「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国際結婚に想う

2006-12-03 06:32:30 | Weblog
きのう東京の世田谷で「日本・インドネシア家族の会」(PIIJ)の催しが
あった。PIIJは主として日本男性と結婚したインドネシア人女性がお互い
に家族の絆を強めようと結成された会。これまでに4回”スアラ・バンサ”
(民族の声)とう踊りや歌の催しを通じて日イの文化交流親善に努めてい
る。きのうの催しはすばらしかった。とくにジャワを舞台にしたフィナーレ
のオペラ風劇は玄人はだしだった。

日本男性とインドネシア女性との国際結婚は歴史があり、戦争期までさか
のぼる。戦争中、戦地にいた軍属や民間人の中には現地の女性と結婚、焦
土の祖国に復員した人が百数十人いた。戦後の混乱の中で、苦楽をともに
された人が多い。

ジャカルタの日本料理店の老舗「菊川」の菊池さん、東京目黒の「セデル
ハナ」の故田中さんもその一人である。今と違って国際結婚に対する偏見
の中でお子さんを教育されたが、田中さんの娘さんは日本の大学の医学部
を卒業されて現在医師として活躍されている。

日本人男性の結婚難から中国やフィリピン女性との結婚が増えている。そ
れを商売にしている業者もある。数は少ないがインドネシア女性を斡旋す
る業者も現れたときく。しかし、国際結婚は互いの文化、宗教,慣習の違い
があり難しい。PIIJの会員はインドネシア各地で勤務し、そこで知り合い
結婚した人が多いからインドネシアの事情を熟知、その上での結婚である。
安易な業者の斡旋による結婚は危険である。老爺心ながら。