路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【厚労省】:認知症新薬「レカネマブ」承認へ エーザイと米企業共同開発 年内にも保険適用の可能性

2023-08-21 22:17:30 | 【超高齢化・過疎・孤立・認知症・サ高住問題・人口急減・消滅可能性自治体】

【厚労省】:認知症新薬「レカネマブ」承認へ エーザイと米企業共同開発 年内にも保険適用の可能性

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【厚労省】:認知症新薬「レカネマブ」承認へ エーザイと米企業共同開発 年内にも保険適用の可能性 

 厚生労働省の専門部会は21日、製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の製造販売承認を了承した。厚労省は1カ月程度で承認する見通し。年内にも保険適用される可能性があり、病気の原因物質を除去することで進行抑制を狙った初の認知症薬となる。

認知症新薬の承認を審議する厚労省専門部会のメンバーら(共同)

 

 認知症高齢者数は、2025年に約700万人、65歳以上の約5人に1人に達するとの試算がある。患者の6~7割がアルツハイマー病とされる。レカネマブは待望の新薬となる見込みだが、投与対象が早期の患者に限られるほか、脳のむくみといった副作用、高額な薬価による財政圧迫なども懸念される。

 レカネマブは、患者の脳内に蓄積し、神経細胞を傷つけているとみられるタンパク質「アミロイドベータ」に結合し除去する抗体の薬で、病気の原因に働きかける「疾患修飾薬」と呼ばれる。エーザイなどは今年1月16日に承認を申請した。

 投与対象は、アミロイドベータが脳内に蓄積した軽度アルツハイマー病患者と、その前段階の軽度認知障害の人。国内に500万~600万人いるとみられ、エーザイによると、うち1%程度が投与対象となる見込み。

 治験では症状悪化を27%抑制し、進行を遅らせる効果が認められた。脳のむくみや、出血などの副作用が報告された。

 米国では7月6日に本承認され、標準的な価格は年2万6500ドル(約380万円)となった。

 エーザイなどは過去に、似た働きの「アデュカヌマブ」を申請したが、厚労省専門部会は21年、有効性を明確に判断するのは困難とみなし、承認が見送られた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・福島県・東京電力福島第1原発処理水の海洋放出】  2023年08月21日  22:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【中山知子の取材備忘録・07.23】:まもなく66歳誕生日の岸田首相「初心を忘れず」宣言で始まった65歳の1年、果たして成果は?

2023-08-21 07:50:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・07.23】:まもなく66歳誕生日の岸田首相「初心を忘れず」宣言で始まった65歳の1年、果たして成果は?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・07.23】:まもなく66歳誕生日の岸田首相「初心を忘れず」宣言で始まった65歳の1年、果たして成果は? 

 7月29日は、日本政界のリーダー3人の誕生日だ。岸田文雄首相(65)、立憲民主党の泉健太代表(48)、共産党の志位和夫委員長(68)がまもなく、同じ日にそれぞれ1つ年を重ねる。岸田首相が2021年10月4日に首相に就任し、泉氏が同年11月30日に党代表に就任したことで、2000年から委員長を務める志位氏とともに、同じ誕生日の与野党3党首が生まれる形に。泉氏は代表就任時の会見で「運命的なものを感じる」と語っていた。

岸田文雄首相(2023年6月19日撮影)
岸田文雄首相(2023年6月19日撮影)

 岸田首相は、首相就任後初めて迎えた昨年の65歳の誕生日、自身のツイッターにこう記した。「首相就任以来、緊張感の連続、真剣勝負の連続でした。これからも難しい課題が山積しています。初心を忘れず、努力を続けてまいります」。

 この「初心」とは、自民党総裁選出馬の際などに語っていた、国民の政治への信頼を取り戻すため、国民の声を聴くという自身の原点の思い。売りの「聞く力」でもある。ただ、昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件以降、表面化した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係や内閣改造で選んだ閣僚の資質問題、安倍氏の国葬の是非などをめぐり、誕生日の後、支持率は急落。国民の信頼が失われつつある状態に危機感を持ったのか、首相はコロナ療養明けの8月末の記者会見で「原点に立ち戻り」「初心に帰って」という言葉を連発。「初心を忘れていたという意識があるのか」と記者に指摘されると「(総裁選の)あの時の思いを今1度思い返し、国民の皆さんの厳しい声にしっかり応える思いを新たにしなければならない」と語っていた。

 昨年10月の臨時国会の所信表明でも「厳しい意見を聞く姿勢にこそ、政治家岸田文雄の原点があるとの初心を改めて肝に銘じながら、職責を果たすべく全力で取り組みたい」と述べるなど、節目節目で初心に立ち返っていたようだ。ただ、初心に戻りっぱなしで、戻った結果、どういう変化が訪れたのか、あまり見えていないようにも感じる。

