【政界地獄耳・08.02】:今頃小沢一郎の政権への執念に気付く立民「評論家」議員の体たらく
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.02】:今頃小沢一郎の政権への執念に気付く立民「評論家」議員の体たらく
★立憲民主党・小沢一郎が野党候補の一本化が必要と訴え、党内に「有志の会」を作ったのが6月。7月24日の同会で小沢は「国民の期待に応えるため、野党統一候補で政権交代実現。ぶれずに今後とも頑張りたい」と訴えた。時を同じくして党内に「一清会」を15人で発足させた。小沢の動きは活発だ。当選18回の大ベテランの動きを党内は冷ややかに見ているというが、やる気、胆力、行動力、政治勘、熱量のいずれも劣る党内議員を鼓舞しても踊らないのは、党内議員が評論家になったことに他ならない。
★国民を背中に背負わず自分だけが当選すればいいという考えでは立憲民主党自体の地盤沈下は避けられまい。7月14日、横浜市内で開かれた党所属の参院議員のパーティーで、あいさつに立った小沢は「150人でどうして政権交代ができるのか」と党代表・泉健太が掲げる150議席の目標に疑問を投げ、「政権を取る意志を示さずに『私たちならこうする』などと言うのは有権者を欺くことだ」と訴えた。本来の野党第1党の姿に党内は冷ややかでも、支援者や国民には響いた言葉だった。
★先月15日に元大阪市長・橋下徹のネット番組で小沢は泉を「ほかの野党からまったく相手にされていないというか、信用されていない」。立憲にも「『今の立憲は結論が出ない、何を考えているのかわからない』というのが国民の受け止め方。だから支持率が下がる」と正論を吐いた。また候補者一本化の予備選についても「大賛成。維新も立憲も全選挙区に立てて重複したところは予備選をやればいい」と応じた。「有志の会」で行動を共にする前政調会長・小川淳也は一連の小沢の動きに「野党の予備選による候補者一本化を正面から肯定するのは、橋下さんと小沢さんくらいか。普通では出来ない。並では出来ない。それだけ政権への執念、大義、大欲にかられなければとても出来ない」「80過ぎてなお、非自民による政権への執念を内外に示し続ける姿には本当に敬服する」とネットに書き込む。今頃気付いたか?(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年08月02日 07:47:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。