私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

広瀬川を歩いたが、メジロとホオジロとジョウビタキしかいなかった。小鳥少なし。

2022年12月23日(金)有明海東よか干潟

2023年01月04日 | 県外・国外・その他

■2022年12月23日(金)8:36-10:28【天気】風雪、時に止む【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】佐賀県東よか干潟
【種名】(科種)
【メモ】前日、ホテル到着後、タクシーで北原白秋の生家と御花立花邸を回った後、ホテル近くの店で長靴を買った。蒲生や鳥の海同様、干潟と言えば長靴。28cmのものが1個売れ残っており、何と税込630円。すかさず購入した。
出発前にホテル前の電線に止まっていたカササギを見る。今回のツアーで見たのはこの1羽。ホシムクドリは見なかった。さて、いよいよ東よか干潟に到着、公園とビジターセンターが整備されていた。長靴に履き替え、勇んで干潟へというのが普通だが、天気が悪すぎ、できればバスの中で・・・などとも思ったが、何と言っても一生に一度は見たいと思っていた有明海の干潟。ツアーメンバーの後ろからついていった。長い堤防下に草地が広がり、次にシチメンソウの枯群落と湿地、そして、その先に海岸線に沿って柵があり、そこから先には行けないようになっている。広大な風景だが、ここは有明海のほんの一部。最初、この柵まで来た時、どうして長靴が必要なのか分からなかったが、柵沿いに歩いて理由が分かった。ツアーバスの中でガイドのN氏が何度も言っていたが、よか干潟の観察ベストの日時が潮の関係で今日のこの時間。柵の近くまで潮が満ち、鳥たちはすぐ近くにいるが、遠浅の海は潮が引くのも早く、鳥たちとの距離はあっという間に遠くなってしまう。
柵沿いに歩いて行くといろいろな鳥が比較的近い距離で見られた。そこを歩くのに必要なのがぬかる泥の中を歩く長靴と言うわけだ。長靴のない方は、柵沿いに何十メートルかの間隔でコンクリート舗装の1mほどの幅のアプローチがあり、そこを歩いて柵まで行くことになる。鳥を身近に見ながら柵沿いにずっと歩いて行ったが、鳥の海で以前ヒメハマシギ夏羽とばったり目の前で会った同じようなぬかるみの場所があり、長靴が埋まって脱げてしまいそうになった。そこで、焦らずゆっくり長靴が脱げないように草地の方にいったん退避した。そういう場所だった。
ここで見た鳥や天候は、以下の写真の通りである。途中、風雪が強くなり、ビジターセンターに避難したが、自分と同じように先に来ていた方も数人いた。センターの方から、ほとんど雪が降らない場所なのによりによってこういう日にくるんだね。と言われた。少し、休んで気を取り直し、干潟や周囲の状況もだいたいわかったので、また、吹雪の中を見に行った。本当に行ってよかったフィールドだった。出水干拓や東よか干潟にいるツルやツクシガモの大群は中国、韓国と近い九州ならではの越冬地ということを実感させた。やはり、本場は一度は見ておいておきたいものだ。
【写真】
  
カササギ/ツクシガモとアオアシシギ/ズグロカモメ
  
シロチドリ/アカアシシギ/ズグロカモメ
  
アオアシシギ/ツクシガモとオナガガモ/セグロカモメ、タイミルセグロカモメとツクシガモ
  
セグロカモメ、タイミルセグロカモメ/干潟の風景/カニを捕まえたズグロカモメ
  
カニ好きのズグロカモメ/ダイシャクシギとソリハシセイタカシギ
  
コアオアシシギ/アオアシシギ。オナガガモはそんなにいない。/ツルシギ
  
ズグロカモメとダイゼン/タイミルセグロカモメ4W/セグロカモメ4Wとヒューグリンカモメ(ニシセグロカモメ亜種)
  
セグロ、ヒューグリン、セグロカモメ1W、ズグロカモメ/ツクシガモとズグロカモメ/だいたいこういう順番で並んでいる
  
ツクシガモの群れ、よく飛んでいる/ハマシギ
  
オオハシシギ/吹雪/吹雪の中を飛ぶツクシガモとズグロカモメ
  
吹雪のツクシガモ/ツクシガモとダイゼン/しだいに太陽が正面に来て逆光になる。だからこの時間。

この風景が端的に干潟の状況を表している


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