「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       台湾の二人の「戦友」からの年賀状

2010-01-05 07:03:49 | Weblog
今年も台湾の二人の「戦友」から年賀状を頂戴した。その一人、林さんからの賀状
は「謹賀新年、新しい年を迎えて皆々様のご健康と御多幸を心よりお祈り申し上げ
ます」と、まったく日本式。もう一人陳さんの賀状は、中国語と日本語とのチャンポン
で解りにくいが、内容は近況報告と戦争中の想い出、それに戦死して靖国神社に
祀られている二人の弟さんのことだ。

僕はお二人と数年前、九段会館であった第二五軍司令部の戦友会で知り合った。
当時日本で流布されていた同司令部(スマトラ)での防空壕虐殺のデマについての
調査を通じてであった。お二人は当時、軍属として同司令部に勤務していた。以来
僕は「戦友」としてお付き合いさせて貰っている。

最近、日台関係が少しおかしくなっているのではないかと僕は心配している。一昨年
国民党の馬英九政権になってから関係がギクシャクしている感じだ。昨年は日本の
台湾の窓口機関である交流協会の代表が”失言”から交替し、さらにはNHKの歴史を
捻じ曲げた偏向番組が放送され、当時を知っている人から告訴されている。

昨年12月、馬英九政権の幹部の一人が日台関係の将来にふれ、両国はかっての(日
本の植民地時代)の人的関係から離れ新時代を築くべきだ、と提案していた。これは
間接的な李登輝・元総統への批判である。新時代は結構だが、肝心の日本の戦争を
知らない世代が、NHKのような誤った歴史認識をしていては、中国に通じる馬英九政権
の思うつぼである。