菅義偉官房長官の定例記者会見で日本人旅行者の一人がイエメンのソコトラ島から中国の軍艦に助け出され隣国のオマーンに脱出した旨明らかにした。菅官房長官によれば、この脱出行は、わが国が中国に依頼したものではないそうだが、日本の在イエメン大使館はすでに2月に閉鎖され、在留邦人に対しては退避勧告が出されている。なのに、まだ日本人旅行者が、のこのこ、この国にいたとは驚きである。
ソコトラ島とは聞いたことがないが、アラビア半島から300キロの洋上に浮かぶ小さな島で”インド洋のガラバコス”と呼ばれているそうだ。その生態系の珍らしと、古代ローマ時代の遺跡もあって世界遺産にも指定されているとのこと。おそらく、中国軍艦によって助け出された日本人は、観光客と思われるが、昨年来イエメンの政情がどうなっているのか、自国の大使館が閉鎖され、邦人に対して退避勧告が出ているのを知っていたはずである。怖いものしらずというのか、あまりにも身勝手な行動だ。
テレビの報道番組をみていたら、シリアへの渡航を望み、パスポートを返納させられたフリージャナリスとに新しく、渡航先限定のパスポートが交付されたという。フリージャナリスとがこれを受領するかどうかは明らかではないが、まさか許可された渡航先にイエメンは入っていないだろう。渡航先限定の旅券は今に始まったものではない。僕が初めて得た報道者用旅券(昭和37年10月)には”Countries for which this pasport is valid"(旅券有効な国々)として、訪問先の国を中心に23か国の名前が明記されている。これには冷戦時代を反映してか共産国やイスラエルの名前は載っていない。
今は好い時代で、おカネと時間さえあれば、どこの国へでも行ける。しかし、国が出かけないほうがよいと勧告している国には行かない方がよい。命あってのモノダネである。
ソコトラ島とは聞いたことがないが、アラビア半島から300キロの洋上に浮かぶ小さな島で”インド洋のガラバコス”と呼ばれているそうだ。その生態系の珍らしと、古代ローマ時代の遺跡もあって世界遺産にも指定されているとのこと。おそらく、中国軍艦によって助け出された日本人は、観光客と思われるが、昨年来イエメンの政情がどうなっているのか、自国の大使館が閉鎖され、邦人に対して退避勧告が出ているのを知っていたはずである。怖いものしらずというのか、あまりにも身勝手な行動だ。
テレビの報道番組をみていたら、シリアへの渡航を望み、パスポートを返納させられたフリージャナリスとに新しく、渡航先限定のパスポートが交付されたという。フリージャナリスとがこれを受領するかどうかは明らかではないが、まさか許可された渡航先にイエメンは入っていないだろう。渡航先限定の旅券は今に始まったものではない。僕が初めて得た報道者用旅券(昭和37年10月)には”Countries for which this pasport is valid"(旅券有効な国々)として、訪問先の国を中心に23か国の名前が明記されている。これには冷戦時代を反映してか共産国やイスラエルの名前は載っていない。
今は好い時代で、おカネと時間さえあれば、どこの国へでも行ける。しかし、国が出かけないほうがよいと勧告している国には行かない方がよい。命あってのモノダネである。