「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           都会で道を聞く難しさ

2009-07-15 05:36:39 | Weblog
都心のビル街で目的地を探すのは難しい。住所が判っていても、そこへたどり着く
のは大仕事だ。前もって電話で最寄の駅を聞いても、地下鉄の場合は出口の番号
を聞いておかないと大変だ。間違った出口から出ると、一駅ぐらい歩くのを覚悟しな
ければならない。ビルの名前が判っていても、ビルに名前の表示がないこともある。

最近の東京はビル街だけではない。知らない街で道を聞いても、なかなか判らない。
昔は職業柄他人に比べて道を聞くのが上手だった僕もこの頃はその自信を失いかけ
てきた。先日も隣町の「老人憩いの家」で会合があった。いつもは自転車で行くのだ
が、その日は私鉄を乗り継いで電車で行き、近くの駅から歩いて向かった。ところが
一本道を間違えて目的地へたどり着けない。

他人に道を聞くにはコツがある。誰彼問わず聞いても判らない。この時も「老人憩いの
家」なら老人に聞けば判るだろうと思って聞いたら知らない。赤い郵便局の車が止まっ
ていたから、郵便局員だと思ったら私服のアルバイト職員なのか判らないという返答。
小学校の”緑のおばさん”なら判ると思ったが知らない。幸い交番があったから尋ねる
と「老人憩いの家」といっても判らない。住所をいってやっと判った。

最近の都会では、あまり自分の関係のないことには無関心になってきた。それにしても
ポストのマークの赤い車に乗った人に尋ねても判らず、犯罪に関係がないといっても交
番のおまわりさんが「老人憩いの家」を知らないー。随分おかしな時代になってきたも
のだ。