責任ある幕引き=アフガン軍の育成ではない!
タリバンとアメリカ 秘密協議の内幕
NHK 2012年9月6日(木)放送
アフガン戦争/米は「責任ある幕引き」を
毎日新聞/2015/10/17 4:00
http://mainichi.jp/opinion/news/20151017k0000m070184000c.html
先行き不安を禁じえない方針転換である。オバマ米大統領は2016年内に撤退させるはずだったアフガニスタン駐留米軍について、17年以降もほぼ半分の規模(5500人)で駐留させると発表した。同年1月に退任するオバマ大統領は、任期中にアフガン戦争を終わらせることを事実上断念したわけだ。
ブッシュ前政権が01年10月にアフガン攻撃を始めてから丸14年。米国史上最長という戦争は、旧支配勢力タリバンの攻勢が目立ち、米国の勝利はおろか、痛み分けの停戦の見通しも立っていない。
毎日は「米国の勝利」とはどのようなことを言っているのか!毎日の米国応援のスタンスが浮き彫りになります!
国際治安支援部隊(ISAF)は昨年末で任務を終了し、一時10万人規模だった駐留米軍も原則的に戦闘任務を終えて1万人弱がアフガン軍の訓練に当たる。この態勢でタリバンの猛攻をしのげるか。米軍は17年以降、主に首都カブールや主要都市に駐留する方針だが、アフガン軍の育成を急がないと戦況はさらに悪化しそうだ。
毎日は、そもそも「国連安保理決議に基づく」「国際治安支援部隊」の正当性を認めているのでしょうか。またアメリカの起こしたアフガン戦争は違法ではない!というのでしょうか!
ここに毎日のスリカエ・デタラメ・ゴマカシ・大ウソのトリックが浮き彫りになります。
だから、「アフガン軍の育成を急がないと戦況はさらに悪化しそうだ」ということになります!これでは泥沼から抜け出すことは永久に不可能だろう!「アフガン攻撃を始めてから丸14年」の失敗の教訓は何もないということになります!
国際治安支援部隊の設立根拠 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B2%BB%E5%AE%89%E6%94%AF%E6%8F%B4%E9%83%A8%E9%9A%8A
アフガン国際治安支援部隊(ISAF)について(2)http://tofuka01.blog.fc2.com/blog-entry-249.html
思い出すのは、1979年にアフガンに侵攻したソ連軍が10年後に撤退した後、タリバンが台頭して首都を制圧したことだ。米軍の方針転換や規模縮小はソ連軍の撤退同様、タリバンを勢いづかせる。この国は結局、アフガン攻撃より前の状態に戻るのではないかという不安がある。
「ソ連軍が撤退した」から「タリバンが台頭」したという短絡的視点しかないところに、毎日の「軍事優先主義」論が浮き彫りになる!と言われても仕方ないのではないでしょうか。
ソ連のアフガニスタン侵攻http://www.uraken.net/rekishi/reki-ro13a.html
構造的暴力と現代――映画『カンダハール』を観て――(2002/6/13 新潟・市民映画館シネ・ウィンドにて) http://www.nuis.ac.jp/~shiroshi/niigata/kandahar.html
過激派組織「イスラム国」(IS)の動向も気になる。アフガンに浸透するISがタリバンと手を組むにせよ対立するにせよ、イラクやシリアからアフガンに至る地域で過激派の力が強まり、「無法地帯」が広がることも予想されるからだ。
そもそもタリバンを育成したのは、誰か!アメリカではないか!と言うことを毎日は検証すべきです。
伊藤力司(ジャーナリスト)イスラム過激派を育てたのはアメリカ 2015.10.16 http://lib21.blog96.fc2.com/
まさに正念場である。
オバマ大統領は昨年、アフガン帰還兵を前に「米国は責任を持って戦争の幕を引く」と宣言した。アフガンとイラクでの戦争終結はオバマ政権の大きな課題だったが、イラクからの撤退が早すぎてISの台頭を許したとの批判もある。アフガン情勢への対応を誤れば、オバマ大統領はレガシー(政治的功績)どころか大きな負の遺産を残すことになろう。
「との批判もある」という言い方で毎日の言い分を代弁させていますが、これでは、アメリカは悪くないという視点を唱えていることになります。果たして、そうでしょうか!
イラクとシリアで、多数のアメリカ軍とCIA職員がテロ組織ISISに加勢 2014/08/28(木曜) 23:40 http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/48013
紛争疲れが人命軽視を生んでいる疑いもある。
米軍は今月初め、「国境なき医師団」が運営するアフガン北部の病院を爆撃し、多くの犠牲者を出した。誤爆としてオバマ大統領が謝罪したが、地上のアフガン部隊などと十分に情報を交換していれば悲劇は避けられたのではないか。
米・アフガンの意思疎通の問題に加え、アフガン国内では大統領と行政長官の双頭体制が治安上の連携を損ねているとの指摘もある。
態勢立て直しにはオバマ大統領の指導力が不可欠だが、独り立ちに向けたアフガン政府の意志と努力が問われているのは言うまでもない。(引用ここまで)
「独り立ちに向けたアフガン政府の意志と努力」を言うのであれば、アフガン内の民族自決権の尊重と平和支援を具体化することです。そのもっとも近いところにいるのが、憲法平和主義を持つ日本です。しかし、自公政権は、日米軍事同盟を使って憲法を形骸化させる悪法を制定してきました。毎日は、このような事実をどのように総括するというのでしょうか!
テロ対策特別措置法 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AD%E5%AF%BE%E7%AD%96%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95
自衛隊インド洋派遣 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E6%B4%8B%E6%B4%BE%E9%81%A3
補給支援特別措置法 https://kotobank.jp/word/%E8%A3%9C%E7%B5%A6%E6%94%AF%E6%8F%B4%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95-182239
タリバン、後継めぐる権力闘争で亀裂 オマル師死亡でアフガン和平協議の行方は?2015年8月5日http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/03/mullah-omar-taliban_n_7923174.html