路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【天風録】:気持ちのいいお預け

2022-04-19 06:27:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【天風録】:気持ちのいいお預け

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:気持ちのいいお預け

 2週連続の快挙か―。高まった期待は一気にしぼんだ。おととい、プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が、一人の走者も許さないまま八回で降板した。ネット上ではファンの間で賛否が白熱した

 ▲また完全試合なら史上初。それを見たかったはずなのに、理解を示す意見が多かったのは意外だった。並外れた能力ゆえに、常に故障のリスクも付きまとう。「令和の怪物」を5年で育てる球団方針はぶれず、本人も納得の表情だったのが何よりだ

 ▲57年前、初勝利を無安打無得点試合で飾って「何ならもう一回やりましょうか」と言ったのは広島東洋カープの外木場義郎さん。3年後には完全試合を成し遂げた。翌日の紙面では「みんなのおかげ」と感謝しきり。自信満々のエースも運と味方の援護が必要だった

 ▲無安打無得点試合はもう一度達成したが、完全試合に2度目はなかった。10日の佐々木投手の快投を「次元が違う」とたたえている。「将来のためにも無理のないように」と付け加えて

 ▲目先の成果のため若者に無理をさせ、心身をすり減らすようなことは認めない。社会や学校生活にも同じことが当てはまる。快挙はお預けとなったが、気持ちのいい試合だった。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2022年04月19日  06:25:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【社説】:サイバー警察局発... | トップ | 【社説】:緊迫する朝鮮半島... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【社説・解説・論説・コラム・連載】」カテゴリの最新記事