【政界地獄耳・07.28】:野党の自民化へ待ったかけるか国民・前原
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.28】:野党の自民化へ待ったかけるか国民・前原
★自らを「第2自民党」と認めたのは日本維新の会代表・馬場伸幸だが、一連の発言を「政治家として信念、理念を持って発言している」ようだが、野党には与党の予算案に賛成しても平気で野党づらする「第3自民党」といえる国民民主党や「第4自民党」かもしれない政党もほかに控えているのかもしれない。保守系野党などという言葉は建前で実態は多くの野党議員は「自民党」を目指しているのだろうか。確かに民主党時代の野田政権は自民党政治を実践したが失敗、都知事・小池百合子が仕掛けた希望の党も野党政治との違いは「踏み絵」で分かったが、自民党政治との違いはなかったのではないか。
★もっとも、今では自民党と連合が蜜月になる時代だから自民党政治といった方が国民は違和感がないのかもしれない。確か、だれが見てもそうは思わないのに立憲民主党の初代代表・枝野幸男は党はリベラル色を強めながらも「この党は保守だ」と言い張った時代が懐かしい。さて自民党の政治を学びたいのか、政策は同じだか手法や優先順位に自民党とのスタイルの違いがあるのか。立法のプロセスが違うのか。最近の地方議会ではオール与党化が進み、本予算こそ共産党もれいわ新選組も反対するものの、補正予算あたりはちゃっかり賛成したりする。地方にはいろいろな事情があると言い分もあるだろうが、そこだけ切り取れば第4、第5自民党も存在しそうだ。それでは馬場の発言を論破はできまい。
★そこに待ったをかけるのか、9月2日投開票の国民民主党代表選に出馬する構えを見せる同党代表代行・前原誠司だ。既に党代表・玉木雄一郎は出馬表明しているが、自民党と一体化したい玉木と立憲や維新との保守系野党連合で2大政党としていきたい前原の路線闘争になる。前原は「結果として自民党を利し、野党分断につながっているのではないか」と玉木路線に疑問を持つ。前原の指摘は今の野党に対しての疑問でもあろう。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年07月28日 07:31:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。