これが安倍首相への
ヒロシマ・ナガサキ・ヒバクシャからの踏絵だ
核兵器のない世界は
日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する世界でもあり
その実現を確実なものとするためには核兵器禁止の法的枠組みが不可欠
平和宣言
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1110537278566/index.html
1945年8月6日午前8時15分。澄みきった青空を切り裂き、かつて人類が経験したことのない「絶対悪」が広島に放たれ、一瞬のうちに街を焼き尽くしました。朝鮮半島や、中国、東南アジアの人々、米軍の捕虜などを含め、子どもからお年寄りまで罪もない人々を殺りくし、その年の暮れまでに14万もの尊い命を奪いました。
辛うじて生き延びた人々も、放射線の障害に苦しみ、就職や結婚の差別に遭(あ)()い、心身に負った深い傷は今なお消えることがありません。破壊し尽くされた広島は美しく平和な街として生まれ変わりましたが、あの日、「絶対悪」に奪い去られた川辺の景色や暮らし、歴史と共に育まれた伝統文化は、二度と戻ることはないのです。
当時17歳の男性は「真っ黒の焼死体が道路を塞(ふさ)ぎ、異臭が鼻を衝(つ)き、見渡す限り火の海の広島は生き地獄でした。」と語ります。当時18歳の女性は「私は血だらけになり、周りには背中の皮膚が足まで垂れ下がった人や、水を求めて泣き叫ぶ人がいました。」と振り返ります。
あれから71年、依然として世界には、あの惨禍をもたらした原子爆弾の威力をはるかに上回り、地球そのものを破壊しかねない1万5千発を超える核兵器が存在します。核戦争や核爆発に至りかねない数多くの事件や事故が明らかになり、テロリストによる使用も懸念されています。
私たちは、この現実を前にしたとき、生き地獄だと語った男性の「これからの世界人類は、命を尊び平和で幸福な人生を送るため、皆で助け合っていきましょう。」という呼び掛け、そして、血だらけになった女性の「与えられた命を全うするため、次の世代の人々は、皆で核兵器はいらないと叫んでください。」との訴えを受け止め、更なる行動を起こさなければなりません。そして、多様な価値観を認め合いながら、「共に生きる」世界を目指し努力を重ねなければなりません。
今年5月、原爆投下国の現職大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領は、「私自身の国と同様、核を保有する国々は、恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない。」と訴えました。それは、被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という心からの叫びを受け止め、今なお存在し続ける核兵器の廃絶に立ち向かう「情熱」を、米国をはじめ世界の人々に示すものでした。そして、あの「絶対悪」を許さないというヒロシマの思いがオバマ大統領に届いたことの証しでした。
今こそ、私たちは、非人道性の極みである「絶対悪」をこの世から消し去る道筋をつけるためにヒロシマの思いを基に、「情熱」を持って「連帯」し、行動を起こすべきではないでしょうか。今年、G7の外相が初めて広島に集い、核兵器を持つ国、持たない国という立場を超えて世界の為政者に広島・長崎訪問を呼び掛け、包括的核実験禁止条約の早期発効や核不拡散条約に基づく核軍縮交渉義務を果たすことを求める宣言を発表しました。これは、正に「連帯」に向けた一歩です。
為政者には、こうした「連帯」をより強固なものとし、信頼と対話による安全保障の仕組みづくりに、「情熱」を持って臨んでもらわなければなりません。そのため、各国の為政者に、改めて被爆地を訪問するよう要請します。その訪問は、オバマ大統領が広島で示したように、必ずや、被爆の実相を心に刻み、被爆者の痛みや悲しみを共有した上での決意表明につながるものと確信しています。
被爆者の平均年齢は80歳を超え、自らの体験を生の声で語る時間は少なくなっています。未来に向けて被爆者の思いや言葉を伝え、広めていくには、若い世代の皆さんの力も必要です。世界の7千を超える都市で構成する平和首長会議は、世界の各地域では20を超えるリーダー都市が、また、世界規模では広島・長崎が中心となって、若者の交流を促進します。そして、若い世代が核兵器廃絶に立ち向かうための思いを共有し、具体的な行動を開始できるようにしていきます。
この広島の地で「核兵器のない世界を必ず実現する」との決意を表明した安倍首相には、オバマ大統領と共にリーダーシップを発揮することを期待します。核兵器のない世界は、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する世界でもあり、その実現を確実なものとするためには核兵器禁止の法的枠組みが不可欠となります。また、日本政府には、平均年齢が80歳を超えた被爆者をはじめ、放射線の影響により心身に苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、その支援策を充実するとともに、「黒い雨降雨地域」を拡大するよう強く求めます。
私たちは、本日、思いを新たに、原爆犠牲者の御霊に心からの哀悼の誠を捧げ、被爆地長崎と手を携え、世界の人々と共に、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓います。
平成28年(2016年)8月6日 広島市長 松井 一實
8.6原爆忌で、非核三原則を語らなかった手口は「侵略」「植民地」「お詫び」を語らない手口と同じ! 2015-08-08 | 核兵器廃絶
核兵器保有国の保有を免罪する
核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持及び強化
は破たんしている!
