「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

お粗末な”プロ”の政治家たち

2007-02-01 05:50:18 | Weblog
「女性は産む機械」発言の柳沢厚労相の辞任を求めて民主党、社民党、
国民新党の野党三党がきのうの衆議院予算委員会の08年補正予算審
議をボイコット、共産党も退席した。きょうからの審議も同じ状況が続くと
のことだ。

ボイコットは野党三党首の会議で決まったものだが、これを知った国民
の大半は”またか”とガックリきたと思う。かって社会党が野党第一党
だった昔から、この戦術は野党の常套手段だった。事実上、これによって
国会審議がストップしてしまう。民主党若手議員の中からも”いつまで
も55年体制時代の戦術か”と批判もあるそうだが、理解できる。

安倍新内閣は船出早々から荒海にもまれている。”政治とカネ”の問題
が国民の間に政治不信を呼んでいる最中に、この「女性は産む機械」発
言が出てきた。野党にとっては自民党追い討ちの絶好のチャンスなのは
わかる。でもこのボイコット戦術はいい迷惑である。

野党の戦術にはまって早くも”このままでは選挙に勝てない”という声が
与党の議員の中からも出てきた。この状態では国会審議が混乱すること
は必至だ。しかし、混乱させたのは、野党の相も変らぬ戦術なのである。
柳沢厚労相が辞任すれば、事は解決するかもしれないが、ここはじっと
自民党は我慢して、国民の声を待つべきである。国会審議のボイコット
は政治家として本末転倒なのである。

柳沢厚労相は政治家としてお粗末なことは解る。早晩更迭して貰いた
いが、野党の戦術のほうがもっとお粗末である。