「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        「啼くな小鳩よ」 小鳩よ泣くな

2010-01-27 06:50:11 | Weblog
新聞に「小鳩」の活字がめだってきた。”ぐらつく小鳩”(朝日新聞1月26日朝刊)といった調子。
むろん民主党の小沢一郎幹事長と鳩山由起夫代表のことだ。朝日新聞の見出しをそのまま引
用すると”誤算続く幹事長”"失言重ねる首相”-この新聞でもあまりプラスの評価はしていない
がー。

敗戦直後の昭和22年の流行歌に「啼くな小鳩」(作詞高橋鞠太郎 作曲飯田三郎)があった。ま
だ焼け野原が残る街のラジオからリーゼント・スタイルの岡晴夫の明るい歌声が流れてきたが、
東京の街は毎日のように停電があり暗かった時代だ。
                 ♯ 「啼くな小鳩よ」
                 啼くな小鳩よ  心の妻よ
                 なまじ啼かれりや 未練が残る 
                 たとえ別りようと 互の胸に
                 抱いていようと  おもかげよ

政局は一寸先は闇だといわれている。小沢幹事長がからむ東京地検の捜査がどう展開するのか
わからないが、先に逮捕されている秘書たちの勾留延期が認められている。鳩山首相は失言とし
ながらも小沢幹事長との共闘を誓い一蓮托生的な発言をしている。 

流行歌「啼くな小鳩」の歌詞"心の妻”の心情を小沢・鳩山二人の心情に置き換えてみると、なんと
なく解かるみたいな気がする。この歌が流行した昭和22年は、まだわが国は占領下にあり、石橋
湛山蔵相が公職追放にあって辞任している。与党の代表、幹事長二人の秘書が検察に逮捕されて
いるのは異常事態だ。国民の審判が必要なのではないだろうか。