「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京の歳末 「竹馬の友」二人だけでの忘年会

2014-12-20 06:55:33 | Weblog
昨日、近くに住む70年来の「竹馬の友」から久しぶりに電話があり、昼飯を一緒に食べようと誘いがあった。暮も昔風にいえば”数え日”だ。たまには世間の風にも触れてみたいと思い、駅近くの昼からやっている小料理屋の暖簾をくぐった。二人とも医者からサケを禁じられている身だが、家人には内緒でビール一本だけ頼み、松花堂弁当で、なんとか無事に今年を乗り切れたのを感謝、ささやかに乾杯した。

東京郊外の私鉄沿線の、このあたりは駅前の商店街であっても、今は昔のような歳末風景はない。子供が小さかった昭和30年代頃までは、街頭宣伝のスピーカーからジングルベルの音楽が流れ、歳末大売り出しのちんどん屋の姿もあり、籤引き場には一等賞品のの箪笥などがウズ高く積まれていたりして、なんとはなく正月を迎え、街はせわしかったものだった。

小さな駅前広場に面した銀行の前に行列ができていた。昨日が締切であった歳末ジャンボ宝くじを買う人の列だ。わが家でもすでに”夢”を求めて大枚3千円を支払い10枚買ってある。さらに”夢”を膨らませようと、僕も行列の後に並ぼうと思ったがやめた。買いたしたしても、せいぜい3枚、900円程度だ。行列するのが面倒になった。これでは億万長者にはなれない。

「竹馬の友」との会話は、やはりお互いの病気の話が中心だが、今年も昔の仲間の一人が他界している。ビール一杯乾杯での昔に比べれば寂しい忘年会だったが、元気にこうして昔を語れるだけでも幸せである。今年最後のGI競馬「有馬記念」の宝くじよりは現実味のある馬券に夢を託して、500円を友に前渡しした。まだまだ、こんな”なまなましい”競馬の予想話をしているのだから二人と若い。