「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

アパホテルの「極右書籍」と経営戦略

2017-01-27 06:45:06 | 2012・1・1
韓国体育会が2月19日から札幌で開かれる冬季アジア大会の選手団宿舎の一つとなるアパホテルに「極右書籍」が置いてあるとして撤去するよう大会組織委員会に申し入れてきた。これに対して組織委は、選手の宿泊業務を依託している代理店に対して”選手が快適に過ごせる環境づくりを整えて欲しい”と文書で申し入れたとのこと。それでよいのだ。

アパホテルの「極右文書」については、すでに中国観光局が春節を前にネット上で訪日中国観光客に対してアパホテルを利用しないよう呼びかけているが、両国の言う「極右文書」とは、アパホテルの経営者が書いた”南京大虐殺”や”従軍慰安婦”を否定するエッセー集のようである。こういった本がホテルの部屋に置いてあるのはケシカランというイチャモンである。

アパホテルの「極右文書」の著者で経営者の元谷外志雄氏は、中韓両国からの抗議に対して撤去しない方針のようで、”日本は押せば引く国”と思われているが(私の本を通じて)本当のことを知って貰いたい(産経新聞)。”利用者から激励を頂いて、かえってプラスだったと述べている。確かにそうだ。産経新聞の論説委員氏は「極言御免」のコラムでアパへの声援”を送っている。広告代にすれば大きなおカネだ。

「極右文書」といっても、日本人からみれば、中国側が喧伝する”南京大虐殺”や韓国の言う性奴隷的な慰安婦問題はありえないことでよく知っている話だ。アパホテルは経営方針あるいはサービスとして本をホテルの部屋に置いてているにすぎない。無宗教者が、備えつけの聖書を読まなければよいのと同じことである。

アパホテルの経営方針は、宿泊客は特定の一か国に偏らず、10%以下に抑えている(産経新聞)。明日から始まる春節期間中、中国人や韓国人がかりにゼロであってもアパにとしては”tidak APA APA("インドネシア語で、どうということはない)である。