東京の街から年々歳々昔の歳末風景が消えてゆく。戦前子供のころは
もっと寒かった。からっ風の中を大人が何かに追われるように、走るように
歩いていた光景が目に浮かぶ。商店街では歳末大売り出し,鐘がガラガ
ラと振られ"大当たり、一等賞,桐の箪笥”といったがなり声が今も耳に残
る。駅前の銀行の前には特大の松飾があった。
迎春のこの時期、東京では昔からの言い伝えがあった。”九”は”苦”に
通ずるから、この日には餅をついてはいけない。大晦日のしめ飾りは一夜
飾りで縁起が悪いーといった類。ジンクスだとは判っていても、やはり何
か起これば嫌なものだ。昔はこれを守る家が多かったが今はどうなのだ
ろうかー。
きのう28日は納めの不動の縁日だった。近所の目黒不動へ夫婦で参詣
した。天候にも恵まれ、同世代とおぼしき人たちで人たちで賑っていた。
確かに高齢者社会である。僕も昔は一気に登れた”男坂”の急な階段を
やっとのおもいで登り、ボケないようにお線香の煙を頭に呼び寄せえた。
本堂の裏手には大日如来のお像がある。僕ら夫婦の干支は未と申、大日
如来が守り尊である。今年一年、健康で無事であったことに感謝し手を合
せた。
世の移り変わりは世の慣いである。街の歳末風景が変わるのも当たり前だ。
しかし、ご先祖から伝えられてきた”日本の心”だけは次の世代にも受け継
いでゆきたいものだ。この世界には”改革”はいらない。
もっと寒かった。からっ風の中を大人が何かに追われるように、走るように
歩いていた光景が目に浮かぶ。商店街では歳末大売り出し,鐘がガラガ
ラと振られ"大当たり、一等賞,桐の箪笥”といったがなり声が今も耳に残
る。駅前の銀行の前には特大の松飾があった。
迎春のこの時期、東京では昔からの言い伝えがあった。”九”は”苦”に
通ずるから、この日には餅をついてはいけない。大晦日のしめ飾りは一夜
飾りで縁起が悪いーといった類。ジンクスだとは判っていても、やはり何
か起これば嫌なものだ。昔はこれを守る家が多かったが今はどうなのだ
ろうかー。
きのう28日は納めの不動の縁日だった。近所の目黒不動へ夫婦で参詣
した。天候にも恵まれ、同世代とおぼしき人たちで人たちで賑っていた。
確かに高齢者社会である。僕も昔は一気に登れた”男坂”の急な階段を
やっとのおもいで登り、ボケないようにお線香の煙を頭に呼び寄せえた。
本堂の裏手には大日如来のお像がある。僕ら夫婦の干支は未と申、大日
如来が守り尊である。今年一年、健康で無事であったことに感謝し手を合
せた。
世の移り変わりは世の慣いである。街の歳末風景が変わるのも当たり前だ。
しかし、ご先祖から伝えられてきた”日本の心”だけは次の世代にも受け継
いでゆきたいものだ。この世界には”改革”はいらない。