路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【こちら特報部】:安全なはずの学校に潜む危険の数々…なぜ事故データの利用は進まない? 校庭クギ事故は昔から起きていたのに

2024-01-28 12:00:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【こちら特報部】:安全なはずの学校に潜む危険の数々…なぜ事故データの利用は進まない? 校庭クギ事故は昔から起きていたのに

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【こちら特報部】:安全なはずの学校に潜む危険の数々…なぜ事故データの利用は進まない? 校庭クギ事故は昔から起きていたのに

 独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(JSC、東京都新宿区)に東京新聞が照会をかけ、学校で繰り返し生じてきた過去が浮かび上がった「くぎ」による事故。JSCのデータからは、学校に潜むリスクがありありと伝わってきた一方、課題も明らかになった。使い勝手に難点があり、公開度も高いとは言えないのだ。JSCが持つ膨大な学校事故のデータは、安全対策のためにより広く利活用できないのか。(宮畑譲)

◆体育倉庫や部室周辺、畑などさまざまな場所でクギ事故

 「サッカーでスライディングした際、地面の長さ5〜6センチのくぎがシューズを貫通した」「テニスコートのラインを留める古くぎを踏んでシューズを貫通、右足裏に刺さった」
 
荻窪小の児童がけがをする原因となったくぎ=杉並区教委提供

荻窪小の児童がけがをする原因となったくぎ=杉並区教委提供

 学校で生じたくぎの事故について、JSCが持つデータにはこうした発生状況が記されていた。
 
 東京新聞は25日にJSCに照会をかけた結果を報じた。提供されたデータを分析すると、昨年4月に東京都杉並区立荻窪小の校庭で児童が転倒、地面に放置されたくぎでけがをした事故と同様の事故が全国の学校で繰り返されたことがあらわになった。
 
 JSCは全国の保育園児や小中高校の児童生徒らの95%が加入する災害共済給付を行っている。医療費の総額が5000円以上の学校管理下で起きたけがや病気が対象。
 
 2022年度は約80万件が給付された。このデータが蓄積されている。
 
 照会時に対象としたのが、19〜21年度の3年間にJSCが給付を行った分のデータ。発生場所を「運動場・校庭」「学校外運動場・競技場」とし、発生状況のキーワードに「釘(くぎ)」を含むものとした。すると、318件に上った。
 
 その中には、金づちでくぎを打とうとしたところ、誤って手に当たったケース、誤植とみられるものも含まれていた。こうした例や地面に放置されたくぎが原因ではない事故を除くと、150件になった。
 
 運動場やグラウンドで、テニスコートのラインや野球のベースを固定するために打ったとみられるくぎによる事故も多いが、体育倉庫や部室周辺、畑などさまざまな場所で起きていた。

◆「気づかれなかった事故やその原因が見えてきた」

 一方、データからは地面の放置くぎ以外にも、くぎによって多くの事故が起きていたことも見えてきた。
 
 「体育倉庫裏に置いてあった木材のくぎを踏んだ」「花壇内で転倒、すのこのくぎで手のひらを切った」
 
 多いのは、木製のすのこやとんぼ、木片から突き出ていたくぎによるもの。計67件に上った。壁に突き出ていたくぎでひっかいた例や、屋根に上った際にくぎが足に刺さったケースも複数件あった。
 
 「いろんな状況でくぎが出ていて、けがをしているということが分かる。気づかれなかった事故やその原因が見えてきた」。データを見た名古屋大の内田良教授(教育社会学)が話す。
 
 一方、内田氏は「状況から、くぎの事故は定期的な点検など具体的な方法で対処できそうだ」とみる。安全点検のマニュアルを整備すれば減らせるとの指摘だ。ただ、点検は学校の外部人材で行うべきだと強調する。「定期的な安全点検を多忙な教員に任せるのは厳しい。外部人材に頼るための仕組み、予算が必要になってくる」

◆一部のデータは公開「死亡事故や障害が残った事故」

 今回提供を受けたデータから、くぎによる事故だけでも、学校に潜むさまざまな危険が見過ごされている様子が浮かんだ。しかし、JSCが持つデータは外部から簡単にアクセスできるわけではない。
 
JSCのサイト。学校で起きた死亡事故などのデータを公開する

JSCのサイト。学校で起きた死亡事故などのデータを公開する

 死亡事故や障害が残った事故については、JSCが05年度以降の9160件をデータベース化し、一般に公開している。ただ、全体からすれば一部に過ぎない。軽傷事故の詳細な内容は公開されていない。照会には組織・団体による申請が必要で、個人の申請は受け付けていない。
 
