「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

朝日が捏造した慰安婦問題―その虚報と誤報の軌跡

2014-08-07 06:52:23 | Weblog
僕の手元に標題のような冊子がある。自由主義史観研究会が2009年に発行したもので定価200円送料別)自由主義史観研究会=〒112-0005東京都文京区水道2-5-1-203 電話03-5800-8515 メール staff@jiyuu-shikan.org

慰安婦問題について「史実を世界に発信する会」(検索)の一連の日本語、英文の資料が大変参考になる。

「慰安婦」問題の”バイブル”ともいえる「慰安婦と戦場の性」(秦郁彦 新潮選書)を読んだ上で、朝日の特集を読んでください。いかに朝日の愚劣さ卑怯さ、ズルさ、コソクさ、いい加減さ、不誠実さ(前記、自由主義史観研究会冊子後書き)が理解できる。

朝日の「慰安婦」記事訂正と河野洋平氏

2014-08-07 05:53:15 | Weblog
朝日新聞が8月5日付け紙面で慰安婦問題について特集を組み、その中で過去の一部報道に誤りがあったと認めた。過ちを認めたのは同紙が1990年代に繰り返し報じた、韓国済州島での日本軍による慰安婦強制連行をめぐる一連の記事である。”過ちは改めるに憚るこなし”(論語学而)というが、この訂正はいかにも遅きに失しており、このため、わが国が蒙った損害は大きすぎる。

1995年(平成5年)当時の官房長官、河野洋平氏が、この朝日報道を真に受けて、韓国政府向けの談話を発表したのはご存知の通りである。済州島で慰安婦連行があったというのは、戦争中山口県労務報告会下関支部動員部長だった吉田清治氏の証言によるものだが、そんな事実は全くなった。その後、河野談話は、一方的に韓国ペースで拡大解釈され、あたかも日本軍がアジア各地で女性を”性奴隷”にしたかのように報道された。国連の場でさえ、日本は批判の矢面に立たされた。

朝日の”訂正”報道を受けて自民党の石破茂氏が”真実が何かを明らかにしなければ平和も友好もない”として、朝日新聞の関係者を国会に呼んで話を聞きたいといった。当然の話である。朝日関係者だけではなく、河野洋平氏も呼ぶべきである。自民党は河野氏の国会喚問には積極的ではないらしいが、これだけ国益と国の名誉を損じた政治家である。”過ちて改めざる、これを過ちという”(論語衛霊公)。

河野洋平氏の実父一郎氏は政治家になる前に朝日新聞の記者であった。洋平氏の従兄で、かって「新自由クラブ」の盟友であった田川誠一氏も朝日新聞の政治部の記者であった。今回の朝日の”訂正”とは直接関係のない話だが、洋平氏の心のどこかに朝日への信頼感みたいなものがあったかもしれない。