「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

八重山の魅力と失業率

2006-12-12 07:09:34 | Weblog
NHKの朝ドラマ「チュラさん」以来八重山が静かなブームだそうだ。ハローワ
ーク八重山(石垣島)の調査によると、管内の求職者のうち全体の40・7 %、
220人が県外出身者、これに対して321人59・3%が沖縄県出身者だった。、
沖縄にとっては"よそ者”がいかに八重山で仕事をしたいかがわかる。

同じ沖縄でも本島と八重山の中心、石垣とは飛行機で1時間かかる。東京から
だと3時間半、外国なみの距離である。だから首都圏からはなかなか訪れる機
会はないが、わが老夫婦はよりによって二人とも石垣の県立病院で治療のお世
話になっている。妻は1988年観光で行った竹富島で自転車で転倒、信州方言
でいう"カマいたち”となり傷口がぱっくり開いてしまった。一方僕の方は1995年
マングローブの研修の手伝いで西表島にいたとき、尿道結石にかかり七転八倒
の苦しみで救急車で病院に運ばれた。

八重山は魅力のある島々だ。風光明媚なことは勿論だが、住民の気持ちが暖
かい。僕たち夫婦がケガや病気になったときもそうだった。老妻のケガの時はビ
ジネスホテルの”チュラさん”みたいなおばあちゃんが親身になって介護してくれ
た。八重山で県外の若者が仕事をしたい気持ちはよくわかる。

問題は沖縄県全体の失業率が8%と全国の最高レベル,高校卒の有効求人倍率
に至っては0・21と全国最低であることだ。就業環境は最高なのだが、働く場所が
ない。この矛盾をどうするのかだ。