「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

長寿世界一、気になる「健康寿命」と男女差

2014-08-01 05:23:56 | Weblog
男性の平均寿命が初めて80歳を越え、80・21歳(世界4位)、一方、女性も86・61歳で昨年についで世界一位だったと厚生労働省が発表した。素直に喜んでよい事だろう。しかし、問題は健康で他人の介護なしで生活できる「健康寿命」が、すこし古いが同じ厚労省の2010年の資料によると、男性70・42、女性73・62歳と平均寿命に比べて10歳近い開きがあること。また、もう一つは男女間の差の開きである。

単純に言うと、平均寿命から「健康寿命」を差し引いたものが、老人福祉に必要になってくる。特別養護老人ホームに入居できない高齢者、増加する認知症による徘徊老人、寝た切り老人などなど。政府の対策も大変だが、本人たちも、はたして幸せかどうかである。男女差も気になる問題である。

10日間の町の夏休みラジオ体操会も今朝で終わり、ご褒美のお菓子の袋を頂戴して帰ってきたが、体操会の世話役も参加者も皆高齢の女性ばかりだ。それもご主人をすでに亡くされた方が多い。それに反して、男の老人はほとんどいない。すでに世界を別にされたのか、それとも体操する元気がないのか。友人からメールで暑中見舞いが入り、テレビドラマで”亭主が先に逝くとに女房は17年生き延びるが、女房に先に死なれると亭主は僅か2年しか生きられない”というセリフがあったと知らせてきた。

お互いに女房を大切して長生きしようという意味と思うが、昭和22年、僕らが中学生(旧制)5年生だった時代の男性の平均寿命は50歳にすぎなかった。二人とも平均寿命をクリアーした今、出来るだけ「健康寿命」も引き伸ばしたいと思っている。