「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

総理の施政演説より都知事の記者会見

2017-01-21 06:35:48 | 2012・1・1
ブログの毎日の材料探しに苦慮している僕だが、昨日の午後は安倍晋三総理ほかの主要閣僚の国会での施政演説と小池百合子都知事の定例記者会見が同時間にNHKと民放テレビでナマ中継があって選択に困った。当然、国の今後の施政方針であり、優先的にNHKを視聴していたが、総理の熱弁のわりには”面白く”ない。議場での熱気も画面からは伝わってこない。申し訳ないが、すぐに民放の小池知事の会見にチャンネルを切り替えた。

東京都知事の毎週金曜日の定例会見は、石原都知事時代から、東京のローカルテレビMXだけが生中継をしており、僕は会見での石原知事と若い記者たちとのやり取りが面白くてファンだったが、小池知事になってからは、視聴率が上がるのだろうか、昨日もTBS系と日本テレビ系がナマ中継していた。僕はNHKの施政演説と民放の会見の模様を交互に切り替えてみていたが、主要閣僚の演説になった途端、民放に絞ってしまった。申し訳ないが「役者」が違うのである。

案の定といっては不謹慎かもしれないが、会見で小池知事は今、東京地裁で争われている豊洲市場の土地購入をめぐる住民からの訴訟について、従来、石原知事には責任ないとしてきた都の立場について改めて訴訟方針を見直し、石原知事の責任問題を調査することを明らかにした。先週、都が実施した地下水のモニターリング調査で、三種類の有害物質が検出された。今、再度、有識者会議で調査が行われているが、これでは知事としても、改めて問題の原点に遡らざるを得ない。

石原知事時代の記者会見で、僕の印象に残るのは、2012年9月、都がそれまで私有地であった尖閣諸島を購入した前後の知事の記者とのやり取りだ。豊洲市場への移転問題もこの前後におきている。しかし、僕には石原知事がどんな答弁したかの記憶はない。国家の領土問題には関心があっても市民の台所の問題には興味がなかったのであろうか。