路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳・03.20】:子供たちに胸を張れる政治はあるのか

2024-03-26 07:40:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【政界地獄耳・03.20】:子供たちに胸を張れる政治はあるのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・03.20】:子供たちに胸を張れる政治はあるのか 

 ★検察は4000万円以下なら起訴せず。それを逆手に前自民党参院幹事長・世耕弘成は14日に開かれた政倫審で「刑事的には私は不起訴、嫌疑なしだから真っ白なわけだが、いろんな人にご迷惑をかけた政治的道義的責任を取らなければいけないという思いで職を辞した」と、どや顔で説明した。別に嫌疑なしでも真っ白でもない。検察の捜査や起訴の基準に満たないだけで、嫌疑もあるし真っ白ではない。あたかも特別に配慮して政倫審に出てきてやったかのような振る舞いや物言いには閉口する。

 ★真っ白な人が政治的道義的責任を取る必要はない。堂々と職に居座ればいいではないか。05年の郵政民営化関連法案に反対した50人には除名、離党勧告といった厳しい処分が下ったことがあったが、念書を書かせて復党させている。首相・岸田文雄や幹事長・茂木敏充は旧安倍派、旧二階派の約80人に対して、早急な処分を科すとしているが、どうやら幹部クラスには「党員資格停止」「選挙での非公認」、不記載額が少なかった中堅・若手議員は党の役職停止や戒告程度の大甘裁定でまとめようとしているようだ。来月末にある衆院補選の直前に処分が行われるという。「ほとんどの問題議員が議会の要請も無視して政倫審に出なかったが、そのペナルティーもないのか」とは野党議員の声だが、裏金を作り脱税状態でもこの程度の処分なら、今後も金額に注意すれば「嫌疑なし」「真っ白」と胸を張れるということになる。

 ★15日の朝日新聞「声」の欄には12歳の小学生の「これでは政治に興味持てません」が載った。「最初から当選者が決まっている ような選挙だと『投票に行く必要はない』と思ってしまう人もいます。候補者の政策やどんな人かを良く考えず『この党だから』『地元の偉い人だから』などの理由で票を入れる人が多くいるからです。これでは私が投票できるようになっても、行く気になれません。裏で悪いことができないように、正しい政治を行って欲しいです」(一部抜粋)。この声に答える政治はあるのか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年03月20日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・03.16】:例外だらけでゆるゆるな自民党の党則 復党可能な「除名」は痛くもかゆくもない

2024-03-26 07:40:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【政界地獄耳・03.16】:例外だらけでゆるゆるな自民党党則 復党可能な「除名」は痛くもかゆくもない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・03.16】:例外だらけでゆるゆるな自民党党則 復党可能な「除名」は痛くもかゆくもない 

 ★17日の党大会で自民党は党則などを改正。会計責任者が政治資金規正法違反で逮捕・起訴されたら、議員本人に「離党の勧告」や「党員資格の停止」などの処分を行える。また会計責任者の有罪が確定し、議員も関与するなど政治的・道義的責任がある時は「除名」か「離党の勧告」を行うとある。一見厳しそうだが、この党は例外だらけで、事案によってや、時の幹事長胸三寸で変わる場合もある。つまり党則などの改正事態解決したり厳格化するわけではない。また比例代表の議員が当事者になった場合、議員辞職が相当だと思うが、幾人かの議員は離党しても無所属議員で居座るが、この言及もない。

 ★処分の規約は既にあり、重い順に「除名」「離党の勧告」「党員資格の停止」「選挙における非公認」「国会および政府の役職の辞任勧告」「党の役職停止」「戒告」「倫理憲章などの規定の順守の勧告」などがあるが、他党と比べても極めて身内に優しい。今回の裏金事件の処分が決まらないのは、旧安倍派や旧二階派からの反発が多いからとか。当事者が意見することがおかしいが、一番厳しい除名にあったとしても痛くもかゆくもないだろう。こちらもゆるゆるなのだ。

 ★元国家公安委員長・松本純は21年1月、コロナ禍で緊急事態宣言の中、銀座のクラブにいたとして離党。自民党神奈川県連幹部は「除名の次に重い離党勧告を受けた人。2度と戻ることはない」としていたが、同年10月の衆院選では無所属で出馬し落選。翌月、党幹事長・茂木敏充復党させ、県連抗議白紙に戻ったが結局22年1月、復党した。ポスト岸田とちやほやされている外相・上川陽子は、00年6月の衆院選に自民党員だったが、自民党公認候補がいながら無所属で静岡1区から出馬し初当選。出馬強行除名になったが、翌年には復党している。つまり除名とは、ほとぼり冷めるまでの待機期間でしかない。除名になってもすぐ帰ってくるよ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年03月16日  08:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 自民党は、「政治は国民のもの」との立党の精神を基本とし、その国民の信頼の上に責任政党・国民政党としての役割を果たしてきましたが、激しい時代の変化に対応し、先進的で開かれた党運営を行うことで、不断に国民の信頼確保・増進を図らなければなりません。そのため、4つの項目を柱とする党則改正案を作成し、同案は3月13日開催の党大会にて了承されました。その党則改正の概要は、以下の通りです。

  • ● 役員の任期制限
    党の新陳代謝を絶えず進め、権力の集中と惰性を防ぐ観点から、党役員の任期を「1期1年3期まで」とします。
  • ● 「地方議員センター」の設置
    地方議員への情報提供、意見交換会の開催、ワンストップの窓口などの機能を持つ、地方議員センターを党本部に設置します。
  • ● 全国政務調査会長会議等の明記
    政務調査会や女性局・青年局の活動をより重視する観点から、全国政務調査会長会議、全国女性局長会議、全国青年局長会議を党則上、明記します。
  • ● 自民党ガバナンスコードの策定
    わが党が尊重し積極的に取り組む基本的な指針であるカバナンスコードを新たに定め、ガバナンスコードの位置づけを規定します。

 

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