【産経抄・12.26】:抑圧から人々の解放を、独裁政権倒れたシリア
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.26】:抑圧から人々の解放を、独裁政権倒れたシリア
わが国の刑務所では、「米7割、麦3割」のご飯が受刑者の主食となっている。
▼法務省によると、昔は米より麦の配合が多い時代もあり、幾度かの改定を経ていまの割合になったという。むろん衛生管理は行き届き、「臭い飯を食う」(刑務所に入ることのたとえ)ことはあり得ない。長く独裁政権が続いたシリアではしかし、当局に捕まることが「死」に等しい意味を持っていた。
▼アサド政権が反体制派のイスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)などに倒され、市民を苦しめた恐怖政治の実態が連日報じられている。首都ダマスカスにある軍情報機関の収容施設では、拷問や処刑で反体制派の人らが命を落としたという。狭い監房の中に10人ほどが押し込まれ、環境は劣悪だったようである。朝はパンとオリーブ、夜は米や麦に少量のおかず。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月26日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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