 検索の申請が通っても、申請した側が自由にパソコンなどを操作して調べられるわけではない。今回も検索条件は伝えたが、JSC側とやりとりして決めた。助かる面もあるが、調査する側が試行錯誤して必要なデータを摘出するのに都合がよいとはいえない。

◆「個人情報を手作業で制限、相当の時間と確認の手間」

 生データには、どこの学校でどの児童がどんなけがをしたかといった個人情報が含まれる。提供する場合、JSCが個人情報を伏せる。直近10年度の中からデータ提供を受けることができるが、今回、期間を3年としたのはJSC側と擦り合わせ、便宜的に区切ったからだ。10年分をさかのぼれば、くぎの事故は何倍もあったと想像される。
 
 提供されたデータには学校名や個人名はなく、「小中高校などの別」「事故の場所」「負傷名」「発生時の状況」などが記されているだけだった。
 
 個人情報の扱いに慎重になるのは当然だが、もっとデータを公開できないのか。JSCに問うと、「個人情報に触れることがないよう手作業で情報を制限し、提供している。匿名化を行うことに相当の時間と確認を行うことになる。公開のあり方は検討していきたい」との回答だった。
 
金属探知機などで校庭を調査する作業員=東京都杉並区で

金属探知機などで校庭を調査する作業員=東京都杉並区で

 その一方、官庁間ではこのデータを活用する動きがある。22年に閣議決定した「第3次学校安全の推進に関する計画」では、JSCが持つデータについて「関係府省庁間での共有を図るとともに、教科や場面に応じた分かりやすい啓発資料の周知、情報共有、効果的な活用を図る」とある。
 
 文部科学省安全教育推進室の担当者は、積極的にデータを公開すべきだとの考え方について「問題意識に共感する部分はある」と明かす。ただし「全数は数が多く、個人情報は相手もいる。マンパワーの問題もあり、現状では死亡や障害が残るといった重大事案をオープンにするのが最大限だという認識だ」と話す。

◆「膨大なデータを分析し、重大事故を防ぐのが理想だ」

 文科省主宰の「学校安全の推進に関する有識者会議」のメンバーで小児科医の山中龍宏氏は「今回のように分析すれば、考えたことがないようなことがいろいろと分かる。いずれはオープンデータ化して誰でも使えるように公開するべきだ」と指摘し、会議でも提案しているという。
 
 その上で「災害共済給付制度を使えば、貴重なデータが集まる。ただ、現在は事故の予防という観点は入っていない。学校の先生が申請する際のフォーマットを統一するなどして、予防につながるシステムにするべきだ」とデータを収集する際の改善点も挙げる。
 
 前出の内田氏も「重大事故はピラミッドの頂点で、そこにつながる軽微な事故がたくさんある。この膨大なデータを分析し、重大事故を防ぐのが理想だ。データが多い分、さまざまな角度から分析できる」と言い、広い活用を訴える。
 
 「児童生徒のほぼ全員が加入しているこのデータには、すごい価値がある。公開して、より生かせる形にしてほしい。データを整理、公開するために予算を充てることは、事故防止につながる」

◆デスクメモ

 学校内部の様子は外から見えづらい。事故についてもだ。当事者への配慮。現場の混乱防止。さまざまな理由がありそうだが、再発防止に向けた検証は欠かせない。そのためにどの情報をどう共有するか。事故の当事者の思いをどう捉えるか。負傷者を増やさぬために早く議論したい。 (榊)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【連載・こちら特報部】  2024年01月28日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:裏金と安倍派 幹部の責任追及、国会で

2024-01-28 07:53:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①】:裏金と安倍派 幹部の責任追及、国会で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:裏金と安倍派 幹部の責任追及、国会で

 自民党派閥による政治資金パーティー裏金事件の中、召集された通常国会。裏金の実態解明と政治責任の明確化、再発防止のための政治改革が議論の焦点だが、安倍派は6億円超を裏金化しながら幹部の責任を明確にしていない。国会で厳しく追及するよう求める。

 自民党の党改革に関する中間報告は、裏金づくりの経緯や使途には触れず、政治資金規正法改正の具体案も示していない。捜査対象となった派閥や議員に「必要な政治責任を果たすよう求める」と記しているが、安倍、二階、岸田各派は解散を決めた一方で、幹部の責任は明らかにしていない。
 
 起訴されていない萩生田光一前政調会長や西村康稔前経済産業相ら安倍派幹部は100万~2700万円余が政治資金収支報告書に不記載だったと明らかにした。
 
 しかし、不記載の理由は説明せず「知らなかった」「秘書に任せていた」と責任逃れに終始した。そればかりか同派幹部や所属議員は「安倍(晋三元首相)さんに申し訳ない」と口をそろえた。
 
