「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             パチンコの犯罪

2009-07-07 04:44:17 | Weblog
大阪此花区のパチンコ店が放火され3人の客と女性従業員が焼死した。客の3人は
みな60歳を越えた老人である。痛ましい事件である。事件後41歳の多重債務者の
男が”人生に嫌気がさした”と自首してきた。男は何回かこの店に来たことがあり多
分パチンコで負けた腹いせもあったに違いない。それにしても他人まで巻き添えにす
るなんて乱暴な目茶苦茶な事件である。

僕も若い頃パチンコに凝った頃がある。東京では戦前パチンコは“ガチャンコ”と呼ば
れ子供の遊びであった。デパートの屋上や盛り場などにあったが、せいぜいタマが穴
に入ると賞品のキャラメルなどが貰えた程度のものだった。戦後パチンコが全国に流
行しだしたのは、まだ街に焼け跡がある頃で、店からは景気よく「軍艦マーチ」が流れ
ていた昭和21,2年だったと思う。でもその頃のパチンコはタマが穴にはいっても3個か
5個で”オール10”や”オール15”の器械が出てきたのは30年代だ。

考えてみると、僕はもう半世紀もパチンコしたことがない。知人のパチンコ通に聞くと今の
パチンコは、ギャンブル性が強まり昔のような一回100円、200円で遊べる娯楽ではなく
なってきたようだ。この結果パチンコ依存症も出てきて、年金や生活保護費まで注ぎこみ
多重債務者も多いと聞く。

同じギャンブルでも競馬競輪などの公営ギャンブルは国や自治体に多少寄与しているが
パチンコの収益は北朝鮮の国家資金源になっているのは、周知のことだ。なぜテロ国家
に利するようなギャンブルを許認し、放火殺人事件の現場を許可するのか。パチンコ団体
のカネが政治屋の懐に入っていることも国民周知のことなのだが。