「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

オーストラリアの戦時中の日本人抑留所の貴重なyouutube

2014-12-24 07:37:14 | Weblog
インドネシアの「スラウェシ情報マガジン」をネット上で発信されている脇田清之さんから戦時中オーストラリアの砂漠地帯にあったLoveday日本人抑留所の記録がyoutube(https://m.youtube.com/watch?v=cVavwbY6T8W)で見れると連絡を受けた。このyoutubeは、関西在住の和田ひとみさんが先日、ご先祖のオーストラリアのカウラにある戦時中、同地で亡くなった日本人の方々の墓地を訪れた際、現地で入手した記録をyoutubeに収めたものだそうだ。

Loveday収容所の日本側の記録は、戦時中の昭和17年1月から敗戦で帰国するまでの3年8か月、同収容所14Bキャンプに収容されていた私家本の「抑留日記」(古池三五勝)のほか、18年抑留者交換で帰国するまでの記録、「抑留日誌」(斉藤敏雄)「被抑留日誌」(小松原俊良)などがあるが、いずえも戦時下の抑制もあって、残念ながら克明には残されていない。

和田さんのyoutubeを見て驚いた。5分近くの長編でカラー。、画面にははっきりと「14Camp」と書かれた入口の門が見れる。「14Camp」には、まさに古池さんたち、多い時には、蘭印(現在のインドネシア)を初めとる各地から連行された日本人2千人が抑留されていた。youtubeは主に抑留所の監視に当たるオーストラリア兵の様子だが、抑留所のバラック建物、入口の下駄、抑留者の竹細工を作る様子、抑留者が造成した日本庭園、神社などもあり、抑留者が催した演芸会の舞台看板まである。

「14Camp」には主として単身者が収容されていたが、Tazuraには家族連れの収容所があった。その記録が当時子供だった梅村清さんによって、戦前蘭印にいた人たちの会「じゃがたら友の会」の会報に書いておられるが、オーストラリアで驚いたことの一つは、ジャワ馬にくらべて現地の馬の大きかったのをあげているが、和田さんのyoutubeをみて、収容所内をパトロールするオーストラリア軍の騎馬隊の馬に僕も驚いた。日本側にない当時の貴重な記録であるが、残念ながら関係者の大半が他界されている。