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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ジャカルタから飼い鳥がいなくなる!?

2007-02-03 06:51:45 | Weblog
雄鶏が時を告げる声や、チャボや白色レグホンが庭で餌をつぐむ
姿は、昔は東京でも見られたり聞けたものだ。このような日本の
原風景は今なおインドネシアで残っている。首都ジャカルタでも郊
外へ出れば飼い鳥が放し飼いにされ、溝でアヒルが泳いでいた。
ところが、この風景が鳥インフルエンザで消えようとしている。

1月17日,小ブログが「猫が鳥インフルエンザ」にを書いた時には
インドネシアの鳥インフルエンザによる死者は61人だったが、僅か
半月足らずで2人増え、63人に、それも犠牲者はジャカルタ首都圏
などの都会である。

これを受けて、インドネシア政府はやっと本格的な対策に乗り出した。
現地の新聞報道によると、住宅地の養鶏場は閉鎖され、家庭で飼育
の鶏やアヒルは、すべて食用にしたり殺さなければならない。観賞用
の鳥さえ登録しなければならない。感染した鶏は一羽、日本円にして
約2百円で買い上げるという徹底したもの。

世界でも類をみない大作戦だが、有数の人口稠密地区では,この位し
なくては効果がないのかもしれない。しかし、これを徹底的にやれば
住民の日常生活にも大きな影響が出てくる。名物のサテ・アヤム(串に
刺した焼き鳥)も街頭から消える。中国系住民の中には高価な家禽を
田舎の親類へ疎開する者も出てきたという。

わが国ではH5N1型インフルエンザの予防ワクチンが出来たという。
これで人間への感染は予防できるようだが、鳥から鳥への感染はまだ
ルートさえつまめていない。対岸の火とみず、関係者の研究と努力に
期待したい。