「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

半鐘泥棒 おかしな犯罪

2007-02-21 06:42:48 | Weblog
茨城県小美玉市,常陸市をはじめ関東一円で火の見やぐら
の半鐘が盗まれる事件が続発している。最近、金属類が高
騰しており、これを狙った犯罪らしいが、地元の関係者にとっ
ては想い出の品もあるだろう。イヤな事件である。

半鐘泥棒と聞いてどかで耳にしたと思い、辞書で調べてみた
ら、やはりあった。火の見やぐらに吊り下げられてある半鐘
を盗めるほど背の高い男を蔑視していった言葉だった。確か
に昔、東京に火の見やぐらがどこにでもあったころ、年寄りが
使っていたのを想い出した。

”火事とケンカは江戸の華”-といわれたほど昔から東京は
多かった。子供のころ消防自動車のサイレンがすると、いつ
もそのあとを追いかけていった。仲間うちのふざけ言葉で”火
事はどこだ牛込だ。牛の○玉まる焼けだ”というのもあった。
牛込は東京が35区時代には区の一つだった。今は新宿区に
属している。出初式のころ家の物置からハシゴを持ち出して、
その上で出初の真似をしたのも懐かしい。

犯罪が”進化”し、サムソン回しなど新しい手口が出てきたの
に、忘れていた昔ながらの半鐘泥棒も横行している。こんな江
戸時代の犯罪には、銭形平次の親分か半七親分のお出ましを
願わなくては解決できないかもしれない。それにしても墓地の墓
石を倒して快感を覚える犯罪など変な事件が起きるものだ。世
の中の何処かが狂っているのだろう。