「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

頑張れ!45歳力士 一ノ矢

2006-09-14 07:12:59 | Weblog
相撲ファンなら先刻承知かもしれないが、大相撲の最年長力士は
序二段84枚目の一ノ矢。45歳9か月。今場所も元気に一勝し
ている。サラリーマンなら管理職の年齢だが、依然この世界でいう、
”ふんどし担ぎ”である。初土俵は昭和58年11月場所、若貴兄弟
よりも5年も早く入門している。

一ノ矢は鹿児島県徳之島の出身、国立琉球大學理学部物理学科
卒の”インテリ力士”、卒業時高校教師の職が決まっていたのに
それを振り切ってこの世界に入ってきた異色だ。しかも23年の力
士生活で序二段で2回も優勝しているのに最高位は三段目6枚目、
これも珍しい。

身長170cm、体重100kg、今の大型の相撲界にあっては
小兵だが、昭和10年代、僕の子供時代には、もっと小さな力士が
たくさんいた。"弾丸”巴潟は身長165cm、体重90kg、金湊は
さらに小型で164cm、86㎏。大正時代の大関、玉椿に至っては
五尺二寸しかなかったという。現在の尺貫法でいえば156cm、
小学校5年の僕の孫より小さかったわけだ。

相撲の面白さの一つは小兵が大型力士を倒すことだ。相撲協会は
数年前、新弟子検査基準を改正して、一定の運動検査をパスすれば
最低基準、身長167cm、体重67kgに改めた。この結果今は豊ノ島
はじめ何人かの小型力士が関取で活躍している。
頑張れ!一ノ矢、関取めざして頑張って!