「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”濡れ落ち葉” ”粗大ゴミ”世代からの提言

2006-12-10 07:01:46 | Weblog
元気なチヤー・ガールならぬ”チヤー・おばあちゃん”のテレビ番組をな
んとなく見ていたら”濡れ落ち葉”という言葉が出てきた。定年退職後家
でゴロゴロしている亭主のこと。妻の外出時いつも同行したい,とまとわ
りつくことからきているのだという。1989年の流行語というから、かなり
前からあった言葉だが知らなかった。

同じ意味の言葉で”粗大ゴミ”がある。”ゴミ”より”落ち葉”のほうが多少
役にたつし言葉の響きも良い。しかし年寄りの男に対する"蔑視語”には
変わりがない。定年後の男性はそんなに世間にとって厄介ものなのだろ
うかー

先日の新聞によると、米連邦議会で超党派機関「イラク研究グループ」(ISG)
が米軍撤退を含む79項目をブッシュ大統領に提案した。その内容はさておい
て僕が注目したいのはベーカー元国務長官はじめ10人の委員の平均年齢が
74歳だということだ。日本では考えられない。事情はすこし異なるが、小泉
内閣のとき比例選挙区から長老政治家を締め出し物議になったことがあった。


肉体年齢と精神年齢とは違うとよくいう。年寄りには年寄りの知恵がある。わ
が国にも明治初頭「元老院」という制度があった。二院制の上院(Senatur)は
ラテン語のSenex(老人)に由来している。時と場所、問題によっては、日本に
「元老院」機能を持つ諮問機関があってもよいのではないだろうかー。”濡れ落
葉”世代の”濡れ落葉”とは思っていない老人からの提言。