「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

LCC(格安航空)で海外旅行か卒業延期か

2014-08-22 05:25:42 | Weblog
男の孫の一人が今日、関西空港発のLCC(格安航空)機でクアラルンプール経由、インドのコルカタへ向かう。孫は今年3月大学卒業予定だったが、9月まで延期し、その間、語学実地研修を兼ねて、今回は自分の研究分野のインド、ネパール、バングラデイシュを回り、来年2月まで就労ビサでメルボルンに滞在、英語をブラッシュ・アップしようという計画だ。孫は昨年秋にもLCCでマレーシア、インドネシア、インド、トルコを50日間旅している。大学も僕が卒業した60余年前とは随分と様変わりし、若者の考え方も変ってきたものだ。

僕は戦後の新制大学第一期の卒業だが、当時は何処の大学も4月に入学、7月までが一学期、夏休みがあって9月から12月までが2学期、そして1月~3月が3学期で、そして卒業と画一的だった。企業側もこれに合わせて4月に新入社員をとる仕組みになっていた。ところが、数年前から日本の大学の中にも、欧米の大学にならって、お互いの留学を容易にするため9月新学期、学期も年2回のセメスター制度をとるところも出てきた。孫の大学は正式にはそうではないが、学生の中には自分の意思で9月卒業を選ぶ者も出てきた。

孫の場合もそうだ。昨年のLCCによる貧乏旅行を通じて南アジア圏に関心が深まり、幸い、来年4月からインドの外資系の会社に就職が内定している。祖父としては、一日も早く初孫の卒業免状をみたい気持ちもないでもないが、孫の長い人生である。それに自分の人生を振り返ってみても、自由に自分の時間が持てるのは若い時しかない。孫の将来に幸多かれと、鹿島立ちを祝って老妻とささやかに乾杯した。