 その後も閣僚のドミノ辞任で政権は揺れ、今年に入ると、自身の長男を含む秘書官の資質問題が、長らく尾を引いた。ウクライナ電撃訪問やG7広島サミットなど、得意の外交シーズンを迎えて内閣支持率が上がったと思ったら、衆院解散するのかしないのかで、多くの国会議員らを振り回した。旧統一教会をめぐる問題はくすぶり、最近は、国民の生活に直結するマイナンバーカードのトラブルでの説明や対応が不十分なため(河野太郎デジタル相を含めて)、支持率は下落するばかり。首相が繰り返す「先送りできない課題に1つ1つ答えを出し、まい進することで職責を果たす」というフレーズの実態感も見えないまま、時間が過ぎてきた。

 そして今、岸田首相は再び「原点回帰」している。6月の通常国会最終日の記者会見で「この夏、政治家岸田文雄の原点に立ち返り、みなさまの声を伺うことに注力したい」と述べた。その国民との対話が、7月21日に栃木県から始まった。全国を行脚し、国民の声を聴く場にするという。

 首相、または自民党総裁が国民と対話をするのは、2009年衆院選で自民党が野党に転落後、谷垣禎一総裁が始めた「ふるさと対話集会」が原点にある。政権を失ったおごりを改め国民の声を聴こうという趣旨で始まり、2020年10月に通算1000回を数えた。岸田首相も踏襲している形だが、政界関係者は「いまさら初心に戻らずとも、国民の声を聴いてほしい。声を聴く場は、原点回帰のためのツールではないのだから」と苦言を呈する。

 この後は、トラブルが相次ぐマイナンバーカードひも付け情報をめぐる総点検の中間報告が控える。外遊優先で「遅すぎる」と批判も出た、大雨による被災地への訪問も予定される。言葉だけではなく、本当に国民の声に耳を傾けなければならない局面が続く。

 「初心を忘れず」の言葉で始まった首相の65歳のこの1年は、「困った時の初心頼み」で乗り切ってきたようにも感じるが、その成果はいまひとつ見えにくい。初心に戻り続けたこの1年間を経て、今年7月29日の誕生日、岸田首相はどんなコメントを口にするのだろう。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2023年07月23日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・07.16】:小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生

2023-08-21 07:50:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・07.16】:小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・07.16】:小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生 

 「夜の10時半に電話をかけてきて、あなた、その質問はないでしょうと(笑い)」。

 今年6月、自民党の鈴木貴子衆院議員が在職10年を記念して、都内で開いた感謝の集い。来賓の1人としてあいさつに立ち、こんな言葉を口にしたのは、同党の小渕優子組織運動本部長(49)だ。自身の父小渕恵三氏が首相時代、官房副長官を務めた鈴木宗男氏の長女で、小学生のころから知っているという貴子氏に、かつて子づくりに関する相談を夜間の電話で受けたことがあるという思い出話を披露し、場内の笑いを誘った。

青木幹雄元官房長官の訃報を受け、報道陣の取材に応じる自民党の小渕優子組織運動本部長(2023年6月12日撮影)
青木幹雄元官房長官の訃報を受け、報道陣の取材に応じる自民党の小渕優子組織運動本部長(2023年6月12日撮影)

 通常国会が終わって1カ月が経過し、永田町周辺は表向き静かだが、岸田文雄首相が9月にも踏み切るとみられている内閣改造や自民党役員人事に向けて、水面下での「ざわつき」は続いている。その改造や人事に向けて、いろんなところで名前を聞くのが、この小渕氏だ。岸田首相が、何らかの形で小渕氏を起用するのではないかという見方。本当にそうなれば久しぶりの「表舞台」復帰となる。

 父が首相在職中に急死し、急きょ地盤を継いで2000年の衆院選に出馬し、26歳で初当選した小渕氏も今年、50歳になる。初当選時は「政界のサラブレッド」などと呼ばれ、麻生内閣では、少子化担当相として、戦後最年少の34歳で初入閣した。その後、第2次安倍内閣の経産相時代、関連政治団体をめぐる政治資金の問題が発覚し、更迭された。関係者がデータ入りのパソコンハードディスクに工具で穴を開けたとして、「ドリル優子」と批判され、表舞台で活動しにくい状況が続いた。2021年10月の岸田政権発足に伴い、自民党組織運動本部長に就任。「復活」への道筋も見え始めたが、政治資金問題で受けたダメージは、今もくすぶっている。

 それでも、永田町で取材をすると、小渕氏については「幹事長など自民党4役」や「官房長官」や「閣僚」など、さまざまなポスト予想が飛び交っていると聞いた。特に、自民党の要職ポストとなると、小渕氏が所属する茂木派(平成研究会)会長、茂木敏充幹事長の立場との兼ね合いも生じるため、「将来の派閥会長候補」とされる小渕氏とのセットで、茂木氏の去就も関心を集めている。

