「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ボケ ボケ ボケの一日

2006-09-08 05:49:31 | Weblog
またわが家に”オレオレ詐欺”がお出ましになった。昨年秋に続いて
二度目である。電話に出た女房の話。
「オレわかるかい?オレだよ。”けんじ”だよ」
「わかりませんが、いま主人にかわります」
僕が電話に出た時にはガッチャン。
昨秋のときは、僕が交通事故を起こし妊婦を轢いてしまったという話。
僕は車の免許を持っていないので、女房はすぐインチキと見破った。

七十台半ばをすぎると確かにボケは始まっている。きのうわが地区では
老人用格安パス(千円で1年間都内のバスなどが乗れる)の交換日なので
指定の場所に女房と行った。ところが所得証明がないので門前払い。
郵送してきた書類には、今年から制度が変わって所得証明を持参せよと
書いてあるのだが、それを読まなかったのだ。僕ら夫婦だけでなく4人に
1人は暑い中を近くの区の出先まで証明書を取りに行かされた。
書類には証明が必要なことは明記してあるが、持参書類が多すぎて老人に
は判りにくいのだ。

きのうは女房にとって厄日だった。夕刻、税金を銀行支払いに変更する届出が
内容不備で返却されてきた。よく見ると、字が老人には小さすぎて見落として
いたのだ。ボケ ボケ ボケの一日だったが、これからますます高齢化社会に
はいるのだから関係者はボケ対策を老人の立場から検討して貰いたい。