 主権者たる国民でなく、かつて派閥を率いた安倍氏への謝罪を重んじる感覚は、理解に苦しむ。謝罪する相手を間違えている。
 
 安倍派幹部はまず衆参各院の政治倫理審査会に出席し、自ら説明するよう申し出るべきだ。政倫審での弁明を拒むなら証人喚問や参考人招致に、自民党も同意すべきである。刑事処分が決まった以上、捜査への影響を理由にした沈黙は許されない。
 
 裏金の実態を解明すれば、規正法の問題点も明確になる。
 
 裏金の温床となった政治資金パーティーは、全面禁止、もしくは企業・団体へのパーティー券販売禁止や現在20万円超の購入者名公表の基準額引き下げに取り組むべきだ。この機に企業・団体献金を全面禁止したらどうか。
 
 会計責任者だけでなく議員も処罰される連座制の導入も急ぐべきだ。党が議員個人に支出する政策活動費、国会議員に月100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)はいずれも使途公開が必要と考える。
 
 こうした改革案はすでに野党各党や公明党が示しており、自民党は謙虚に耳を傾けるべきだ。政治への信頼は、あらゆる政策遂行の前提である。今国会で抜本改革ができなければ、自民党に政権担当の資格はないと自覚すべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年01月27日  07:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:交通不便な奥能登に能登空港が誕生したのは2003年7月7日…

2024-01-28 07:53:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【筆洗】:交通不便な奥能登に能登空港が誕生したのは2003年7月7日…

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:交通不便な奥能登に能登空港が誕生したのは2003年7月7日…

 交通不便な奥能登に能登空港が誕生したのは2003年7月7日。半島の飛躍を星にも願えるはずの七夕だが、あいにくの雨だった。それでも翌朝の北陸中日新聞(金沢発行)からは熱気が伝わる

 ▼「能登空港 悲願の開港」「正夢 希望の翼に感動」といった見出しが躍る。見物人も多く、ターミナルビルは約1万8千人でごった返したと記事にある▼満席の羽田発1番機が到着すると歓迎式が開かれ、奥能登出身の機長に花束が贈られた。到着ロビーでは温泉旅館の仲居さんらも出迎え。滑走路を見渡すデッキも人で埋まり、能登発1番機の出発に地鳴りのような歓声が上がったという

 ▼能登空港と羽田を結ぶ民間機の運航が今日、再開される。能登半島地震で滑走路には亀裂が入った。緊急補修で自衛隊機の利用は既に始まっていたが、民間航路もようやくである

 ▼当面は週3日、1日1往復。きっと支援関係者の利用も多かろう。朝市が立った輪島の町が焼けるなど観光客が戻るのはまだ先だろうが、能登は前に進んでいるのだと思わせる翼の復活である

 ▼有名な「能登はやさしや土までも」という言葉を広めたのは旅人。加賀藩の武士は、宿の主人に「今日はめでたい節句だから」と草餅や桃酒を振る舞われたことを喜び、能登はやさしやというが本当にその通りだ-と日記に書いている。それを確かめる旅にいつかと願う。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年01月27日  06:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ぎろんの森】:政治の腐敗と有権者の選択

2024-01-28 07:53:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【ぎろんの森】:政治の腐敗と有権者の選択

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ぎろんの森】:政治の腐敗と有権者の選択

 政治資金パーティー裏金事件を巡り、東京地検が自民党安倍、二階、岸田各派の会計責任者らを政治資金規正法違反で在宅・略式起訴したことを受け、3派と森山派が派閥の解散を決めました。

 同党の政治刷新本部がまとめた党改革中間報告は、裏金づくりの温床となり、人事や政策を数の力でゆがめてきた派閥について「本来の政策集団に生まれ変わらねばならない」と指摘し、政策集団としての存続は認める内容です。
 
 派閥解消と復活を繰り返してきたのが自民党の歴史ですから、今回も派閥が本当に解消されるのか疑わしい。
 
 東京新聞は社説で裏金事件を繰り返し批判し、政治資金の透明化を訴えてきました。
 
 特に、22日掲載の長文社説「それでも政治は正せる」では「こうした状況を招いた責任は私たち有権者にもある。眼前の腐敗にまみれた議員たちを選んだのは私たち自身だからである」と訴えました。
 