 永田町関係者は「茂木氏は仕事はできる人だが、人当たりがあまり良くない。ご本人も最近は親しみやすさをアピールしているが、ポスト岸田を狙う茂木氏があまり力を持ちすぎると困るのも、岸田首相。今回の改造や人事の最大関心事は、首相が茂木氏をどう処遇するのか。それによって小渕さんの処遇も固まってくる」と話してくれた。

 生前、茂木派に強い影響力を持っていた青木幹雄元官房長官が6月に亡くなり、青木氏との関係性の悪さが有名だった茂木氏と、小渕内閣の官房長官だった青木氏が後見役でもあった小渕氏の「パワーバランス」に、今後変化が出るという分析もある。ただ、自民党関係者は、岸田首相は小渕氏のことを「買っているのではないか」と話す。

 小渕氏は酒豪で知られ、「ノミニケーション力」もあるといい、同じ酒豪の首相は親近感を感じているという。3月に来日した韓国の尹錫悦大統領との夕食会では、最も酒が強い日本の政治家として、小渕氏の名を挙げて紹介した。また、岸田首相は尹氏と菅義偉前首相の会談の場に、当初予定になかった小渕氏を同席させた。小渕政権時の1998年に「日韓共同宣言」が出されており、首相が重視している日韓外交の「カード」としても、小渕氏は存在意義を見いだされている。

 野田聖子氏や高市早苗氏、都知事に転身した小池百合子氏など、自民党では「女性初の総裁→首相」を目指して総裁選に出馬した女性議員たちがいるが、総裁はもちろん党ナンバー2の幹事長にも、まだ女性の登用は実現していない。自民党内には、今回の内閣改造や自民党人事で、首相が女性や若手議員の積極登用を考えているとの見方もある。もし小渕氏が要職に抜てきされるようなら、女性総裁候補の「世代交代」にもつながるという声も聞く。

 小渕氏は、冒頭記したパーティーのあいさつの最後に「子どもたちのために良い国を残したいという覚悟で、母として腹をくくり、いばらの道を歩いて行きたい」と口にした。後輩へのエールのようで、自分に向けた言葉のようにも受け取れた。今後もし要職に就いて表舞台に戻ってくれば、政治資金問題も蒸し返されることになるだろう。必ずしも順風ばかりではなかったといえる小渕氏の政治家人生。「転機」が訪れた場合の身のこなし方には、今から関心が注がれている。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」) 

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2023年07月16日  11:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・07.09】:「大谷翔平でも出さない限り維新に勝てない」前回衆院選全敗の大阪で始まった自民党内のもめごと

2023-08-21 07:50:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【中山知子の取材備忘録・07.09】:「大谷翔平でも出さない限り維新に勝てない」前回衆院選全敗の大阪で始まった自民党内のもめごと

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・07.09】:「大谷翔平でも出さない限り維新に勝てない」前回衆院選全敗の大阪で始まった自民党内のもめごと 

 安倍晋三元首相が昨年7月8日、参院選の街頭演説中に銃撃され命を落としてから8日、1年がたち、一周忌法要や有志による、しのぶ会が行われた。7年8カ月に及んだ第2次政権で「1強」体制を築いたが、長期政権に至った1つの理由として野党自民党総裁に返り咲いた直後の2012年衆院選を含め、6回の衆参の国政選挙で勝利したことが挙げられている。

次期衆院選の大阪の一部小選挙区での公募方針について、党幹部と面会後、取材に応じる自民党の佐藤ゆかり元衆院議員。右は中山泰秀元衆院議員(2023年7月4日)
次期衆院選の大阪の一部小選挙区での公募方針について、党幹部と面会後、取材に応じる自民党の佐藤ゆかり元衆院議員。右は中山泰秀元衆院議員(2023年7月4日)

 安倍氏の一周忌に際し、自民党の石破茂元幹事長にインタビューをした際、石破氏が見た安倍氏の人物評の1つとして「結果がすべてという傾向がありました」「選挙に勝てばそれが正しい、政治の源泉は選挙だという考えも強かった」と振り返っていた。実際、安倍氏が臨んだ数々の選挙戦を取材していて、選挙の勝利に向けた並々ならぬ執念のようなものを感じることが多かったことも、自分自身、あらためて思い出す機会になった。

 その選挙をめぐり、自民党内が揺れている。次期衆院選から新設される東京28区での与党公明党との候補者調整が大もめしたのに端を発し、公明党から次期衆院選の東京の選挙区での協力関係解消を突きつけられた。公明の推薦がなかった場合、当選に黄色信号が出ると指摘される現職もいるとされる。実際に選挙になった時、東京での自公の協力関係は本当に成立しないのか。戦々恐々となっている当事者も少なくない。