主語はオバマでありアベだろう!
意味不明!
核を保有する国々に対して、核兵器のない世界を追求する勇気を持とう
平成28年8月6日広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0806hiroshima_aisatsu.html
本日、被爆七十一周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。
そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
七十一年前のよく晴れた朝、一発の原子爆弾の投下によって、十数万とも言われる貴い命が奪われ、広島は一瞬にして焦土と化しました。
惨禍の中、一命をとりとめた方々も、耐え難い苦難を経験されました。
しかし、広島は、市民の皆様のたゆみない御努力により、見違えるような復興を遂げ、国際平和文化都市としての地位を見事に築き上げられました。
本年五月、オバマ大統領が、米国大統領として初めて、この地を訪れました。核兵器を使用した唯一の国の大統領が、被爆の実相に触れ、被爆者の方々の前で、
核兵器のない世界を追求する、
そして、
核を保有する国々に対して、
その勇気を持とう
と、力強く呼びかけました。
G7外相会合の「広島宣言」とともに、「核兵器のない世界」を信じてやまない広島及び長崎の人々、そして、日本中、世界中の人々に大きな希望を与えたものと確信しています。
七十一年前に広島及び長崎で起こった悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない。そのための努力を絶え間なく積み重ねていくことは、今を生きる私たちの責任であります。唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持及び強化の重要性を訴えてまいります。核兵器国と非核兵器国の双方に協力を求め、また、世界の指導者や若者に被爆の悲惨な実態に触れてもらうことにより、「核兵器のない世界」に向け、努力を積み重ねてまいります。私は、新たな一歩を踏みだす年に、この地広島において、世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます。
被爆者の方々に対しましては、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、保健、医療、福祉にわたる総合的な援護施策の充実を行ってまいりました。高齢化が進む被爆者の方々の実情を、今後もしっかりと踏まえながら、援護施策を着実に推進してまいります。
特に、原爆症の認定につきましては、一日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査に努めてまいります。
結びに、永遠の平和が祈られ続けている、ここ広島市において、原子爆弾の犠牲となられた方々の御冥福と、御遺族並びに被爆者の皆様の御多幸をお祈り申し上げるとともに、参列者並びに広島市民の皆様の御平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
平成二十八年八月六日 内閣総理大臣・安倍晋三
平成28年度 「平和への誓い」
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1469441508544/index.html
「人が焼けるにおいがした」
「ある者は、肌が溶けて人間には見えんかった」
原子爆弾が落とされた広島の様子を、語り部の方は語ってくれました。
思い出したくない、胸が張り裂けそうだ。
被爆された人の辛さは、いつまでも、いつまでも終わることはありません。
被爆者の思いや被爆の事実を自らの体験のように、想像するのです。
聞きたくても、聞くことができなくなる日が近づいています。
一瞬で街がつぶれ、日常や夢を踏みにじられた
昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分の出来事を、
私たちは、もっと、知りたいのです。
もっと、伝えたいのです。
悲しみや苦しみを乗り越えた人々の努力によって、
広島は青く澄んだ空の下、色とりどりの花が咲く街に復興しました。
この広島に、今年も、世界各地から、多くの人が訪れています。
