「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

金正日の誕生日に怒り

2007-02-16 05:56:52 | Weblog
きょうは僕の誕生日である。年をとると誕生日を迎えても特別感慨もな
いし、喜びもない。あの世への一里塚である。ただ一つここ数年、怒り
を感ずるのは、北朝鮮の金正日が同じ誕生日であって、のうのうとテレ
ビの画面に映しだされることだ。

これを見た拉致被害者は、どんなお気持ちであろうかー。横田めぐみさん
のご両親は、ほぼ僕らと同世代で、めぐみさんと同年代の娘が僕らにもあ
る。しかも僕らも横田夫妻と同じく転勤族で当時、なれない土地に勤務し
ていた。その境遇まで似ていて、夫妻のお気持ちは十分なほど解る。

NHKやマスコミがまだ「朝鮮人民共和国」と、わざわざ断って呼んでいた
ころ、、僕は初めて横田夫妻のお住まいの近くで開かれた支援の会に出席
した。知人から会への出席を誘われた時、僕は変な話だが”大丈夫かな”
と思った。それは治安上のことで会場へ総連の連中が押しかけてくるので
はないかという心配だった。そんな程度の認識だった。

あれから十数年、いぜん問題は解決されていない。国家犯罪なのは明らか
なのに、その総統が"解決済み”などといって、自分の誕生日にシャーシャ
ーとお立ち台に立つ神経が解らない。子供とみられる男が高級アクセサリ
を身に着けてマカオや北京の一流ホテルを徘徊する。それも世界中が六か
国会議の帰趨に注目している前夜にである。金正日は65歳、孫が数人いて
もおかしくない年代である。しかし、孫の話は聞いたことがない。金ダイナス
ティの二代限りでの消滅をせつに望む。