「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

バリ島への提言(1) 自然への回帰

2006-12-01 06:04:50 | Weblog
”神々の島”とか”地上の天国”とか呼ばれているバリ島に変化が生
じてきた。それも残念ながら、あまり良い変化ではない。僕は昭和41
年からこれまでに8回この島を訪れているが、この10年ぐらいでバリの
持っていた魅力が失われつつあるような気がする。その一つは観光地
での緑の喪失である。

今回8泊9日でバリを駆け足旅行したが、かっては自然豊かだったクタ
の海岸通りには国籍不明の原色の建物が立ち並び、芸術村の風格が
あったウブドには土産店が林立していた。昭和59年僕ら夫婦がレギア
ン海岸のコッテージに泊まり、朝クタまで散歩した時には綺麗な砂浜
で野良犬ばかり目立つ自然の海岸だったのだが。

2002年と2005年の二回にわたる爆弾テロがバリ人の心にトラウマと
なったのだろうかー。人々の顔から微笑が消えたように僕には見えた。
ウブドの日本人がよく行くレストランの従業員の態度にはとげとげしさ
が感じとられた。昔、この島の人にはこんな人間はいなかった。

自然の喪失、爆弾テロの影響もあるが、バリに住むある日本人の指摘に
よれば、一部日本人観光客のマナーの悪さもあるのではないかという。
それは日本人観光関係者の間では公然の秘密となっている若い日本人
女性の現地人男性の買春である。その相手となる男性は”ジゴロ”と呼ば
れているそうだが、その実態は次に。