「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          親心の解らない田原総一朗氏

2009-07-18 05:11:06 | Weblog
北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんや横田めぐみさんが生きていないことは外務省
でも知っているーとジャナリストの田原総一朗氏がテレビ朝日の「朝まで生テレビ」(2009年
4月15日放送)で発言したそうである。どうしてこんな非人間的な無意味なことをいうのか
理解できない。田原氏は子供をもつ親心が解らないようだ。

田原氏はいちおう謝罪はしているが、有本恵子さんのご両親明弘さん(81)嘉代子さん(83)
が”精神的苦痛を受けた"として田原氏を告訴したことに対して"外務省の高官の取材に基
づくもので、そのテープを持っている”と法廷で争う構えをみせている。

僕ら夫婦は有本さんや横田さん夫妻とほぼ同世代で、同じように娘を持っている。ご夫妻の
気持ちは痛いほどわかる。数十年もの間、無事で帰国できる日を待っている。田原氏はこの
親の気持ちが解らない。外務省が正式に否定しているのに、自分の発言の正当性だけを主
張しているようにみえる。

田原氏の司会番組について「司会」ではなく「支配」番組だという批判があるそうだが、確かに
彼は自分のペースで番組を運ぶ術にはたけている。しかし、外務大臣も否定している不確か
な情報に基づき番組造りを支配されては、公的電波のハイジャックだ。監督官庁は彼の毒舌
に恐れをなしているのだろうかー。いずれにせよ、こんな無意味な発言をしたって拉致問題の
解決には何も役立たない。