「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

朝永・湯川博士生誕百年記念コイン発行を!

2006-12-13 07:05:15 | Weblog
畏友K先生からお手紙を頂いた。先生は関西地方の大學の元学長で、趣味
のコイン収集家でも大家である。先生はいま”朝永・湯川博士生誕百年記念
コイン(金・銀貨)を発行せよ”と運動している。

湯川秀樹博士は1949年日本で始めてノーベル賞を受賞、ついで朝永振一郎
博士も1965年、同じ物理学部門で受賞した。二人とも旧制三高、京大同窓で
朝永博士は1906年11月、湯川博士は1907年1月生れだから今年がメモリアル
イヤーである。

K先生の手紙には戦友のN元首相のK先生宛葉書のコピーが添えられており
「青少年教育のためにも湯川先生はよいかもしれません。同感」とコイン発行
に賛意を示されている。

湯川博士がノーベル賞を貰った1949年当時、日本はまだ敗戦ショックで国と
しての自信を喪失していた。それだけに博士の受賞は大ニュースで日本中が
沸き立った。当時生まれた男児には”ヒデキ”という名前が流行し、尊敬する人
の第一位には湯川博士が上がった。

いま子供の間で尊敬する人の第一位は父、母、兄といった自分の親族である
と、いった記事を読んだことがある。これが何を意味するか解らないが、両博士
の生誕百年を機会に、コインの発行で両博士の業績を再認してこれが青少年
の教育に役立てば結構である。1949年、湯川博士がノーベル賞を受賞した時の
国中の湧き立ちは忘れられない。当時は子供の間にもいじめや自殺などなかっ
たと思うのだがー。