「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

102歳 インドネシア独立の生き証人 元気なウスマン夫人

2017-01-06 06:21:31 | 2012・1・1
マスコミは”百歳もの”がブームなのだろうか、先日小ブログは「人生百年時の戦略」の本がベストセラーだと伝えたが、新年の新聞の「週刊現代」の広告を見たら”百年生きるのは幸せか”を特集していた。見出しによると、東京五輪時の百歳以上の日本人人口は10万人を超えるが、果たして、これが幸福なのかというのだ。

昨日僕は知人と一緒に、今、東京の病院で完全介護生活されているウスマン夫人を年賀方々見舞った。ウスマン夫人についいては小ブログは何回か紹介させて貰っているが、戦前、日本に留学中のウスマン.マジッド青年と結婚、戦前、戦中のインドネシア独立史を夫と共に生きてきた日本人女性、長田周子さん(102歳)である。

ウスマン夫人は元気で幸せとお見受けした。個室の部屋のベッドでの生活されており、車イスの世話にはなっているが、自分の事は自分でされている。とても百歳を超えた超高齢者とは見えない。僕は6年前、東京で長女のウスマン.サルミヤ医博宅でウスマン夫人の半生を聴き取り調査させて頂いたが、当時と全く変わらぬ抜群の記憶力である。

厚労省の調査では、昨年の百歳以上の日本人は6万5692人で前年度より4124人増えている。46年連続の増加である。この調査が開始された昭和38年(1963年)には僅かに152人だったそうだから驚きだ。「週刊現代」の2020年百歳以上10万人の予測は間違いなくクリアーされるだろう。

ウスマン夫人に長寿の秘訣を聞き忘れたが、ベッドの上にはインドネシアの新聞と日本語の本が載っていた。そして会話のハシハシに病院食は、自分には淡白すぎると苦笑されていた。ひょっとすると、ウスマン夫人のようなバイリンガルは長生きの秘訣かもしれないし、長年のインドネシアの食事が長生きにはよかったのかもしれない。