「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍晋三と伊藤博文

2006-09-21 06:13:59 | Weblog
安倍晋三氏が自民党第21代総裁に選ばれた。同党としては史上最年少で、
戦後生まれの初の総理誕生となる。今日が誕生日で52歳。母方の祖父が
岸信介、大叔父が佐藤栄作、父親が安倍晋太郎という、まさに政界のサラ
ブレッドである。期待するところ大”。理想の灯を絶やすことなく改革のたい
まつを受け継いで”貰いたい。

安倍氏には問題が山積して待っている。その中の一つが韓国との関係改善
である。ここ数年”韓流”ブームで民間レベルでは友好が進んできたのに”靖国
参拝”の誤解で流れが頓挫しているのは残念である。
歴史認識がからむ難しい問題だ。日韓併合はおよそ100年前の出来事。そして
安倍氏の同郷の大先輩政治家、伊藤博文が初代の朝鮮統監であった。安倍氏は
総理就任を機会に、伊藤博文がなぜハルピン駅頭で安重根に狙撃されたのかー
複眼で歴史を検討し、両国の友好につなげて頂きたい。

伊藤博文が初代首相に就任したのは、安倍氏よりさらに若く44歳であった。
明治維新後の日本の近代化の舵取りをした大政治家であった。朝鮮併合には
反対であったが、時の流れで朝鮮統監になったがために韓国では大悪人化さ
れていると聞く。数年前ソウルのかっての朝鮮総督府の建物が取り壊される
とき、日本で歴史的建築を壊すとはと反対運動があった。しかし、韓国の国民
感情からみれば、どうだろうかー。歴史検証と同時にお互いの国への配慮も
時には必要なこともある。