「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京高級住宅街にも”シャッター・ダウン”店

2014-08-06 05:38:07 | Weblog
東京でも指折りの高級住宅街を控えるわが町の商店街で異変が起きている。今月いっぱいで30年の歴史をもつデパート系のスーパーが店を閉じる。大通りに面した高級チョコレート店は閉店後数か月経つがシャッターが降りたまま借り手がない。半世紀以上に渡って大学正門前にあった老舗のパン屋もいつの間にか店を閉じてしまった。景気とは無関係と思うが、この地は私鉄駅構内に電鉄系のスーパ―と”肉の安売り”店。さらに歩いて行ける距離内に7階建ての大手ス―パーともう一つの大型店がある激戦地だ。さらに僕が思うのにはやはり最近林立気味のミニ・スーパーの影響が大きいのではないだろうか。

先日、膝の定期診断のため近くの別の私鉄沿線の商店街に立ち寄った。こちらの商店街は昔からわが町より庶民的だったが、やはり駅前開発で電鉄系ス―パーが進出して人通りは減っていた。しかし、わが町ほどではない。病院に付き添ってきた老妻がベトナムの蓮茶が買いたいというので、コーヒ―など輸入食品を取り扱っているチェーン店に立ち寄ったところ、店頭で無料で冷やしコーヒーのサービス。所望の蓮茶がないと、本店に問い合わせて取り寄せてくれた。この店だけではない。はす向かいの食肉店では、店内でかき氷のサービスまであった。

わが町の商店街は決して立地条件が悪いわけではない。閉店したチョコレート店隣の和菓子屋店では、炎天下かき氷を求めて行列ができているし、その近くの、串カツを売り物にしている大阪の店は週末になると、狭い店内は家族連れで賑わっている。外国輸入コーヒーを扱っている専門店は、わが町にはないが両隣の繁華街の駅にもあって人気スポットになっているそうだ。消費者の嗜好の多様化で商売も難しくなってきているが、繫盛の原点はやはりサービスのようである。