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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          民主党の”朝三暮四”のまやかし 

2010-01-23 06:56:22 | Weblog
昨日のテレビの国会中継で質問にたった自民党の茂木敏充議員が鳩山由起夫総理に
”朝三暮四”の意味について質した。総理は”朝令暮改”と意味を取り違えていた。理
科系出の総理だから仕方がないが、民主党の政策が”朝三暮四”とは、よく言い当て
たものだ。まさにぴったりである。

”朝三暮四”とは”人を口先でうまくだますこと。猿にドングリの実、朝に三つ、夕方四つ与
えようとしたら怒ったので、朝四つ夕方三つ与えようといったら喜んだ”という故事(列子
・三省堂ことわざ辞典)。一方の”朝令暮改”は”命令や法律が次々と変わって定まらない
こと。朝に出た命令や法律が夕方に変わる”(漢書・上記ことわざ辞典)で意味は異なる。

民主党の数ある政策迷走の中でも普天間移転問題は、この”朝三暮四”の最たるものだ。
米国や沖縄県民、社民党を猿と見くびったのかもしれない。口先だけ良いことを言ったた
めに迷走し抜き差しならぬことになってしまった。5月までという約束も”朝三暮四”にならな
ければよいがー。

今国会に外国人の地方参政権法案を民主党は提出するつもりらしい。小沢幹事長自身、韓
国でむこうの大統領にうまいことを言い、赤松広隆農相に至っては民団の大会に出席して党
のマニフェストみたいなことを約束している。これも”朝三暮四”である。与党の国民新党は法
案に反対しているし、民主党内にも反対者が多い。法案の成立は難しい。

後期高齢者も猿にされて医療制度を即時廃止するとのマニフェストにだまされた。マニフェスト
は4年内に実行すればよい、と言っているが、これも”朝三暮四”の類である。