「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

Loveday Internment Camps 14 (2/2)

2014-12-26 07:30:16 | Weblog
Loveday Internment Camps 14 (2/2)

戦時中、蘭印など各地から連行された約2千人の日本人が抑留されていたオーストラリアの砂漠地帯にあったLoveday Camp。抑留者たちは昭和17年1月から7月までは、砂漠の上でテント生活をしていた。従って、この記録はそれ以後のもと思われる。抑留者の一部は、連合軍との交換協定で18年帰還したが、千人以上の方が昭和21年までこの地で生活していた。10名以上の方が、この地で亡くなっているが、オーストラリア政府によってカウラの日本人墓地に手厚く埋葬されている。

世代間対立煽る 後期高齢者医療保険料値上げ引き延し

2014-12-26 06:32:05 | Weblog
75歳以上の後期高齢者の医療保険料引き上げが1年先送りされる、と新聞に出ていた。理由は29年の参院選への影響を懸念したかららしい。どうも政府の老人福祉政策は結果的には、世代間の対立を煽るように思えてならない。破綻しかけている老人医療には、保険料の値上げは当然である。1年先送りしたからといってどうということはない。しかし、若い世代の中には、先送りに対して、政府の老人に甘い優遇策とみるに違いない。

新聞記事をよく読むと、高齢者医療全体の話ではない。高齢者総人口1519万人のうちの865万の低所得層や、家族の健保に依存している人たちなど現在税の優遇措置を受けている層だけ話だ。新聞は例によって誇張し、この層の中でも最高の9割低減者の例をあげ、優遇措置が廃止されると、年間80万円の年金生活者の月保険料370円は、一挙に3倍になる、と書いてある。確かに低所得者にとっては痛手だが、一般社会常識から言えば、3倍になってもたいした金額ではない。

高齢者保険料は二年ごとに見直しが行われ、平成26-27年度の全国平均月保険料は5、668円で、これは24-25年度の5、569円よりわずかながら値上げしている。これは年金収入、年額約200万円を基準にして割り出したものらしいが、わが家では夫婦合わせて年間約30万円支払っている。保険の性質からいって格差のあるのは仕方がない。

問題は政府が選挙を意識して、老人保険料全体の引き上げが先送りされたかのような発表することだ。制度をよく知らない老人は新聞報道を見て喜び、逆に若い世代は、政府は老人だけを優遇していると錯覚する。これでは、それでなくとも世代間対立がある世相を煽るだけである。