「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自民党は”地すべり”的勝利か

2014-12-15 06:34:02 | Weblog
第47回衆院選挙は”自公圧勝325議席圧勝”(読売新聞)で終わった。英語の表現でいえば”地すべり”(land slide)的な勝利だが、果たしてそうだろうか。連立与党自公でとらえれば数字的にはそうだが、自民党だけみると議席は公示前勢力の293より減って291(読売は自公議席325と報じてるが、正しくは無所属当選者が当選後自民に入党しており326、自民は261)だ。逆に民主党は大敗には違いないが、議席は公示前62議席より73と増えている。

今回の選挙で、老人の僕が最も心配なのは、投票率が52.66パーセントと過去最低であった2012年選挙の59.32パーセントよりさらに低iことだ。52パーセントといえば、ほぼ有権者の二人に一人は選挙しなかった勘定だ。平成になってから投票率は低下し、選挙の期日前投票制度を設けた。この制度は公表で、今回も前回より10パーセント伸びたが、全体の投票率の低下の留めにはあまり役立っていない。

西日本から北日本の日本海より地方の豪雪が、多少投票率に影響したのかも知れないが、雪のない首都圏でも同じである。昭和30年代には70パーセントもあった投票率だ。小選挙区比例代表制になってから投票率は下がってきてる。やはり選挙制度になにか欠陥があるのかもしれない。

安倍総理は今回の勝利で長期政権への地固めが出来た。国民は安倍政権の政策に期待を寄せている。しかし、往々にして”地すべり”にはリスクや危険もある。勝利に奢ることなく、山積する内外の難問解決に立ち向かって頂きたい。