会長選挙の落選、大任町政の刷新を掲げて町会議員選挙を戦い抜いた次谷隆澄氏のトップ当選――。永原氏の暴力支配に、終わりが近づいている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治・福岡県・永原譲二大任町長が村上卓哉田川市長に対し、自身が田川市に発出した文書の開示を思いとどまるよう圧力をかけていたことを報じるスクープ記事】  2023年07月10日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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【2023年07月30日 今日は?】:首都圏と青森市をつなぐ東北自動車道全線開通

2023-08-01 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2023年07月30日 今日は?】:首都圏と青森市をつなぐ東北自動車道全線開通

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年07月30日 今日は?】:首都圏と青森市をつなぐ東北自動車道全線開通

  ◆7月30日=今日はどんな日

  岩手県上空で全日空機と自衛隊機が衝突。全日空機の162人死亡(1971)

第1機体

同型機のボーイング727

    第2機体


事故機と同型機の航空自衛隊のF-86F 

 事故までの全日空機と自衛隊機の飛行経路

 ◆出来事

  ▼首都圏と青森市をつなぐ東北自動車道全線開通(1986)▼東京・八王子のスーパー事務所でアルバイト女子高生ら3人射殺。未解決重要事件(1995)

 ◆誕生日

  ▼アーノルド・シュワルツェネッガー(47年=米俳優)▼ジェイミー・プレスリー(77年=米女優)▼岡部玲子(79年=タレント)▼古閑美保(82年=タレント)▼宮崎美穂(93年=タレント)▼小瀧望(96年=ジャニーズWEST)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年07月30日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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