今回の豪雪で一時4日間も外部から孤立した徳島県の山間のつるき町で、独り住まいの98歳の老女が孤独死しているのが発見された。病死だが、豪雪のため停電し、暖房に使っていたヒーターや電気毛布が役に立たず、寒さが生命を奪ったのかもしれない。老女には65歳になる実の娘さんも近くに住んでいるが、豪雪で連絡が取れなかったようである。
この豪雪を伝える関連記事の中で、つるき町は、徳島県内でも有数なIT先進地で、町内のほとんどがIP電話だという。IP電話は使用料が安く便利だが停電になると使えないという欠点があるそうだ。もしかすると、65歳の娘さんはIP電話で母親の安否をチェックしたかもしれないし、逆に老女も救いを求めたかもしれない。科学の進歩が裏目に出た感じだ。
豪雪地帯といえば、首都圏に住む僕には北陸、新潟、東北、北海道が想起されるが、四国にもこのような地域があることを始めて知った。そして全国的に問題化されている”限界集落”が、現実に各地にあることを実感した。つるき町は、旧半田町、貞光町、一宇村が2005年、合併してできた町だが、典型的な過疎現象が続き、現在人口は1万人を割り込み、旧一宇村には、ほとんど人が住んでいないという。
14日の投票に向けて選挙戦の最中だが、東京では政府が掲げる重要政策の一つ「ふるさと創生」事業がまったく争点になっていない。人口過疎が続く地方ではどうなのか。ネットで調べたら、つるき町の観光の目玉の一つは「巨樹王国」だという。「王国」には樹周8・7メートルの大えのきをはじめ80本もの巨樹があり、パワースポットだと宣伝している。98歳の高齢まで元気でおられる土地である。パワースポットの霊地に違いない。なんとかこのパワーを人間尊重の「ふるさと創生」につなげて貰いたいものだ。
この豪雪を伝える関連記事の中で、つるき町は、徳島県内でも有数なIT先進地で、町内のほとんどがIP電話だという。IP電話は使用料が安く便利だが停電になると使えないという欠点があるそうだ。もしかすると、65歳の娘さんはIP電話で母親の安否をチェックしたかもしれないし、逆に老女も救いを求めたかもしれない。科学の進歩が裏目に出た感じだ。
豪雪地帯といえば、首都圏に住む僕には北陸、新潟、東北、北海道が想起されるが、四国にもこのような地域があることを始めて知った。そして全国的に問題化されている”限界集落”が、現実に各地にあることを実感した。つるき町は、旧半田町、貞光町、一宇村が2005年、合併してできた町だが、典型的な過疎現象が続き、現在人口は1万人を割り込み、旧一宇村には、ほとんど人が住んでいないという。
14日の投票に向けて選挙戦の最中だが、東京では政府が掲げる重要政策の一つ「ふるさと創生」事業がまったく争点になっていない。人口過疎が続く地方ではどうなのか。ネットで調べたら、つるき町の観光の目玉の一つは「巨樹王国」だという。「王国」には樹周8・7メートルの大えのきをはじめ80本もの巨樹があり、パワースポットだと宣伝している。98歳の高齢まで元気でおられる土地である。パワースポットの霊地に違いない。なんとかこのパワーを人間尊重の「ふるさと創生」につなげて貰いたいものだ。