 先週7月4日には党本部で、聞き捨てならないワードが飛び交った。

 「これは不当解雇だ」「ブラックボックスだ」。

 これは、日本維新の会が躍進する大阪の小選挙区全19選挙区で、前回衆院選で1議席も獲得できなかった自民党が、落選中の元衆院議員がいる6選挙区について、事実上の「候補差し替え」となる公募実施を当事者たちに通告したことを受けたもの。対象になった6人が党を訪れて、茂木敏充幹事長や森山裕選対委員長に面会。非情な通告に抗議した後のぶら下がり取材や関係者への取材で、こうしたワードが出てきた。

 当事者たちも公募に応募はできるとはしているが、それなら公募の必要はなく、差し替えが念頭にあるのは明らかだ。「もめごと」が可視化されるリスクは承知で、元議員の候補者を差し替えようというのだから、ある意味、党本部側の覚悟も見て取れる。 

 6人のうちの1人、大阪4区の中山泰秀元衆院議員は、手にしたバッグから資料を取り出し、昨年10月、次期衆院選で公認候補予定者となる選挙区支部長の「再任」を、書面で交付されていると訴え「なぜいまさら公募なのか」と、怒りをあらわにした。具体的なデータを示すよう求めても「(情勢調査など)総合的にいろんな指標を勘案した」と言われただけで、「ブラックボックスの中で(調整が)行われている」と納得いかない様子だった。

 中には、2005年の小泉郵政総選挙で初当選し、「小泉チルドレン」の1人で知られた佐藤ゆかり氏の姿もあった。佐藤氏も「この厳しい大阪で自民党を守ってきたのは大阪11区においては私、佐藤ゆかりだ。ほかの選挙区の皆さんも同じプライドと自負心があると思う」と、冷静な口調ながら怒りがにじませた。

 大阪では、今年4月の統一地方選でも維新が躍進して自民は大きく議席を減らした。党本部は、統一地方選後、大阪府連の立て直しに向けて「大阪刷新本部」を設置。今回の流れもその1つだが、地元への根回しはほとんどなかったとされ、府連関係者は「実際に選挙を戦うのは地元だ。にっちもさっちもいかなくなったのだろうが、やり方が強引過ぎる」「新しい候補者が来ても地元に支える気がないと結局は、維新の思うつぼだ」と首をひねる。同じ落選中の元議員でも、総裁派閥の岸田派、幹事長派閥の茂木派は公募対象になっていないことにも、「身内びいき」の声が渦巻く。

 2014年衆院選の沖縄の4小選挙区でも、自民候補が全員、野党系候補に敗れたことがあった。米軍普天間飛行場の移設をめぐる地元の反発が背景にあったためだが、今回「大阪は、当時の沖縄より深刻」という声も聞いた。沖縄ではその後、自民党の議席獲得状況も回復基調に転じたが、大阪は維新の勢いが衰える様子がみえず、自民党が議席を奪還できる見通しも立っていないからだという。

 ある府連関係者は、自虐的にこう口にした。「大谷翔平選手でも出さない限り、維新に勝てるわけがない。顔をすげ替えて勝てる保証があるのか。ここまで放置してきた党本部の責任はどうなるのか」。

 6人が、事実上の「候補者差し替え」を通告された翌7月5日、自民党のホームページには「衆院選候補者公募 大阪を変える! 自民党の新たな挑戦へ 人材募集」という募集告知が掲載された。支部長不在の4選挙区と合わせた計10選挙区について、7月内には公募の結論が出る見通しだが、6人の扱いは未定。波乱は続きそうだ。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

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【2023年08月19日 今日は?】:第44回夏の甲子園で作新学院が史上初の春夏連覇達成

2023-08-21 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年08月19日 今日は?】:第44回夏の甲子園で作新学院が史上初の春夏連覇達成

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年08月19日 今日は?】:第44回夏の甲子園で作新学院が史上初の春夏連覇達成

 ◆8月19日=今日はどんな日

  第44回夏の甲子園で作新学院(栃木)が史上初の春夏連覇達成(1962)

1962年8月19日、史上初の春夏連覇を成し遂げ喜ぶ作新学院ナイン1962年8月19日、史上初の春夏連覇を成し遂げ喜ぶ作新学院ナイン

 ◆出来事

  ▼琉球王国最後の王、尚泰が死去(1901)▼ソ連で保守派がクーデター。エリツィン・ロシア共和国大統領らの抵抗を受け失敗(1991)

 ◆誕生日

  ▼松本白鸚(42年=歌舞伎俳優)▼前川清(48年=歌手)▼風間トオル(62年=俳優)▼ふかわりょう(74年=タレント)▼ディーン・フジオカ(80年=俳優)▼西原亜希(87年=女優)▼多田京加(99年=AKB48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年08月19日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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