「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「ロコモティブ・シンドローム」をご存知ですか?

2014-08-13 05:10:20 | Weblog
先日、僕の住んでいる東京の区役所の「健康推進課健康係リ」から”健康に関すルアンケート用紙が届いた。その中の設問の一つに”ロコモティブ・シンドロームをご存知ですか”というのがあった。なんとはなく聞いたようではあるが、詳細は知らないので”No”の項に○印をした。早速インターネットで調べてみたら、ウイクぺディアにこう書いてあった。「運動器の障礙により要介護、要支援になるリスクの強い状態」。

昨年暮、僕は左膝人工関節置換手術を受けた後、国から介護1と認定された。手術前、僕は10年以上、ロコモティブ・シンドロームの状態にあったのだが、僕にはその自覚もなく、医療機関からも”ロコモ”という言葉を聞いたことはなかった。僕が初めて膝に痛みを感じたのは、もう10年以上も前の事だ。近所の整形外科医でレントンゲン写真を撮ったところ、左膝半月板の損傷という診断であった。医師の指示に従い、週に二回、マッサージを受け軽いトレニーングを受けた。しかし、一向に回復せず、2年ほどで止めてしまった。

昨年9月、膀胱ガンの切除手術を受け入院中、軽く転倒した。それが引き金になったのか痛みが強くなり、再び別の整形外科病院で治療したり、近くの整骨院でマッサージを受けたが、ついに歩行が困難になった。そこで、周囲の勧告で人工関節のお世話になることになった。

ロコモティブ・シンドロームの最大の原因は「脳卒中」ついで「骨折転倒」三番目が「関節疾患」だそうだ。たしかに自分が罹ってみると、周囲に同病患者が多いのに驚いた。僕の場合、老後の足腰の弱みに備えて60歳代から毎朝、5千歩以上歩き、ラジオ体操に皆勤したりしていたが、結果的にはあまり効果がなかったようだ。ロコモティブ・シンドロームから、寝たきり老人になるケースが多い。しかし、その予防には果たして何をしたらよいのか、具体的な啓発運動が必要だ。