 
 読者からは、有権者に責任はないとして内容に不快感を示した意見もありましたが、多くは有権者の選択=写真=の大切さを強調するものでした。一部ですが紹介します。
 
 「政治に関心を持ち、より多くの人が投票すれば政治は少しは変わる」「裏金問題は自民党のおごり、野党の弱さと甘さ、国民の無関心さが原因だ」「自民党の金まみれは今に始まったことでない。こうした議員を飽きもせず国会に送る有権者の問題だ」
 
 「派閥が解散しても、しばらくすれば新しい勢力が生まれ、自民党全体としてはあまり変わらないのではないか」との指摘もありました。
 
 読者の鋭い指摘にはいつも刺激されますが、有権者が諦めてしまえば、日本の政治がより悪い方向に進むのは火を見るより明らかです。
 
 年内に衆院解散・総選挙が行われる可能性もあります。私たちの民主主義があるべき方向に進むよう、読者の皆さんとともに権力監視を続け、言わねばならないことを言い続ける社説でありたいとの思いを一層強くしています。読者の皆さんからのご意見、本欄での談論風発の議論は大歓迎です。(と)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ぎろん森】  2024年01月27日  07:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岸田首相の一日】: 1月26日(金)

2024-01-28 07:53:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【岸田首相の一日】: 1月26日(金)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】: 1月26日(金)

 【午前】8時20分、官邸。28分、認知症施策推進本部。36分、林芳正官房長官。42分、閣議。10時19分、自民党本部。20分、麻生太郎同党副総裁。46分、茂木敏充同党幹事長。11時29分、国会。31分、同党両院議員総会。41分、同党代議士会。44分、麻生同党副総裁。47分、同党の麻生副総裁、茂木幹事長。59分、高市早苗経済安全保障担当相。

 【午後】0時2分、衆院本会議。3分、能登半島地震を受け、黙とう。14分、衆院の額賀福志郎議長、山口俊一議院運営委員長にあいさつ。林、村井英樹正副官房長官同席。16分、海江田万里衆院副議長にあいさつ。林、村井正副官房長官同席。19分、参院の尾辻秀久議長、浅尾慶一郎議院運営委員長にあいさつ。林、森屋宏正副官房長官同席。20分、長浜博行参院副議長にあいさつ。林、森屋正副官房長官同席。54分、戸倉三郎最高裁長官。1時1分、第213通常国会開会式。14分、官邸。2時31分、新聞・通信各社の論説委員らと懇談。57分、在京民放各社の解説委員らと懇談。3時34分、内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談。4時、外務省の岡野正敬事務次官、中込正志欧州局長。17分、外務省の岡野事務次官、石瀬素行国際情報統括官。43分、内堀雅雄福島県知事らから「あんぽ柿」の贈呈。5時2分、原和也内閣情報官。6時5分、河野太郎デジタル相。25分、公邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2024年01月27日  07:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:京アニ死刑判決 思いとどまれた犯行だ

2024-01-28 07:51:50 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【社説①】:京アニ死刑判決 思いとどまれた犯行だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:京アニ死刑判決 思いとどまれた犯行だ

 「妄想」はあったが犯行は思いとどまれたはず-。それが裁判員らの下した判断だった。36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件で殺人罪などに問われた青葉真司被告に、京都地裁は求刑通り死刑を言い渡した。完全刑事責任能力を認めた判断だが、被告が最後まで、犯した罪を心底悔いる境地に至っていないように見えたことこそ遺族らの無念だろう。

煙を上げて燃える京都アニメーション第1スタジオ=2019年7月18日午前11時30分、京都市伏見区、朝日新聞社ヘリから

 煙を上げて燃える京都アニメーション第1スタジオ=2019年7月18日午前11時30分、京都市伏見区、朝日新聞社ヘリから
 
 被告は事件で自らも大やけどを負ったが、懸命の治療で生還。昨年9月から22回、集中的に進んだ裁判員裁判の公判で、生い立ちや動機を計約25時間述べた。起訴内容は認めており、最大争点は、刑事責任能力の有無や程度だった。
 
 動機については、京アニのコンクールに小説を応募したが「闇の人物」の指示で落選し、京アニに盗用された-などと供述。弁護側は妄想による心神喪失か心神耗弱の状態で無罪か刑の減軽を求めたが、検察側は「うまくいかない人生を京アニに転嫁した」と指摘、盗用と思い込んだ末の「筋違いの恨み」による復讐(ふくしゅう)だと主張した。
 
