「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         都議選 予定通りの自民党の敗北

2009-07-13 05:09:47 | Weblog
新聞社には昔は予定稿というのがあった。締切り時間ギリギリの催しについて、あ
らかじめ原稿を書いておいて、予定通りだったら”go"のサインだけをデスクに伝える。
天候などが急変した場合は、その部分を差し替えるというものだ。昨日の都議選も
予定稿で書けたのではなかったのでは。

自民党の敗北は選挙前から予想されていた。問題は公明党を入れた"与党”の数が
総議席127の過半数を取れるかどうかだったが、結果は公明党が23人全員当選した
のに自民党は改選前より10議席を失った。これに対して民主党は54議席を獲得、第
一党に躍進した。自民党が第一党の座を失ったのは昭和40年以来だという。

敗因の一つは、やはり国政における自民党の迷走とKYだ。麻生総理の失政というより
この4年間に総理が2度も途中で辞任し、その後自分たちで選んだ麻生総理を"ぶれ”
があるなどとし”降ろし”にかかるのでは、国民はどうしたらよいのか。嫌気がさすのは
当然だ。

自民党の選対のKYも敗因の一つだ。千葉、横須賀などの市長選挙で”若者”風が吹き、
民主党が20代の候補を立てているのに、自民党はその選挙区の応援に古手の国会議
員を送り込んでいた。それが直接票につながるだろうかー。つながらいことは
僕でさえわかる。

麻生総理は,都議選の敗北は国政には関係ないとしながらも解散を決めた。21日解散し
8月30日が総選挙だ。暑い中での選挙戦で大変だが、この状況下ではベストの決定だと
思う。”待てば海路の日和もある”ということを自民党に期待しよう。