あの日の事実を知るために、平和記念公園を巡り、平和記念資料館を見学し、
語り部の方の話を聴き、原子爆弾の恐ろしさを実感しています。
そして、「あの日の出来事を伝える」と約束してくれた人たち、
平和の広がりを感じました。
私たちは、待っているだけではいけないのです。
誰が、平和な世界にするのでしょうか。
夢や希望にあふれた未来は、
ぼくたち、わたしたち、一人一人が創るのです。
私たちには、被爆者から託された声を伝える責任があるのです。
一人一人が、自分の言葉で、丁寧に、
戦争を知らない人へ 次の世代へ 世界の人々へ
命の尊さを 平和への願いを
私たちが語り伝えていきます。
平成28年(2016年)8月6日
こども代表 広島市立竹屋小学校6年 中奥 垂穂・広島市立亀山小学校6年 青木 優太
社説で安倍首相は非核三原則の法制化を宣言せよと書いた滋賀日報に大アッパレ!2016-05-17 | 核兵器廃絶
「核兵器の非人道性」盛らず 広島宣言
毎日新聞2016年4月11日 23時59分
(最終更新 4月12日 11時25分)
http://mainichi.jp/articles/20160412/k00/00m/010/125000c
原爆資料館を訪れ、記帳するケリー米国務長官(中央右)と岸田文雄外相(同左)らG7各国外相=広島市で2016年4月11日(外務省提供)<iframe src="http://tap2-cdn.rubiconproject.com/partner/scripts/rubicon/emily.html?pc=11582/53666&geo=au&co=jp" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="NO" width="0" height="0"></iframe>
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ケリー米国務長官ら核兵器を保有する米英仏の外相が11日、主要7カ国(G7)外相として広島市の平和記念公園を訪れ、外相会合は核軍縮に向けた「広島宣言」を採択した。停滞する軍縮協議の弾みとなることが期待されるが、広島宣言では核廃絶に直結する「核兵器の非人道性」という文言が見送られ、核保有国と非保有国の溝も浮き彫りになった。【田所柳子、大前仁、竹内麻子】
<G7外相会合 ケリー外相ら原爆慰霊碑に献花>
<「市内散策したい」>ケリー氏の予定外行動に広島県警が右往左往…
広島宣言は、原爆投下が「極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末」を引き起こしたと記した。核軍縮の必要性を強調する一方、「非人道性」という文言に反発する核保有国との妥協を図ったとみられる。岸田文雄外相はその後の記者会見で「核兵器は二度と使われてはならないという広島、長崎の強い思いを共有する内容も盛り込んだ」と理解を求めた。
宣言はまた、「政治指導者やその他の訪問者が広島および長崎を訪れ、深く心を揺さぶられてきた」として、各国の首脳に被爆地訪問を呼び掛けた。
岸田氏やケリー氏らはこれに先立ち、原爆資料館を視察。当初予定の約30分が約50分に延びた。原爆慰霊碑に献花し、原爆ドームも視察した。核保有5大国(米英仏露中)の現職外相の被爆地訪問は原爆投下後初めて。ケリー氏はその後ツイッターに「原爆資料館と平和記念公園を訪れた最初の米国務長官となったことを光栄に思う」と書き込んだ。
広島ではG7外相の訪問を踏まえ、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせたオバマ米大統領の訪問に期待が高まっている。ケリー氏は原爆資料館の芳名録に「全ての人がこの施設を見て、力を感じるべきだ」と記帳。その後の記者会見で「私が見たことと、いつの日かここを訪ねることの大切さを大統領に伝える」と述べたが、オバマ氏が広島を訪問する可能性については明言しなかった。
岸田氏は「核のない世界に向けた国際的機運を盛り上げる歴史的な一歩になった」と強調。2大核保有国の米露がウクライナ問題で対立している状況を念頭に「軍縮・不拡散を巡る現状は大変厳しい」と語った。外相を案内した松井一実広島市長は「原爆ドームを直接見てもらい、ありがたい」と述べたうえで、「核兵器のない世界、平和の実現に向けて取り組んでもらいたい」と具体策を注視する考えを示した。(引用ここまで)