 判決は、被告が「妄想性障害」で、動機の形成にそれが影響したと認めつつ、放火殺人の選択は、妄想とは無関係の被告自身の判断だったと結論づけた。放火直前、現場付近で十数分間座り込んだことを「こんな悪党にも良心の呵責(かしゃく)があった」と被告が供述したことに基づき、「思いとどまることもできたのに自分の意思で犯行に及んだ」と刑事責任能力を認めた。
 
 被告は、小学生時代に両親が離婚、自分を引き取った父親から日常的に虐待を受けた-と述べ、弁護側は、こうした社会的な孤立が妄想の世界に進む遠因だったとした。しかし、判決は「犯行当時41歳でもあり、事件への影響は限定的」として「非難を減じる事情ではない」と断じた。
 
 被告は、結審直前の公判で、ようやく、妻を殺害された男性らに「申し訳ないと思います」と、小声で謝罪を口にしたものの、公判中には、遺族らの感情を逆なでする発言も。自分の罪に向き合い、犠牲者や遺族の無念に思いを致すことができたとは言い難い。
 
 公判は、動機▽刑事責任能力の有無▽量刑-の3段階で進み、検察・弁護側の冒頭陳述も各3回行われた。膨大な裁判資料と取り組んだ裁判員の理解を助けるためだったという。さらに検証し今後の重大事件審理に生かしてほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年01月26日  07:43:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:ボランティア 支援拠点設けて息長く

2024-01-28 07:51:40 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説②】:ボランティア 支援拠点設けて息長く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:ボランティア 支援拠点設けて息長く

 元日の能登半島を襲った地震は発災から4週目となり、ようやく一般の災害ボランティアの活動が動きだす。被災家屋の片付け、災害ごみ処理など復旧が本格化するこれからが出番。拠点を設けるなどして持続的な支援が必要だ。

 石川県は被災地の寸断された道路状況を理由に、個人で県北部の奥能登地方に入ることを控えるよう呼びかける。一方、行政とNPOをつなぐ「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)と連携し、ボランティアの受け入れ時期を探ってきた。
 
 特設サイトに事前登録したボランティア希望者は県内外の1万4千人に達するが、27日から被災地の七尾、穴水、志賀の3市町に入るのが初の一般派遣となる。当面は1日80人ほどが活動する。
 
 
 これとは別に、災害支援の経験豊富な100ほどの団体は既に被災地入りし、避難所などでの炊き出し=写真、輪島市=や、公的支援の届きにくい自主避難所の手助けなどをしているが、人手は足りない。県は各市町の社会福祉協議会が設けるボランティアセンターの受け入れ態勢が整い次第、必要に応じてボランティアを送るが、センターの運営自体にも経験あるNPOの力を借りてはどうか。
 
 ただ、上下水道の復旧が遅れ、大勢のボランティアが宿泊できる施設が確保できない課題がある。金沢から日帰り可能な地域から活動を広げ、能登の中核都市である七尾市をボランティアの拠点地にできないかも検討してほしい。
 
 1995年の阪神大震災では全国から多くの市民が駆けつけ「ボランティア元年」と言われた。東日本大震災や熊本地震の経験を経てNPOを中心に災害ボランティアのノウハウは蓄積されている。
 
 過去の大災害が教えるのは援助は短期決戦ではないということ。ボランティアのニーズが最も高まるのは発災2カ月後だという。喫緊の課題に一定のめどがついたとしても、避難者や子どもに寄り添って悩みを聞いたりする活動、さらには輪島塗など地元産業、漁業の再興を支える援助も必要になってくる。体制を整え、息の長い活動につなげなくてはならない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年01月26日  07:43:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:61年前の東京で4歳の吉展(よしのぶ)ちゃんを誘拐し殺(あ…

2024-01-28 07:51:30 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【筆洗】:61年前の東京で4歳の吉展(よしのぶ)ちゃんを誘拐し殺(あ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:61年前の東京で4歳の吉展(よしのぶ)ちゃんを誘拐し殺(あ…

 61年前の東京で4歳の吉展(よしのぶ)ちゃんを誘拐し殺(あや)めた小原保は、落とす(自供を引きだす)ことに秀でた刑事・平塚八兵衛に罪状を自白。死刑判決を受ける。囚(とら)われの身で短歌を始め<詫(わ)びぬべき言葉もあらず余りにも深くも重き罪の身のわれ>と詠んだ

 ▼本田靖春氏が書いた『誘拐』によると、刑執行後に平塚が墓参すると、元死刑囚が眠っていたのは生家近くの「小原家之墓」ではなく、その傍らの土盛りの下。平塚は「落としたのはおれだけど、裁いたのはおれじゃない」と叫んだ。心乱れたのは、成仏後も肉親らとの同居を拒まれた死刑の重さゆえだろう

