昨日12月20日は東京駅開業100年記念日だった。テレビを見ていたら、これを記念して発売されたIC乗車券「SUICA」を求めに1万人もの人が押し寄せ、駅側は混乱を恐れて突如発売を中止したという。加齢とともに世の中の関心が薄れてきたのであろう。僕にはこの現象が理解できないし、第一、東京に生まれて80余年になるのに「東京駅」に対する想い出も郷愁もあまりない。それは多分、日常あまり勤めなどに利用した駅ではないからであろう。
同じ日の新聞にJR6社が来年3月、大幅なダイヤ改正し、これに伴い寝台特急列車が廃止されることと、新幹線が23年ぶりにスピードアップされ、東京―新大阪間が最速2時間20分で結ばれることに目がひかれた。
僕ら昭和1ケタ世代にとっては特急というと新鉄道唱歌(昭和12年NHK国民歌謡)「帝都をあとに颯爽と 東海道は特急の流線一路富士桜 燕の影も麗らかに」に出てくる特急列車「富士」「桜」「燕」を想い出す。とくに「燕」は当時東京―大阪間を最速8時間20分で結んだ。僕は亡父に連れられてその雄姿を東京駅の何番線かのホームへ見に行った記憶がある。
2045年に東京―大阪間で開業予定のリニア中央新幹線は、最高時速500キロをこえ、僅か67分で結ばれるそうだ。といっても僕はその時代にはこの世にいないが。東京駅100年で改めて、日本の鉄道の急速な進歩に驚く。明治5年、僅か維新から5年しかたっていないのに新橋―横浜間が開業し22年には東海道線が全線開通している。当時の鉄道唱歌「汽笛一斉新橋を早やわが汽車は離れたり」には、なんとはなく旅愁を感じる。すでに今の新幹線でも旅愁などない。旅はスピードだけではない。
同じ日の新聞にJR6社が来年3月、大幅なダイヤ改正し、これに伴い寝台特急列車が廃止されることと、新幹線が23年ぶりにスピードアップされ、東京―新大阪間が最速2時間20分で結ばれることに目がひかれた。
僕ら昭和1ケタ世代にとっては特急というと新鉄道唱歌(昭和12年NHK国民歌謡)「帝都をあとに颯爽と 東海道は特急の流線一路富士桜 燕の影も麗らかに」に出てくる特急列車「富士」「桜」「燕」を想い出す。とくに「燕」は当時東京―大阪間を最速8時間20分で結んだ。僕は亡父に連れられてその雄姿を東京駅の何番線かのホームへ見に行った記憶がある。
2045年に東京―大阪間で開業予定のリニア中央新幹線は、最高時速500キロをこえ、僅か67分で結ばれるそうだ。といっても僕はその時代にはこの世にいないが。東京駅100年で改めて、日本の鉄道の急速な進歩に驚く。明治5年、僅か維新から5年しかたっていないのに新橋―横浜間が開業し22年には東海道線が全線開通している。当時の鉄道唱歌「汽笛一斉新橋を早やわが汽車は離れたり」には、なんとはなく旅愁を感じる。すでに今の新幹線でも旅愁などない。旅はスピードだけではない。