落語家の三遊亭円楽(74)が「ろれつがまわらない。お客さんの前で
落語をやるのは情けがない」と引退した。現役の真打には彼より年
上の人もまだ沢山いる。すこし引退は早いような気もするが、円楽は
「会社員には定年がある。落語家にも引き時というのがある」と普段
から言っていた。
産経新聞のコラムに岡田敏一氏が”お叱りは承知の上で”と断り書し
て「日本では年寄りが既得権にへばりつき、若い世代に譲らない。こ
んな年寄りには電車の席は譲らない」とシニカルに書いていた。席を
譲ってくれないのは、相当ガタがきている僕には困るが、氏の論には
同情的なところもある。
岡田氏のいうように財界,学界、芸能界などなど年寄りがまだ幅をき
かせている。中でも最たるのは政界である。円楽師匠より年上の現役
閣僚がいる。先日衆院予算委員会をテレビで見ていたら、この大臣が
沖縄の"既得権”にへばりついて、僕にはおかしくみえる答弁をしてい
た。幸い娘のような若い現役大臣の答弁で救われていたがー。安倍内
閣には彼を含めて70代の閣僚が4人もいる。
”老害”という言葉がある。先日、森進一の歌「おふくろさん」の歌詞
をめぐって作詞家の川内康範氏が立腹していた。当然、森進一側に非が
あると、僕は思うが、川内氏の怒り方にも”引き際”があってもよい様な
気もしてきた。年よりは加齢とともに頑固になるが、その中にあっても
"引き際”が大切である。国を動かす政治家にとくにこれを望みたい。
落語をやるのは情けがない」と引退した。現役の真打には彼より年
上の人もまだ沢山いる。すこし引退は早いような気もするが、円楽は
「会社員には定年がある。落語家にも引き時というのがある」と普段
から言っていた。
産経新聞のコラムに岡田敏一氏が”お叱りは承知の上で”と断り書し
て「日本では年寄りが既得権にへばりつき、若い世代に譲らない。こ
んな年寄りには電車の席は譲らない」とシニカルに書いていた。席を
譲ってくれないのは、相当ガタがきている僕には困るが、氏の論には
同情的なところもある。
岡田氏のいうように財界,学界、芸能界などなど年寄りがまだ幅をき
かせている。中でも最たるのは政界である。円楽師匠より年上の現役
閣僚がいる。先日衆院予算委員会をテレビで見ていたら、この大臣が
沖縄の"既得権”にへばりついて、僕にはおかしくみえる答弁をしてい
た。幸い娘のような若い現役大臣の答弁で救われていたがー。安倍内
閣には彼を含めて70代の閣僚が4人もいる。
”老害”という言葉がある。先日、森進一の歌「おふくろさん」の歌詞
をめぐって作詞家の川内康範氏が立腹していた。当然、森進一側に非が
あると、僕は思うが、川内氏の怒り方にも”引き際”があってもよい様な
気もしてきた。年よりは加齢とともに頑固になるが、その中にあっても
"引き際”が大切である。国を動かす政治家にとくにこれを望みたい。