 ▼重い判決が出た。京都アニメーション放火殺人事件で京都地裁が昨日、青葉真司被告に極刑を言い渡した

 ▼36人死亡の惨劇は、妄想に基づき京アニに恨みを募らせた被告の刑事責任能力が問われた。裁判員は考え抜いたのだろう

 ▼被告も重いやけどで生死をさまよい、生きて罪と向きあってと念じた医師の治療を受けた。公判で不可解な怨念を語る一方で「被害者一人一人に生活があり、生きている人だったと痛感した」とも述べた。自省の兆しはあるとみるべきなのか

 ▼小原には、死刑執行が翌日と知り詠んだ歌がある。<明日の死を前にひたすら打ちつづく鼓動を指に聴きつつ眠る>。死刑が確定していない被告には胸に手を当てて、生かされた意味を考える時間がある。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年01月26日  07:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岸田首相の一日】: 1月25日(木)

2024-01-28 07:51:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【岸田首相の一日】: 1月25日(木)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】: 1月25日(木)

 【午前】9時17分、官邸。22分、超党派の「日華議員懇談会」の古屋圭司会長、金子恭之幹事長代行。49分、林芳正、村井英樹、森屋宏、栗生俊一正副官房長官、武見敬三厚生労働相、河野太郎デジタル相、藤井健志官房副長官補、二宮清治デジタル審議官、厚労省の大島一博事務次官、伊原和人保険局長。10時21分、高市早苗経済安全保障担当相、藤井官房副長官補、飯田陽一内閣府政策統括官。38分、高市経済安全保障担当相。40分、日本台湾交流協会の大橋光夫会長、谷崎泰明理事長。11時35分、神田真人財務官。50分、政府税制調査会。

 【午後】2時2分、自民党本部。3分、党臨時総務会。3時23分、官邸。4時24分、林、村井、森屋、栗生正副官房長官、松村祥史防災担当相、村田隆内閣危機管理監、藤井官房副長官補、森昌文首相補佐官、高橋謙司内閣府政策統括官、矢野和彦文部科学省初等中等教育局長、榊真一国土交通審議官。5時6分、能登半島地震非常災害対策本部会議。22分、斉藤鉄夫国交相。46分、報道各社のインタビュー。6時5分、月例経済報告関係閣僚会議。53分、公邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2024年01月26日  07:52:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:自民の党改革案 派閥政治は変わらない

2024-01-28 07:49:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【社説①】:自民の党改革案 派閥政治は変わらない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:自民の党改革案 派閥政治は変わらない

 自民党派閥による政治資金パーティー裏金事件。同党の政治刷新本部は党改革の中間報告案をまとめたが、派閥存続を容認し、「数の力」で人事や政策を歪(ゆが)める「派閥政治」を続けると宣言するに等しい。政治の刷新には程遠い。

 中間報告案は裏金づくりの温床となった派閥について「本来の政策集団に生まれ変わらねばならない」と指摘。「政策集団はお金と人事から完全に決別する」として政策集団の政治資金パーティーを禁止し、議員への活動資金配布を廃止することを盛り込んだ。
 
 しかし、各派閥はこれまでも自らを「政策集団」と称していたはずだ。リクルートなど大型疑獄事件や野党転落を経て1994年に派閥を解消した際も、政策集団や親睦団体としての存続を認めたため派閥が復活した歴史もある。
 
 政策集団のパーティーを禁止しても、会長や幹部名義で開き、所属議員に活動資金を寄付するなど代替手段は容易に想定できる。
 
 政治資金規正法違反などが明らかになった場合、党が政策集団に活動休止や解散を求めることも盛り込んだが、実効性はあるのか。
 
 存続する麻生、茂木両派は今回起訴されなかったが、パーティー収入を過少報告していた。岸田文雄首相は自ら率いた岸田派の解散にとどまらず、法律を順守しなかったすべての派閥に解散を迫るべきである。踏み切れないのは指導力の欠如というほかない。
 
 政権中枢を占める麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長が派閥を存続させ、自らが会長にとどまる限り派閥が人事や政策に影響を及ぼし続けることは避けられない。政策集団として存続を認める限り、派閥政治の実態は変わるまい。
 
 中間報告案は、政治資金の透明化や公開性の向上などについては必要な法整備を速やかに行うとしているが、パーティー券購入者の公開基準引き下げや企業・団体献金の禁止、連座制導入などには一切言及していない。野党の提案待ちでは責任放棄ではないか。
 
