”想い出の渚”で大ヒットしたグル―プ.サウンズ(GS)の一つ「ワイルドワンズ」のリーダー加瀬邦彦さん(74)が亡くなった。自ら命を絶ったようだが、GS世代より上の世代で、当時GSを新時代の到来とみていた僕にとっては、全く複雑な気持ちである。新時代とみていた昭和後期も終わりを告げた感がある。
GSの全盛時代は1967年(昭和42年)から69年にかけてであったが、僕にとっては人生の最大の転換期でもあった。それだけにGSの大流行は当時、僕には、新時代到来を告げる”トランペット”のようにも聞こえた。68年12月、父親がなくなり、翌69年3月、新聞社から民間テレビ局に転職、さらに同じ年の11月、新しく開局した郡山の局へ営業責任者として単身赴任している。
今考えると、この時代は日本の音楽界も転換期であった。69年、巷に流れるフォーク.クルセーダーズも”帰ってきた酔っ払い”を初めて聞いたとき、僕は”これが音楽か”とショックを感じた、さらに70年の”走れコータロー”の流行である。僕は自分自身の人生の転換期の多忙な毎日の中でこういった新しいメロディに接した。
あれから、もう40数年の歳月が流れていた。当時、エレキギターを抱えて若さを謳歌していたGSも、すでに還暦を過ぎ初老である。加瀬さんの歳が74と聞いて改めて驚いた。あと1年で後期高齢者である。GSはすでに懐かしのメロディなのである。加瀬さんの死は、改めて昭和後期の時代の終焉を思わせるものがある。
GSの全盛時代は1967年(昭和42年)から69年にかけてであったが、僕にとっては人生の最大の転換期でもあった。それだけにGSの大流行は当時、僕には、新時代到来を告げる”トランペット”のようにも聞こえた。68年12月、父親がなくなり、翌69年3月、新聞社から民間テレビ局に転職、さらに同じ年の11月、新しく開局した郡山の局へ営業責任者として単身赴任している。
今考えると、この時代は日本の音楽界も転換期であった。69年、巷に流れるフォーク.クルセーダーズも”帰ってきた酔っ払い”を初めて聞いたとき、僕は”これが音楽か”とショックを感じた、さらに70年の”走れコータロー”の流行である。僕は自分自身の人生の転換期の多忙な毎日の中でこういった新しいメロディに接した。
あれから、もう40数年の歳月が流れていた。当時、エレキギターを抱えて若さを謳歌していたGSも、すでに還暦を過ぎ初老である。加瀬さんの歳が74と聞いて改めて驚いた。あと1年で後期高齢者である。GSはすでに懐かしのメロディなのである。加瀬さんの死は、改めて昭和後期の時代の終焉を思わせるものがある。