 自民党は裏金問題の発覚当初から自ら実態を解明しようとせず、裏金に手を染めた安倍派幹部は誰も政治責任を取っていない。
 
 中間報告案は25日の党総務会で了承される見通しだが、短期間の党内論議で幕引きすることなど許されない。26日召集の通常国会では裏金の解明と政治責任の追及を徹底して行うことを求めたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年01月25日  08:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:春闘と労組 不屈の決意で臨まねば

2024-01-28 07:49:40 | 【雇用・正規、非正規・パート・賃上げ・失業率・求人・労働組合・労働貴族の連合】

【社説②】:春闘と労組 不屈の決意で臨まねば

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:春闘と労組 不屈の決意で臨まねば

 連合の芳野友子会長が24日、経団連主催の「労使フォーラム」で賃上げ加速を訴え、2024年春闘が事実上始まった。

 今春闘の最大テーマは被雇用者の約7割を占める中小企業の賃上げをいかに後押しするか。中小への賃上げ波及が春闘の成否を握る最優先課題だ。労組側は不屈の決意で交渉に臨んでほしい。
 
 訪中のため欠席した経団連の十倉雅和会長はビデオメッセージで「物価上昇に負けない賃上げを目指すことは社会的義務だ」と呼びかけた。
 
 昨年、経済界の一部には「労組の要求は高い」との意見があったが、今年は腰の重かった大企業経営者の態度が様変わり。賃上げ実施が経営側の共通認識になっており、大幅賃上げに向けた環境は昨年以上に整ったと言える。
 
 異例とも言える追い風を受ける労組側は目標の5%以上の賃上げに向け強気の姿勢を貫くべきだ。
 
 ただ、気がかりなのは中小企業の姿勢だ。調査会社の東京商工リサーチが昨年12月に実施した調査では、24年春闘の賃上げ率が前年を上回ると答えた中小企業は1割にとどまった。
 
 原材料価格が高騰する中、価格転嫁の困難さが賃上げの足かせとなっており、取引先である大企業が納入価格の値上げを受け入れない限り、中小企業の賃上げの原資は確保できない。
 
 公正取引委員会は価格転嫁に不当に応じない企業は独占禁止法が禁じる「優越的地位の乱用」に当たるとして厳正対処の方針。芳野会長も「中小は堂々と価格転嫁を要求すべきだ」と主張する。
 
 しかし、掛け声だけでは劇的な効果が望めないのが現実だ。中小労組は価格転嫁問題を軸に据え、賃上げを勝ち取れるよう強い態度で交渉に臨む必要がある。
 
 連合が5%以上の賃上げを達成したのは1991年が最後。その後は労働運動の低調ぶりが目立ち春闘の形骸化も指摘される。
 
 しかし、働く人々の声が届かなければ暮らしの向上は望めない。今春闘こそ各労組は連帯し、社会全体に行き渡る「公平な賃上げ」を勝ち取ることを期待したい。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年01月25日  08:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:グリム童話の「二人の兄弟」に狩人がドラゴンを退治する場面が…

2024-01-28 07:49:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【筆洗】:グリム童話の「二人の兄弟」に狩人がドラゴンを退治する場面が…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:グリム童話の「二人の兄弟」に狩人がドラゴンを退治する場面が…

 グリム童話の「二人の兄弟」に狩人がドラゴンを退治する場面がある

 ▼ドラゴンを退治した者がお姫さまと結婚できるのだが、大切なのは退治の証拠。ドラゴンの舌を切り取り、持ち帰らなければならない

 ▼派閥という巨大なドラゴンを倒すと意気込んで、山へ出かけていった岸田さんという名の狩人。どうやら派閥解消の証拠となる「舌」は持ち帰れなかったようである。自民党の「政治刷新本部」がまとめた政治改革の中間取りまとめ案。派閥の全面解消は明記されなかった

 ▼派閥から「カネと人事」を排除する方針は示している。政治資金パーティーを禁止し、所属議員への手当支給も廃止。閣僚人事などでの推薦もしないという。ある程度、踏み込んだとはいえ、派閥の今後については「政策集団」として生き残る道を残している。派閥全面解消という「舌」を待っていた国民にはこれではわずかばかりのウロコを取ってきた程度にしか見えないだろう

 ▼過去にもドラゴンに挑んだ自民党だが、多少打撃は与えても結局はドラゴンは息を吹き返してきた。「カネと人事」と決別するといっても派閥にとどめを刺さない限り、またよみがえるのでは。そんな心配が世間から消えない

 ▼解消を明記しなかったのは「派閥存続」を求める「派閥」の意向らしい。国民という花嫁が岸田さんにドラゴン退治の武功を認めるとは思えない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年01月25日  07:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岸田首相の一日】: 1月24日(水)

2024-01-28 07:49:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【岸田首相の一日】: 1月24日(水)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】: 1月24日(水)

 【午前】6時10分、公邸で村井英樹官房副長官。7時28分、官邸。35分、村井官房副長官。58分、森屋宏官房副長官。8時48分、国会。57分、衆院予算委員会。11時41分、森屋官房副長官。

 【午後】0時50分、鈴木俊一財務相。1時4分、参院予算委。3時53分、官邸。4時7分、米議会「日本研究グループ」のデゲット下院議員らの表敬。記念撮影。46分、原和也内閣情報官。5時2分、斉藤鉄夫国土交通相、国交省の水嶋智国交審議官、平岡成哲航空局長、石井昌平海上保安庁長官。59分、林芳正、村井、森屋、栗生俊一正副官房長官、村田隆内閣危機管理監、高橋謙司内閣府政策統括官、丹羽克彦国交省道路局長、森隆志気象庁長官。6時32分、公邸。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2024年01月25日  08:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・01.20】:昭和守旧派vs改新派 若手議員の英知が試される時

2024-01-28 07:40:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・01.20】:昭和守旧派vs改新派 若手議員の英知が試される時

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.20】:昭和守旧派vs改新派 若手議員の英知が試される時 

 ★首相・岸田文雄が党政治刷新本部の中間報告を待たずに岸田派の解散を固めた。高名な政治評論家は「ほかの派閥は怒っている」というが、刷新本部最高顧問・菅義偉、元幹事長・石破茂がベテランの皮膚感覚で言う「下野の危機」に、鈍感力で鳴らす岸田も反応したのだろう。多くの自民党議員は知らない細川政権樹立の時、民主党政権誕生を知るベテラン政治家の過半数割れの恐怖や野党がまとまった時のエネルギーが派閥解散を決めたのだろう。これで刷新本部の空気は大きく変わるはずだ。

記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2024年1月18日午後7時23分、竹内幹撮影

 ★だが、派閥解消の党内が舵(かじ)を切ったとしても、落選して議席のない元幹事長・石原伸晃がテレビで「派閥はいけないというのはスタンダードな議論であって、派閥は必ずできる」「解消だって言っても人は集まるわけだから。何のために集まるのか、志が高ければグループ作ってもいいと思う」とズレたことを言えば言うほど「下野の危機」は高まる。ただ派閥解消で派閥のパーティーはなくなるだろうが個人のパーティー、これも勉強会と名前を変えるかもしれないが政治資金規正法第8条に基づく政治資金パーティーは増えるだろう。問題はなぜそれだけの金が必要なのか、の議論が始まらないと意味がない。一部の議員を除き、野党は資金集めをしないでやりくりしている。それを自民党はなぜできないのか。その一方、資産家しか政治に関われなくなってしまうのも問題だ。政治資金規正法や公職選挙法のどこを改正、または作り直すべきかの議論が始まらなければ意味がない。

 ★まさにこれからは昭和のルールを踏襲することが正しいと思う守旧派議員と、全く新しい政治とカネのルールを作り出す世代の改新派議員との議論が必要になるのではないか。逆に若手の英知が試される時だ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年01月20日  10:32:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2024年01月26日 今日は?】:南アフリカのカリナン鉱山で史上最大、重さ約621グラムのダイヤモンド原石を発見

2024-01-28 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2024年01月26日 今日は?】:南アフリカのカリナン鉱山で史上最大、重さ約621グラムのダイヤモンド原石を発見

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年01月26日 今日は?】:南アフリカのカリナン鉱山で史上最大、重さ約621グラムのダイヤモンド原石を発見

 ◆1月26日=今日はどんな日

  文化財防火デー

 ◆出来事

  ▼南アフリカのカリナン鉱山で史上最大、重さ約621グラムのダイヤモンド原石を発見(1905)▼帝国銀行椎名町支店で行員12人が毒殺され、現金が奪われる(1948)▼大相撲の貴花田が19歳5カ月で幕内最年少優勝(1992)

帝銀事件
事件発生直後の現場の様子

 事件発生時の帝銀椎名町支店。動画は日本ニュース第108号で見ることができる。

 ◆誕生日

  ▼所ジョージ(55年=タレント)▼長嶋一茂(66年=タレント)▼hitomi(76年=歌手)▼村上信五(82年=関ジャニ∞)▼綾野剛(82年=俳優)▼小柳ゆき(82年=歌手)▼バービー(84年=フォーリンラブ)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2024年01月26日  00:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする